生活者の視点に立ち、本当に必要なサービスを創る。
「新規事業開発」の醍醐味

永田 翔香 | Nagata Shoka

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大学で研究したUXデザインの知見を生かしたいと考え、NECに入社した永田さん。生活者の視点から新たなサービスを作る「新規事業開発」に携わりながら、当初の思いを実現していると言います。具体的にどのような業務を担い、どういった経験が得られるのか。入社3年目の永田さんに聞きました。

大学で研究した「UXデザイン」の知見が生かせる場

私がNECに入社したのは、大学で研究して来た「UX(ユーザーエクスペリエンス)デザイン」の知見を生かせると考えたからです。就職活動時に大学の研究室で一緒になった、NECから来ていた社会人学生の方が、「NECでは単にものを作るのではなく、使う人の環境や体験を考えてデザインしている」と話してくれて、まさにUX分野の仕事だなと興味を持ったのです。

「長い時間をかけてデザインできる」ことも動機になりました。私自身はじっくりと数年かけてものを作るメーカーのデザイナーになりたいと考えており、NECはその点でも私の志望に合っていたのです。

ちなみに実際に入社してみると、ものを作るサイクルは、思った以上に速いという印象です(笑)。私が新規事業開発チームに所属していることもあり、MVP(Minimum Viable Product)の開発は、ベンチャー企業に負けないスピードで回っています。ただプロジェクト自体は数年かけるものが多く、当初の「長い時間をかけてデザインしたい」という自分の望みもしっかりと叶っています。

修士研究 |
体験の価値を考慮したデザイン・パターンの研究

未来の世界を描いた上で、今求められるサービスを開発

現在私は、生活者が抱える課題や潜在ニーズを調べ、そこから新しいサービスを作る「新規事業開発」を担当しています。一般的なプロジェクトは事業開発者とデザイナーで進めており、プロジェクト規模により構成メンバーは増減します。

新規事業開発でデザイナーが担当するのは主に次の業務になります。まずは生活者の意識や行動を探るリサーチ。具体的には、現場観察やアンケート、インタビューですね。現場観察というのは、対象者が抱える課題やインサイト(潜在的顧客ニーズ)を探るために、実際の現場に調査に行くこと。場合によってはアンケートやインタビューを実施し、生活者の普段の状態を調べていきます。

また、そうして得たリサーチ結果をさまざまな角度から分析して、チームメンバーやパートナー企業と共有しやすいよう可視化することもデザイナーの仕事です。さらに、リサーチ結果をもとに、プロジェクトが掲げるビジョンに沿って、サービスの検討や構築を行い、そのサービスに必要な機能や構造を実現するUIデザインやMVPを開発することも、私たちデザイナーが担っていることです。

新規事業開発でおもしろいのは、今世の中にないものを作りだしていくために、未来の世界を想像することですね。新規事業開発に携わる人は皆そうだと思いますが、特にデザイナーは10年後、20年後のことを常に考えています。

それは言ってみれば何でもありの世界。「未来の世界はこうなっていてほしい」と理想像を描き、NECの技術は今後どれくらい進歩するのかを考える。また一方で、そうした未来を実現するために今の世界に必要なものを考え、実際のサービスに落とし込んでいく。そうやって未来の世界から今必要なものへと段階的に考えていくところにおもしろさを感じています。

「丁寧に伝えること」の大切さを学んだ医療プロジェクト

私が携わったプロジェクトのうち代表的なものは、現在実証実験が行われている医療分野での新規事業開発です。対象ユーザーは医療従事者の方ですが、その先にいる患者さんのニーズまで含めてサービスの検討を行っており、両者の接点を増やすためのアプリを開発しています。

このプロジェクトで苦労したのは、様々なステークホルダーとの合意形成です。
未来予想を含めたサービスの提案は簡単ではありませんが、全く新しい経験で刺激を感じながらやっています。

そこでこの医療プロジェクトでは、生活者(ユーザー)の声やデータの裏付けを合わせることで、未来の世界のイメージに説得力を持たせました。また課題があることを伝える際にも、「これが課題です」と伝えるのではなく、「こういったことに困っていませんか?」と相手に問いかけ、“自分事”として認識してもらうなどさまざまな工夫を施すことで、共感を得ることができました。「丁寧に伝えること」の重要性を学ぶ、とても良い機会になったと感じています。

「社会」という大きな枠組みの中でデザインに取り組める

私は将来、社会に暮らす人たちが暮らしやすくなる製品やサービスをデザインしていければと考えています。新しくて突飛なデザインの製品も必要ですが、私自身は生活の中になじみ、「これがあるから暮らせているんだ」としみじみ思えるようなサービスやものづくりに携われたら嬉しいですね。

NECの魅力は、やはり「社会」という大きな枠組みの中でデザインに取り組めることだと思います。例えば自分が手掛けたものが、テレビで報道されたり、社会のインフラになったりすることも多い。そういう体験はやはりNECのような大きな会社にいないとなかなかできないことだと思います。

自分がデザインしたものが未来の人類に大きく貢献するかもしれないという意識を持てることも魅力です。歴史に残るようなプロジェクトに取り組めるチャンスがたくさんある。それがNECで働く醍醐味だと感じています。

永田 翔香 Nagata Shoka

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