多くの経験とチャンスを与えてくれる、若手にとって働きやすい場所

寺永 有希 | Teranaga Yuki

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入社3年目の若手ながら、NECブランドを視覚化するビジュアルアイデンティティ(VI)開発を担当する寺永さん。NECに入社を決めた理由は「提供価値に重きを置くこと」と「幅広い領域で事業を展開しているから」だと言います。入社後その印象はどう変わったのでしょう。業務におけるやりがいや苦労と合わせ、率直な感想を伺いました。

入社を決めた2つの理由

私がNECに入社したのは、就職活動中の会社説明会で、デザインのアウトプットだけでなく、それがどのような価値を提供するのかを詳細に説明していたためです。他社の多くがデザインのアウトプットの魅力を強調していたのに対し、NECではデザインが社会にどのような影響を与えるのかまで丁寧に解説してくれていて、そこがすごく良いなと感じました。

幅広い領域で事業を展開していることにも興味を惹かれました。大学ではプロダクトデザインを専攻していたのですが、他分野にも挑戦したい気持ちがあり、専門領域を絞り切れずにいました。NECはいろいろな事業を展開していたので、さまざまな経験を積みながら、自分のやりたいことや専門領域を定められるのではと考えたのです。

NECのブランド全体をデザイン

現在私が担当しているのは、NECブランドを理解浸透させるためのビジュアルアイデンティティ(VI)の開発です。私は2020年秋頃にアサインされました。

会社のブランド全体に関わることなので最初は不安がありましたが、自分がデザインしたものが多くの人の目に触れるという期待感もあり、今は大きなやりがいを感じています。

プロジェクトでは、まず従来のVIに込められた思いを理解するところから始め、その上で次のVIで伝えるべきメッセージを考えるコンセプト立案に着手。複数のビジュアル案を検討した後、最終的なキービジュアルを決定しました。現在はこのキービジュアルを、社員が使うパワーポイントやWebサイト、製品カタログなどさまざまなものへ展開しているところです。

苦労したのは、実際の運用面を検討した上でデザインに落とし込んでいくこと。例えばパワーポイントのフォーマットなどは社員全員が使うものです。そのため、何万人といる社員一人一人の使用シーンを想定し、どうしたら皆さんが不自由なく使えるのかを考える必要があり、その点ですごく苦労しました。

ただ、コーポレートデザイン本部は先輩デザイナーに相談しやすい風土があると感じます。迷ったときにも相談に乗ってもらえ、うまく解決策を探ることができました。リモートワークにおいてもチャットでやりとりができ、特にやりづらいと感じることはありません。上司と相談しながら答えを見つけていきたい人には、仕事をしやすい環境だと思います。

ビジュアルアイデンティティの開発

領域が広いからこそ得られる経験

NECに入社して感じる魅力のひとつは、やはり事業領域が広く、多種多様なプロジェクトに関わりながら経験を積めることです。入社前にもそのイメージはありましたが、実際に入ってみると想像以上でした。VI開発や生体認証決済端末UIデザイン、会社紹介資料のグラフィックデザイン、オフィスデザインなどさまざまな領域のプロジェクトに携われています。

興味の幅も広がっています。入社当初はサービスデザインに興味がありましたが、生体認証決済端末などのUIデザインに携わる中で、それまであまり知らなかったUIデザインにも興味を持つようになってきました。関連書籍を購入して勉強するなど、自発的に知識を深めるきっかけにもなっています。

私は現時点では、「自分はこの分野のデザインが得意だ」と言えるものを、まだ見つけられていません。ただ今後、いろいろな経験を積む中で、いずれは自分の得意領域を見つけ、「この分野については何でも聞いてください」と胸を張って言えるレベルにまで到達したいと考えています。そのための環境がNECにはそろっていると感じています。

若手に多くの経験と機会を与えてくれる場所

もう一点良いなと感じているのは、若手の意見を積極的に汲みとってくれることです。例えば、業務で迷っているときに先輩に相談すると、「こうしなさい」と指示するのではなく、「どう思う?」「どうしたらいいと思う?」と私たちの意見をまず聞いてから一緒に考えてくれる方が多い。若手の意見をしっかりと汲みとってくれる、風通しのいい職場だと思います。

また意見を聞いてくれる人が多いため、こちらも自分の考えやアイデアを深めてから発言するようになります。例えばデザイン案を見てもらうときも、単に自信のあるデザイン案を出すだけでなく、“なぜそのデザインでないといけないのか”まで考えるようになります。自分で考える力が自然と身につく環境があると感じています。

コーポレートデザイン本部を一言で表すと「若手に多くの経験と機会を与えてくれる場所」です。ただ業務を遂行するだけでなく、その過程の中で、周りのデザイナーたちが自分のアウトプットに対して、意見やアドバイスをくれる機会が定期的にあり、成長の機会が得られます。

また業務アサインの際には興味がある分野を伝えると、積極的にアサインしてくれます。仕事をしながらやりたいことに挑戦できる、若手には働きやすい職場だと思います。

寺永 有希 Teranaga Yuki

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