多摩美術大学・NEC産学連携プロジェクト

「不確実性の高い世の中において、日本を含むグローバル全体で取り組む新たな価値の創出」というデザイン業界全体での課題に、イノベーティブなアイデアの創出・社会で活躍できるデザイン人材の育成・デザインプロセスの検証を通じて、新たな応えを見出したいと考え、25年ぶりに多摩美術大学とNECが産学連携プロジェクトを実施しました。
テーマは「Design Future Empathy 未来の豊かな暮らしをデザインする」です。
私たちの暮らしを豊かにするため、テクノロジー、持続可能性、ユーザーエクスペリエンスの観点から、新しい価値を作り出すことを目指しました。
学生たちは、NECのインハウスデザイナーが実践している共感を生むデザインのプロセスをこのプロジェクトへの参加を通して学び、起こるであろう将来(Outside-In)だけではなく、学生自身の内なる想いや関心から、ありたい将来(Inside-out)を発想し、グループワークの中で個人の作品へ昇華していきました。
NEC本社ビルで行われた最終プレゼンテーションでは、当社のチーフデザインオフィサーやインハウスデザイナーも参加し、学生と活発な意見交換がなされました。
未来への共感を生む学生ならではの発想

- 井手 裕紀
NEC 経営企画部門 コーポ―レートデザイン部 統括部長
今回、25年ぶりに多摩美術大学とNECが連携し、学生のビジョンを起点にしたサービスデザインに取り組みました。プロジェクトを通じ学生の豊かな発想力と確かな創造力に触れ、次世代のデザイナーの大いなる可能性を感じました。
- 井手裕紀
NEC 経営企画部門 コーポ―レートデザイン部 統括部長
今回、25年ぶりに多摩美術大学とNECが連携し、学生のビジョンを起点にしたサービスデザインに取り組みました。プロジェクトを通じ学生の豊かな発想力と確かな創造力に触れ、次世代のデザイナーの大いなる可能性を感じました。

- 中田 希佳
多摩美術大学生産デザイン学科 プロダクトデザイン専攻教授
プロジェクト参加学生にとっては初めてのサービスデザインへの関わりだったかと思いますが、NECデザイン部門デザイナー4名の御指導により、“共感を創り、伝える”が体感できたと感じています。UXとUIの重要性をわかりやすくご教授頂けた事に感謝いたします。
- 中田 希佳
多摩美術大学生産デザイン学科 プロダクトデザイン専攻教授
プロジェクト参加学生にとっては初めてのサービスデザインへの関わりだったかと思いますが、NECデザイン部門デザイナー4名の御指導により、“共感を創り、伝える”が体感できたと感じています。UXとUIの重要性をわかりやすくご教授頂けた事に感謝いたします。
学生の提案

「charmeet」
今移動している誰かとマッチする。今日も新しい出会いと喜びを提供するサービス

「CREF」
心身の状態に応じてAIが作曲し、ユーザーの帰宅を音楽で迎えるサービス

「bloom」
感染症リスクのないデジタルのお花を贈り患者の心のケアをするサービス

「FARMY」
ゲーム内で作物を育てると、実際に作物が届くサービス

「uno」
未就学児とその保護者へ向けたレザーのファースト筆箱作りワークショップ

「SERscore」
「消費者の環境への深い関わり」を実現するサービス

「siki」
日々変化する、改札機の無い駅

「Nature Sleep」
自然な体験を提供する瞑想まくらを使用して、仕事中でも余裕ある生活を楽しむためのサービス

「KAPON」
小さな頃の体験を閉じ込めるツール

「sereni flutter」
天気の広がる空間へ。部屋にいても外の美しさを感じていたいという思いからできたエアコン&カーテン。
学生からのコメント
-
今回の産学連携プロジェクトではサービスデザインの基礎から学び、最終的には実践的なご意見まで頂けて貴重な経験となりました。NECのデザインにおいて欠かせない要素であるのが人々の「共感」である事にも気づき新鮮な学びを得ることができたと思います。ビジネスにおいてのデザインの重要性を教えて頂き本当にありがとうございました。
(多摩美術大学美術学部 生産デザイン学科 プロダクトデザイン専攻 2年 石川 琴葉さん) -
「共感を創り・伝える」ことがデザインにおける必須要素だと、私は学びました。NECのインハウスデザイナーの独自の感性での指摘は、私の思考の癖を取り払い、磨きこまれたプロダクトに注がれました。日々成長を体感できる「貴重なプロジェクト」でした。
(多摩美術大学美術学部 生産デザイン学科 プロダクトデザイン専攻 2年 竹内 颯さん)
※在籍大学・学科は掲載当時のものです。