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「NEC」のロゴに込めた本気度 光海底ケーブル敷設船長期チャーター Made in Japanの力を世界に

世界を繋ぐ国際通信の99%は、海底に敷かれた光海底ケーブルに支えられています。世界的なデータ通信の拡大に対応するため、NECは10月、光海底ケーブルの敷設船を約4年間チャーターすることを発表しました。海底ケーブルシステム事業の歴史は半世紀を超すNECですが、敷設船の長期チャーターは初めて。NECのロゴがついた敷設船が世界の海をめぐることになります。NECグループが一丸となって進める今回の事業にかける熱い思いを、リーダーや現場の社員に聞きました。

積み重ねた信頼の上に いよいよグローバルNo.1になるための一手

10月、北九州の港に光海底ケーブル敷設船がお目見えしました。「NEC」のロゴを掲げた敷設船は全長127メートル。積載量は5000トン、一般的なケーブルで約7000キロメートルの積載が可能です。NECは英国Global Marine Systems Limitedと契約し、NECとして初めて専用で使用できる敷設船を長期チャーターしました。

NECは、海底ケーブルシステムを構成する機器の製造に始まり、海洋調査とルート設計、据付・敷設に加え引渡試験まで提供。世界の光海底ケーブル市場のシェアはトップ3社で9割にのぼり、NECはその一角を占めます。

「海底ケーブルシステムをトータルで提供できる企業は世界で数社しかなく、日本ではNECだけ。複雑な海底地形を有するアジア地域を中心に多くのプロジェクトを完遂してきた実績と信頼が、グローバルで戦う上でNECの強みに繋がっています」。そう話すのは、NEC 海洋システム事業部門の責任者の桑原淳です。

グローバル化や5Gの普及で通信回線の需要は右肩上がり。「海洋工事に利用できる船を増やし、スケジュール面でお客様のニーズに合った建設ができるようにしていく」とした上で、「NECが海底ケーブルシステムのサプライヤとしてグローバルNo.1になるための一手でもあります」と説明します。

海洋システム事業部門 桑原 淳

深海8000メートルの水圧に耐える 現場で作り込む「海底品質」

現場で活躍している社員にも意気込みを尋ねました。アメリカとアジアを繋ぐプロジェクトに携わる海洋システム事業部門の小杉文乃は、入社1年目。「学生時代にスリランカに行って、ネットの繋がらない地域の人と出会ったんです。最近、その方々とSNSで繋がって3年ぶりに話せました」。通信の発展のお陰で、彼らは遠く離れた家族や友人とも近くにいるように感じているはず。「人と人の繋がりを光海底ケーブルで担っていきたい」

海洋システム事業部門 小杉文乃

通信を支える光海底ケーブルの品質は、NECグループ全体で追求しています。
「海底の非常に高い水圧の中、25年に渡って特性を維持し続ける必要があり、安定かつ高い品質のものを作ることが最大のミッション」と話すのは、光海底ケーブル製造を担当する羽瀬川泰史です。羽瀬川が働くNECグループのOCCは日本で唯一、深海8000メートルの水圧に耐えられる光海底ケーブルを製造することができます。「光海底ケーブルは1度敷設してしまうと容易に回収・修理が難しい。高い品質が求められ、これは『海底品質』とも呼ばれ、日々、現場で品質を作りこんでいます」

光海底ケーブル製造担当 羽瀬川 泰史

OCC製造現場
 

NECグループ一丸 繋がりを光海底ケーブルが担う

OCCの他にも、中継器・端局装置を開発・製造するNECプラットフォームズ、敷設工事をサポートするNECネッツエスアイなど、NECグループ一丸となって海底ケーブルシステム事業に取り組んでおり、Made in Japanのものづくり力を世界に届けることができるのも、NECグループの強みです。

敷設船長期チャーターが初めてなら、敷設船にNECのロゴが掲げられるのも初めてのことです。NECの本気度が一段上がったこと、海底ケーブルシステム事業にNECグループ全体で取り組んでいること、従業員全体の誇りにつなげること、そして世界有数のサプライヤであることを世界に示すこと。船に青く輝く「NEC」には様々な思いが込められています。

SNSやオンライン会議、ネットショッピングなどを支えるインターネットは、今や現代社会に欠かせないインフラであり、それを支えるのがNECグループの海底ケーブルシステム事業です。NECは事業を通じて「安全・安心・公平・効率」という社会価値を創造し、Purpose(存在意義)の実現をめざします。海洋システム事業部門の桑原は、こう強調しています。「世界中の人と人、国と国を光海底ケーブルで繋ぎ、誰もが情報にアクセスできる社会、豊かな社会、“笑顔の社会”を実現する。それが私たちの使命と考えています」

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