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CLUSTERPRO カーネル検証サービスのご紹介
CLUSTERPRO オフィシャルブログ ~クラブロ~はじめに
今回は、2022年5⽉にサービス提供を開始したCLUSTERPRO カーネル検証サービスの紹介と、CLUSTERPRO X for Linuxの動作環境に関係する「動作確認済みkernel」の解説を⾏います。CLUSTERPRO Xの動作環境について理解を深めていただくことで、CLUSTERPRO X製品をより安⼼してご利⽤をいただくことができるようになりますので、構築の前にぜひご⼀読ください。
この記事の内容
1. CLUSTERPRO Xの動作環境について
ソフトウェア製品を利用する上で動作環境の確認は重要です。動作環境を満たしていないことが原因で、正常に動作しない可能性があるためです。CLUSTERPRO Xではバージョンごとの動作環境をスタートアップガイドに記載していますので、利用を検討する際はご一読いただくようお願いします。
ここから、CLUSTERPRO XのLinux版であるCLUSTERPRO X for Linuxの動作環境を理解する際に重要となる「動作可能なディストリビューションとkernel」について説明します。
Linuxディストリビューションとは、ユーザが利用しやすいようにLinuxカーネルとその他のソフトウェア群を一つにまとめて提供しているものを指し、Red Hat Enterprise Linux(以降、RHEL)やOracle Linux、SUSE Linux Enterprise Server等があります。
CLUSTERPRO Xでは各ディストリビューションのマイナーバージョン毎に動作対象であるかどうかを記載しています。
⼀⽅、Linuxカーネル(kernel)とは、Linux OSの中核の機能(リソース管理や制御等)を担うコンポーネントを指し、バージョン毎に機能や仕様が異なる場合があるため、カーネルと密接に連携するモジュール(kernelモジュール)は、カーネルのバージョン変更の影響を受けることになります。
カーネルバージョンについては、⼀般に各ディストリビューションのマイナーバージョン毎にベースとなるカーネルバージョンがあり、そのベース カーネルに何らかの修正が行われた際にエラッタ(errata)と呼ばれるカーネルがリリースされます。
RHEL 8.4を例にする場合、RHEL 8.4のベース カーネルバージョンは「4.18.0-305.el8」となります。これに対して、エラッタカーネルのバージョンは「4.18.0-305.17.1.el8_4」のようになり、"4.18.0-305"の後にある".17.1"がエラッタカーネルであることを示しています。
Linuxディストリビューションとは、ユーザが利用しやすいようにLinuxカーネルとその他のソフトウェア群を一つにまとめて提供しているものを指し、Red Hat Enterprise Linux(以降、RHEL)やOracle Linux、SUSE Linux Enterprise Server等があります。
CLUSTERPRO Xでは各ディストリビューションのマイナーバージョン毎に動作対象であるかどうかを記載しています。
⼀⽅、Linuxカーネル(kernel)とは、Linux OSの中核の機能(リソース管理や制御等)を担うコンポーネントを指し、バージョン毎に機能や仕様が異なる場合があるため、カーネルと密接に連携するモジュール(kernelモジュール)は、カーネルのバージョン変更の影響を受けることになります。
カーネルバージョンについては、⼀般に各ディストリビューションのマイナーバージョン毎にベースとなるカーネルバージョンがあり、そのベース カーネルに何らかの修正が行われた際にエラッタ(errata)と呼ばれるカーネルがリリースされます。
RHEL 8.4を例にする場合、RHEL 8.4のベース カーネルバージョンは「4.18.0-305.el8」となります。これに対して、エラッタカーネルのバージョンは「4.18.0-305.17.1.el8_4」のようになり、"4.18.0-305"の後にある".17.1"がエラッタカーネルであることを示しています。
2. 動作確認済みkernelについて
CLUSTERPRO X for Linux 動作環境にはLinuxディストリビューションとバージョンの記載がありますが、これとは別に動作確認済みkernel一覧という資料を公開しています。
CLUSTERPRO X for Linuxでは、特定の機能を利⽤する際にkernelモジュールが必要であり、その機能は以下のようになっています。
CLUSTERPRO X for Linuxでは、特定の機能を利⽤する際にkernelモジュールが必要であり、その機能は以下のようになっています。
- カーネルモードLANハートビートリソース
- 各監視リソースのkeepaliveリセット/パニック
- ユーザ空間モニタリソースのkeepalive監視⽅式
- ミラーディスクリソース
- ハイブリッドディスクリソース
これら機能を利⽤するためのkernelモジュールについては、先の説明のようにカーネルのバージョン変更の影響を受けやすいため、エラッタカーネルも対象にカーネルバージョンごとに動作確認を実施しています。この動作確認の結果をまとめたものが「動作確認済みkernel⼀覧」となります。
CLUSTERPRO Xでは、基本的に「動作確認済みkernel⼀覧」に記載のあるカーネルを利⽤することを推奨しています。動作未確認のエラッタカーネルの環境で利用した場合に、一切の保守サービスを断るといったことはありませんが、正常に動作しない場合は「動作確認済みkernel⼀覧」に記載されているカーネルに変更をいただく場合があります。
CLUSTERPRO Xでは、基本的に「動作確認済みkernel⼀覧」に記載のあるカーネルを利⽤することを推奨しています。動作未確認のエラッタカーネルの環境で利用した場合に、一切の保守サービスを断るといったことはありませんが、正常に動作しない場合は「動作確認済みkernel⼀覧」に記載されているカーネルに変更をいただく場合があります。
3. CLUSTERPRO カーネル検証サービスのご紹介
これまで動作確認済みのカーネル上での利用を推奨する説明を行ってきましたが、以下のような理由で動作未確認のカーネル環境での利⽤が必要となる場合があります。
- 最新のエラッタカーネルを適⽤した環境での環境構築が要件になっている
- 利⽤したいクラウドやアプリケーションの動作環境としてカーネルバージョンの指定がある
CLUSTERPRO カーネル検証サービスは、このような動作未確認のエラッタカーネルでのCLUSTERPRO X製品の利⽤が必要となる場合に、「動作確認済みkernel一覧」に掲載しているカーネルと同等の検証作業を製品開発チームにおいて実施して該当カーネルで正常に動作することを確認、または正常に動作しない場合は該当環境向けにkernelモジュールを提供させていただくサービスとなっています。
CLUSTERPRO カーネル検証サービスについて、ご利⽤の流れは以下のとおりです。
CLUSTERPRO カーネル検証サービスについて、ご利⽤の流れは以下のとおりです。
動作検証してほしいカーネルバージョン等の情報をヒアリングシートとして提供いただいた後、サービスの申込みに必要な情報やお⾒積もりを回答いたしますので、まずはサービス内容の相談からお気軽にお問い合わせください。
また、サービスの実施条件などの詳細な情報は以下のコンテンツのダウンロード資料に掲載をしておりますので、必要に応じて確認いただくようお願いします。
CLUSTERPRO カーネル検証サービスのご紹介
また、サービスの実施条件などの詳細な情報は以下のコンテンツのダウンロード資料に掲載をしておりますので、必要に応じて確認いただくようお願いします。
CLUSTERPRO カーネル検証サービスのご紹介
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