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CLUSTERPROの障害通報をIFTTTと連携してSMSに通知してみました(Linux)

CLUSTERPRO オフィシャルブログ ~クラブロ~

はじめに

CLUSTERPROには、サーバーダウンやフェールオーバーなど重要なイベントを電子メールで通報する、アラートサービスというオプション機能があります。
アラートサービスを利用することで、遠隔地にいる場合でも、HAクラスターシステムの障害発生の通報を電子メールで受け取ることができます。

今回は、アラートサービスの電子メール通報をIFTTTと連携して、SMSに通知してみました。
IFTTTと連携することで、メール以外のアプリケーションやツールに対して、通知を行うことができます。
  • IFTTTは、メールやSNS(LINE、Twitterなど)、SMSといった様々なアプリケーション同士を連携するWebサービスです。

この記事の内容

1. アラートサービスとは

アラートサービスは、サーバーダウン、フェールオーバーなど重要なイベントを電子メールで通報するオプションです。
クラスターの設定に、メールサーバー情報と通報先のメールアドレスを設定するだけで、運用を開始することができます。
アラートサービスを使用すると、サーバーで発生する重要なイベントを電子メールで通報します。通報先に携帯メールアドレスを登録することにより、離れた場所にいても電子メールで通知を受け取ることができます。

また、アラートサービスは警告灯と連携することができます。サーバー起動とサーバーダウン時に、警告灯で通報し、サーバーの状態を表示します。

  • アラートサービスを利用する場合、ライセンス「CLUSTERPRO X Alert Service」をクラスターを構築するサーバー台数分、ご用意する必要があります。

2. IFTTTとは

IFTTTは、メールやSNSなどの様々なアプリケーション同士を連携するWebサービスです。
IFTTTのアカウントにメールアドレスやSMS、SNSアカウントなどを「Service」として関連付け、「Applet」を作成することで、それぞれのServiceを連携することができます。
例えば、あるメールアドレスからIFTTT宛にメールを送信したら、送信したメールの内容をSMSに通知する、あるSNSに画像を投稿したら、別のSNSにも同じ画像を投稿するというようなことができます。

【参考】
popupIFTTT

3. HAクラスター構成

今回使用するHAクラスターの構成概要は以下の通りです。

CLUSTERPROが異常を検出した際に、以下のような動作を行います。

  • 1.CLUSTERPROが現用系サーバーの異常を検出します。
  • 2.異常を検出したタイミングで、CLUSTERPROのアラートサービスからIFTTT宛て(trigger@applet.ifttt.com)に電子メールを送信します。
  • 3.IFTTTが受信した電子メールの内容を、携帯電話(スマートフォン)のSMSに通知します。

IFTTTには、「特定のメールアドレス(cluster@example.com)からIFTTT宛て(trigger@applet.ifttt.com)にメールを送信したら、送信したメールの内容をSMSに通知する」Appletを作成しています。

4. アラートサービスの設定

アラートサービスの設定は、HAクラスターの構築後でも追加で設定することが可能です。
今回は、既に構築したHAクラスターに対して、アラートサービスを設定します。

HAクラスターの構築方法については、CLUSTERPROのガイドを参照ください。
【参考】
  • Linux > インストール&設定ガイド

Cluster WebUIに接続し、設定モードに切り替えます。
[クラスタのプロパティ] を編集します。
[クラスタのプロパティ] の [アラートサービス] を選択します。
[メール通報] の項目に、以下を設定します。

  • メール通報
  • メールアドレス:trigger@applet.ifttt.com ★特定の処理を行うトリガーとなるIFTTTのメールアドレス
  • 件名:TEST IFTTT ★任意
  • メール送信方法:SMTP

[SMTP設定] では、以下を設定します。

  • SMTP設定
  • メール送信文書の文字コード:UTF-8
  • 通信応答待ち時間:30秒
  • 件名のエンコードをする:オフ(チェックを外す)

SMTPサーバーの情報を設定します。[SMTP設定] で [追加] をクリックします。
[SMTPサーバの入力] では、以下を設定します。

  • SMTPサーバの入力
  • SMTPサーバ:smtp.example.co.jp
  • SMTPポート:25
  • 差出人メールアドレス:cluster@example.com
  • SMTP認証を有効にする:オフ(チェックを外す)

  • SMTP認証を利用する場合は、[SMTP認証を有効にする] にチェックを入れ、認証方式・ユーザ名・パスワードを入力します。

アラートサービスを設定した構成情報を、クラスターに反映します。

5. 動作確認

CLUSTERPROが異常を検出し、アラートサービスで送信した電子メールの内容が、携帯電話(スマートフォン)のSMSに通知されることを確認します。
今回は、障害を発生させるために、プロセス名モニタリソース(psw)の監視対象のプロセス(/usr/sbin/httpd -DFOREGROUND)を手動で停止します。

  • 1.現用系サーバーでフェールオーバーグループを起動します。
  • 2.現用系サーバー上で、プロセス名モニタリソースの監視対象のプロセスを手動で停止します。
  • 3.Cluster WebUIから、CLUSTERPROが異常を検出することを確認します。
  • 4.異常を検出した旨のメッセージが携帯電話(スマートフォン)のSMSに通知されることを確認します。

アラートサービスの電子メール通報の内容が、IFTTTと連携することで、SMSに通知できることを確認できました。

さいごに

今回は、HAクラスターに発生した障害を、CLUSTERPROのアラートサービスとIFTTTを連携して、SMSに通知してみました。
アラートサービス単体では、電子メールでの通報になりますが、IFTTTのようなサービスと連携することで、電子メール以外のツールでも通知を受け取ることが可能になります。
CLUSTERPROのアラートサービスのご利用をご検討ください。
また、アラートサービスとIFTTTを連携したご利用についても、ぜひご検討ください。

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