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株式会社 佐賀新聞社様
広告出稿から記事作成、組版、多メディア展開まで
一気通貫の仕組みでペーパーレス化を推進し生産性を向上
- 業種:
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- メディア業
- 業務:
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- 設計・開発・製造
- 製品:
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- PCサーバ
- パソコン・タブレット
- ソフトウェア/運用管理
- ソリューション・サービス:
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- 働き方改革
- 基盤技術/サーバ仮想化/デスクトップ仮想化
- サービス/サポートサービス
事例の概要
課題背景
- 高齢化や活字離れにより発行部数が伸び悩む中、業務効率化・コスト削減が急務であった
- 新聞記事をWebメディアに展開する際、端末の使い分けに工数がかかりミスも発生しがちだった
- システム毎にサポート窓口が異なりリモート保守も受けられなかったため、システム部員の負荷が高かった
成果
ペーパーレス化を実現し、コストも削減
広告管理から多メディア展開まで、すべての業務をNECのシステムに統一したことで紙による確認作業が不要になり、コストならびに人件費を削減、作業時間も短縮された
紙面作成から多メディア展開までシームレスなシステム環境
作成した記事を画像と紐づけながら、多様なメディアに同一端末から配信できるようになり、作業の工数と時間を大幅に短縮。ミスも減らすことができた
専門のSEが新聞社の業務時間帯をフルサポート
ハードからソフトまでサポート窓口を1本化、新聞社の業務時間に合わせ新聞業務専任SEが常駐しリモート保守も提供するトータルサポートにより、記事作成に集中できる環境を実現
導入ソリューション
関連資料ダウンロード
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事例の詳細
導入前の背景や課題
紙出力による確認作業が多く人件費・出力コストが増大
佐賀県最大の発行部数を誇る佐賀新聞社様。1996年には地方紙初のインターネットプロバイダ事業を開始、2006年には新聞紙面とインターネットをつなぐクロスメディアに乗り出すなど、積極的に多メディア展開を進めてきました。しかし、少子高齢化や活字離れなどの影響で発行部数が伸び悩む一方、多メディア展開により作業工数が増加しており、生産性向上とコスト削減が急務となっていました。
「旧システムでは、通信社からの記事が配信されるたびに、紙出力して手作業でカテゴリ分けをし、各部局に届ける作業が必要でした。この機報という仕事のためだけに3人ものアルバイトを雇っており、人件費や紙代、インク代、さらには時間も無駄になっていました。他にも、旧システムは多メディア対応やサポート体制などに難があったため、更改のタイミングでリプレイスすることを考えていました」と佐賀新聞社 編集本部 メディア局 システム部長の森勝治氏は、従前の課題を振り返ります。
選択のポイント
すべての業務を一気通貫で連携できるNEC新聞ソリューションを採用
佐賀新聞社様では、以前から広告管理システムとCTP装置はNEC製でしたが、記事の作成や組版、他メディアへの配信管理は他社のシステムを利用していました。
「NECを採用した最大のポイントはペーパーレスでした。配信記事を受信した際、自動的にカテゴリ分けして各部局へ送る機能があり、紙出力が不要になることを評価しました。また、すべてのシステムをNECに統一することで、部局間の業務連携がスムーズになり、サポート窓口も一元化できるメリットがあると考えました。それに加え、電源消失時にもノートPCを使って組版作業を継続できるバックアップシステムがあり、万一の被災時にも新聞制作を実施でき、BCP強化にもつながると考えました」と森氏はリプレイスの理由を説明します。
さらに、佐賀新聞社様では、過去の新聞記事や画像のアーカイブ用データベースにおいて商用版MySQLが長年採用されており、同製品の技術支援を含めたトータルサポートをNECが提供していることも評価のポイントとなりました。「記者は、過去の事件やエピソードを、また、それらが過去の新聞でいつ使われたかを確認するため常にアーカイブにアクセスして記事を作成しています。そういう意味でMySQLは新聞作成に欠かせない非常に重要なソフトウェアです。MySQLは、世界で最も使われているオープンソースデータベースであり安定稼働し性能が高く、商用版MySQLは低コストでサポートが充実しているので安心して利用できるのです」と森氏はMySQLの重要性を強調します。
導入後の成果
ペーパーレス化でコスト削減、作業工数・時間短縮、ミス軽減を実現
新聞ソリューションを導入したことで、以前は配信記事確認のために2日で約5,000枚出力していた紙がほぼゼロになりアルバイトも不要になりました。「1日に何度も差し換えが発生する配信記事を受信履歴で一覧管理できることに加え、システム連携のおかげで出稿済みかどうかが表示されるようになり、古い記事を誤掲載するリスクもなくなりました」(森氏)
また、紙面の原寸表示も可能な「モニタープルーフ」を導入したことにより、色見本出力も不要になりました。そのため、プリンタ出力の待ち時間がなくなるとともに、紙面修正後もモニター上でリアルタイムに校正作業ができるようになりました。
「コールセンターでは、ハード・ソフトどちらの問い合わせも同一窓口で受け付けてくれ、障害発生時にはリモートで解決してもらえるので、システム要員の作業負荷が軽減され、人員も減らすことができました。リモート保守もサポート費用に含まれているので安心して利用できます」と森氏は導入効果を話します。
現在、佐賀新聞社様とNECは2カ月に1回定例会を開催し、システムに関する課題や改善方法などについて意見交換を続けています。これにより、問題が大きくなる前に対策を打つことができ、安定したシステム運用ができています。
「意思疎通も十分できており、NECのサポート体制には満足しています」と森氏。今後、佐賀新聞社様は、現在デスクのみに導入している記事校正システムを記者端末にも導入していく予定です。さらにOracle社の商用版MySQLとNECが日本語で24時間365日技術相談に対応する窓口との安価なセット商品である「Oracle MySQL (技術相談セット)」を更改時期に合わせて導入し、さらなる業務効率化、安定運用を目指していく考えです。
- ※MySQLは、Oracle 及びその子会社、関連会社の商標です。
NEC担当者の声
新聞社様の生産性向上、作業負荷軽減、作業時間短縮、人員の最適配置に貢献します。
NECの新聞ソリューションは、広告管理システムから多メディアに対応したコンテンツマネージメントシステム(CMS)、組版システム、アーカイブシステム、CTP装置までトータルで提供することができるので、全体最適化・業務効率化を行うことが可能です。CMSの出稿機能、メッセージ機能を利用することでペーパーレス運用も実現させることができます。また、コールセンターに新聞社様の業務時間に合わせて朝9時から深夜2時まで新聞業務専任のSEが常駐していることも、お客様の安心につながっています。こうした特徴が、新聞社様の生産性を高め、作業負荷の軽減、作業時間の短縮、人員の最適配置などのメリットをもたらすと考えています。
また、現在NECでは、佐賀新聞社様をはじめとするユーザーの新聞社様とAI活用の検討会を開催しています。NECが得意とするAI技術を応用し、新聞業界ならびに各種放送・メディアの皆さまにイノベーション創出のお手伝いをしていきたいと考えています。
お客様プロフィール
株式会社 佐賀新聞社
所在地 | 佐賀市天神三丁目2番23号 |
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職員数 | 210人(平成30年3月1日現在) |
概要 | 1884年(明治17年)に創刊された歴史ある新聞社。佐賀県内最大の発行部数を誇り、130年以上にわたって正確できめ細やかな情報を提供し続け、オピニオンリーダーとして県民・地域の信頼を得ている。近年では新聞発行のみならず、ウェブ、映像、動画ニュースも展開。クロスメディアでの情報発信と、新聞読者・ネットユーザーとの双方向コミュニケーションによるソーシャルメディアも取り入れた“次世代メディア企業”を目指している。 |
URL | https://www.saga-s.co.jp/ |
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(2018年10月31日)