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特長/機能

特長

BizReporting®は、 基幹業務システムの帳票データをWindows上で加工し、Windows接続プリンタでの印刷やコンテンツ作成を行う帳票ソリューションです。

図
図:Windows,ACOS-2,ACOS-4環境の動作概要

※現在はIBMホストからの印刷には対応しておりません。
※クライアント版には上記Windows,ACOS-2,ACOS-4版の機能中、XFO出力機能およびPDF出力機能がありません。
※BizReportingの制御情報や帳票データを含むXML形式のファイル(XFMファイル)は、VISUALFORMS for BizReportingで作成できます。

基幹系システムとの連携

基幹系システム(ACOS-2、ACOS-4、Windows COBOL)からの帳票データを加工して印刷することが可能です。基幹系印刷業務のアプリケーション資産は最小限の改造(場合によっては改造なし)で導入できます。
連携可能な印刷パスについては、「印刷パス対応状況」をご覧ください。

Windowsアプリケーションとの連携

お客様が作成したWindowsアプリケーションから、BizReportingで提供しているCOM-APIを介して、入力データを加工した上で印刷することが可能です。Windowsアプリケーションについては、COM-APIが利用可能な開発環境(Microsoft Visual C++やMicrosoft Visual Basic等)で開発可能です。
詳細は「COM-APIを利用した印刷」をご覧ください。また、連携可能な印刷パスについては、「印刷パス対応状況」をご覧ください。

従来の基幹系連携プリンタからWindows接続プリンタへの移行

従来の基幹系連携プリンタへ印刷していたデータを入力として、Windows接続プリンタへ印刷することが可能です。
各版で入力可能な基幹系連携プリンタは以下の通りです。

各版と対応する基幹系連携プリンタ
  BizReporting
Windows版 ACOS-2版 ACOS-4版 クライアント版
セントロ接続情処KSP制御入力
セントロ接続情処LCP制御入力
セントロ接続情処KLP制御入力
SIF接続情処KLP制御入力  

○:対応
●:部分対応(仮想デバイス命令の指示表示モードの制御はできません)
□:部分対応(仮想デバイス命令の指示表示モードの制御はできません。またETOSJX連携ではSIF接続情処KLP制御入力は利用できません)

使用可能な制御シーケンスの詳細についてはマニュアルを参照してください。

表現力豊かなレポートの生成

帳票で以下の表現が可能です。BizReportingで利用する帳票はVISUALFORMS for BizReportingで作成できます。

  • Windows上で利用できる文字フォント、サイズ
  • 図形(6種類)、線種(8種類)
  • カラー印刷(カラーパレット利用可能)
  • 各種用紙サイズへの拡大、縮小
  • イメージ挿入
  • バーコード

これらの表現は、フォームおよびXFMレイアウト変換(入力データのデータ変換)で利用可能です。

コンテンツ出力

印刷イメージをPDFファイルやXFOファイル(BizReporting固有のXML形式ファイル)で出力できます。
PDFファイルでの出力については、以下の2種類で出力することが可能です。

  • イメージPDF
    各ページの印刷イメージをイメージファイルとして貼り付けたPDFファイルです。
  • テキストPDF
    テキストの検索が可能なPDFファイルです。なお、テキストPDFを利用するには、BizReporting動作サーバ数に応じたPDFlibのライセンスを 別途手配する必要があります。各BizReporting製品で利用可能なPDFlibのバージョンについては動作環境ページをご覧ください。

機能

印刷内容のダイナミックな変換

印刷内容をダイナミックに変換し、BizReportingの様々な機能を利用して表現力が強化された帳票レポートを生成します。 変換の一例として、数字の並びをバーコードに変換したり、文字のフォントやサイズを変えることができます。

データベースからの動的引用

帳票設計データに抽出条件を指定することにより、データベースから動的にデータを抽出し印刷結果に 反映することができます。印字データをキーとした抽出や、SQL文を直接指定することも可能です。

透かし印刷による不正コピーの抑制

印刷物の背景に、透かし模様を印刷します。
透かし印刷された帳票(原本)をコピーすると異なったイメージとなり、原本と複製を区別することが可能となります。

カーボンコピー機能

専用の複写用紙を利用していたカーボンコピーを、ソフトウェア的にページプリンタで実現することができます。
ドットインパクトプリンタや複写用紙がなくてもカーボンコピーを実現することができます。

QRコード対応

フォーム上に固定で貼り付ける他、レイアウト変換を利用して、アプリケーションの印字データからQRコードを生成することができます。

「UCC/EAN-128による標準料金代理収納ガイドライン」に準拠した新コンビニバーコード対応

「UCC/EAN-128による標準料金代理収納ガイドライン」に準拠した新コンビニバーコードを出力することができます。
新コンビニバーコードのご利用を検討される場合は、技術情報ページの注意事項をご確認ください。

コンテンツ出力ファイル名生成機能

アプリケーションの印字データから出力ファイル(XFO、PDF) のファイル名を生成することができます。
また、単に印字データのみをファイル名にするだけではなく、 特定文字付加や文字列置換などの文字列変換機能を使用することにより、 (例)のようにファイル名を変更することができます。

(例)
印字データ             出力ファイル名

        特定文字付加”様”  日電太郎様.xfo
日電太郎      --->       日電太郎様.pdf
                       など

ファイル名に作成日時を付加することができます。

数値の桁区切り機能

アプリケーションからの印字データ(数値データ)を、 3桁ずつカンマで区切ることができます。 この機能により、アプリケーションからの印字データを(例)のように変更することができます。

(例)
  印字データ        変更後
 1234567   -->   1,234,567
   123456   -->     123,456
 ¥123456   -->    ¥123,456

複数のプリンタへの同時印刷

BizReportingの処理結果を複数のプリンタに同時に出力することができます。

印刷イメージの保管・再印刷

印刷イメージをXFOファイル(BizReporting固有のXML形式ファイル)に出力することにより、印刷イメージの保管や再印刷が可能です。

XFOファイルのパスワードロック

XFOファイルの閲覧、印刷をパスワードによって特定の利用者のみに制限可能です。

PDF出力機能強化による帳票のセキュリティ強化

以下が可能なPDFを出力することができます※。

  • テキストの検索、コピー、ペースト
  • オープンな仕様による長期保存

また、パスワードロックと各種権限設定により帳票のセキュリティを強化することができます。

  • 印刷許可
  • 内容の編集
  • テキストや画像の抽出
  • ページの追加・削除
  • 高解像度印刷の許可

※BizReportingが動作するサーバ数に応じて、PDFlibを別途手配(有償)し、 ライセンスキーを登録していただく必要があります。 ライセンスキーを登録していない状態では試用版として動作します。各BizReporting製品で利用可能なPDFlibのバージョンについては動作環境ページをご覧ください。

従来からの機能である、印刷イメージを貼り付けてPDFとして出力する機能(イメージPDF)も使用できます。

印刷、コンテンツ生成時の出力履歴によるセキュリティ対策

印刷、コンテンツ生成(PDF,XFO)の出力履歴や出力内容を保存することが可能です。出力履歴には以下の情報が含まれます。

  • 印刷日時
  • プリンタ名
  • コンテンツファイル名 等

出力履歴はエクスポートツールを利用してCSV形式に変換することにより、表計算ソフト等で活用できます。同時に出力内容を保存することで、「m月n日 x時y分にどのプリンタにどんな内容を印刷したか」を調べることが可能です。
また、保存した出力履歴および出力内容は、保存日数を指定して定期的な削除や指定フォルダへの退避が可能です。

COM-APIを利用した印刷

お客様が作成したWindowsアプリケーションからBizReportingへ文字列や矩形、バーコード等のデータ を入力可能なCOM-APIを提供します。入力したデータは指定したXFMファイルの内容に従って、フォームを オーバーレイしたり、入力データをさらに加工して出力することが可能です。
また、Windowsアプリケーションは、COM-APIが利用可能な開発環境(Microsoft Visual C++やMicrosoft Visual Basic等) で開発可能です。BizReporting Ver3.6では32bit、BizReporting Ver3.7では64bitのWindowsアプリケーション から呼び出して利用できます。

※2025年4月にバージョンアップ製品を出荷予定です。BizReporting Ver3.6のバージョンアップ製品(以下の版)では、64bit版のCOM-APIも共に提供する予定です。

  • ACOS-2版
  • ACOS-4版
  • クライアント版

COM-APIでは以下の機能を持つメソッドを提供します。

  • BizReportingの初期化、終了の宣言
  • ユーザデータの出力開始、終了の宣言
  • XFM ファイルを指定、取り替え、解除の指定
  • 利用するプリンタの指定
  • 出力先のファイルパスを指定
  • 改ページを指定
  • 描画要素の縦/横方向の単位指定
  • 描画要素の指定
    - 文字列(フォント/文字色/文字ピッチ/半角・全角文字の個別設定 等)
    - 直線(線種/線の太さ 等)
    - 矩形(罫線の線種/線の太さ/塗りつぶし色/網掛け/角丸 等)
    - 画像データ(ビットマップ/png/jpeg)
    - バーコード(JAN 標準・短縮/ITF/NW-7/CODE39/EAN-128/カスタマバーコード/QRコード)
印刷パス対応状況

印刷パス対応状況については、以下を参照してください。

※2025年4月に以下の印刷パスに対応した製品を出荷予定です。

  • ACOS-2→オンラインプリントステーション(ETOS)→COBOLアプリケーション実行環境
  • ACOS-4→オンラインプリントステーション(ETOS)→COBOLアプリケーション実行環境