生体認証と映像分析で実現する新たな価値創造

人を特定する技術である生体認証は、複数の技術をマルチモーダルに組み合わせて使うことで、精度だけでなく利便性が向上し、さまざまな利用シーンで正確に人を特定することができるようになります。

この生体認証に映像分析を組み合わせることで、特定した人やその人の周辺状況を時間軸で把握できるようになり、さらに詳しく実世界を見える化できるようになります。この見える化したデータを活用することで、今まで以上に高度なAI、データ分析が可能になります。
これがNECの考える、生体認証と映像分析の組み合わせによる価値創造の考え方です。

新たな価値創造を効率的に実現する統合プラットフォーム

生体認証と映像分析を利用シーンに応じて自在に組み合わせて使えるよう、NECでは両方の技術を統合プラットフォームとして整備しています。2019年7月から北米で先行して本プラットフォームによるサービス提供を開始します。そして、生体認証・映像分析機能のマイクロサービス化を進め、日本国内へ展開していきます。

このプラットフォームは、クラウドサービスとエッジの双方に跨り、仮想化技術で強固な要塞を築き、生体情報や映像データなどの高度な個人情報を、実社会の現場でリアルタイムに、かつ安全に処理することを可能にするハイブリッドクラウド型のプラットフォームです。このプラットフォームを活用することで、複数の技術を組み合わせたソリューションやクラウドサービスをスピーディに提供します。

生体認証・映像分析による市場価値の拡大

生体認証技術の精度、利便性、セキュリティの向上により、Public Safetyや社会インフラ領域に加えて、リテール、地域、個人といった社会の様々なシーンにおいても生体認証が利用されるようになってきました。さらに、生体認証・映像分析技術の組み合わせにより、マーケティングや、おもてなし、といった複合的な価値の実現も可能になり、NECの生体認証は、世界約70の国と地域で、のべ1000システム以上をお使いいただくまでになっています。

お客さまのデジタルビジネスを加速させるための新たな取り組み

NECは、NEC全社のアセットとナレッジを最大限活用するための枠組みである「デジタルフレームワーク」を整備。お客さまへの価値提供を起点とし、様々な顧客ユースケースをビジネスフレームワークとして体系化・整理し、個々のユースケースに対し、最適な生体認証やAI、セキュリティ技術を含むアセット群をシステムフレームワークとして定義しました。これにより、お客さまのニーズに対し、様々な角度で分析しご提案することができ、高度なオファリングで提供することが可能となります。

さらに、これらを最大限に活用し、NECのデジタルビジネスにおける中心的役割を担うNEC全社共通機能として「デジタルHub」を設置。これまでグローバルで培ったシステム・サービスの提供実績に基づく、NECのアセットとナレッジをより広く、スピーディに、お客さまにご利用いただけることを目指します。NECはこれらの取り組みを、今回ご紹介した生体認証/映像を起点に、AI、クラウド、セキュリティ等に拡げ、お客さまのデジタルビジネスの加速に貢献し続けます。

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