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孝忠 大輔のコラム

NECは如何にしてAI人材を育成しているのか?

AI・アナリティクス事業開発本部
孝忠 大輔

2018年3月14日

AI人材を取り巻く状況

AIに関する注目が集まる中、各所でAI人材が不足しているという話を聞くようになりました。メディアではAI人材争奪戦という切り口で取り上げられることが多く、NECもAIを扱う企業として取材を受けることが増えています。NECでは2020年にAI人材を1,000人にするという目標を掲げており、日々、人材育成活動に取り組んでいます。今回はNEC社内のAI人材育成施策についてご紹介したいと思います。

AIをビジネスに適用する人

みなさんはAI人材というと、どのような人を想像しますか?新しいAIエンジンを創り出す研究者のようなイメージでしょうか。あるいはAIが入った最新システムをうまく使いこなしている流行に敏感な人でしょうか?このコラムでは、NECのAI事業の中核を担う「AIをビジネスに適用する人」について紹介させて頂きます。

NECでは「AIをビジネスに適用する人」を4つのタイプに分け人材育成に取り組んでいます。AIをビジネスに適用するためには、調査/企画/検証/導入/活用の5つのフェーズに取り組む必要があるのですが、それぞれのフェーズで求められるスキルセットは異なっています。ベンチャー企業などであれば、すべてのフェーズを一人のスーパーマンが遂行することもありますが、NECでは専門スキルを持った複数のメンバが共同でAIプロジェクトに取り組んでいます。

  • 分析コーディネータ
    AIプロジェクトの全体に責任を持つプロジェクトマネージャー。分析コンサルタント、分析エキスパート、分析アーキテクトを取り纏め、お客様に対してAIによる価値を提供します。

  • 分析コンサルタント
    ドメイン知識(業種・業務の知識)を基に、お客様の課題や要望を整理し、AIによる価値を定義します。

  • 分析エキスパート
    データサイエンス知識(統計・数理の知識)を基に、仮説検証のためのアプローチ設計を行うと共に、顧客価値を実現するための分析モデルを構築します。

  • 分析アーキテクト
    ドメイン知識およびシステム知識を基に、価値実証された分析モデルを業務システムに組み込み、ビジネス活用を支援します。

AI人材育成フレーム

4つのタイプのAI人材を育成するために、NECでは次のような育成フレームを整備しています。

  • 研修プログラム
    NECでは、研究所にてAIエンジンを開発してきた歴史もあり、AI人材に必要な研修プログラムを自前で用意しています。4つの人材タイプごとに受講すべき研修プログラムを定義し、必要なスキルを習得できるようにしています。AI研修は他の研修と比較して、ハンズオン型/ロールプレイ型の実践研修が多いのが特徴です。私自身はデータサイエンティスト協会のスキル委員として、データサイエンティストに必要なスキルの定義を行っているのですが、そこで定義した内容を踏まえ研修プログラムの整備を行っています。どのようなスキルが必要になるかは、是非、データサイエンティスト協会のスキルチェックリスト※1を確認してみてください。

  • OJTプログラム(On-the-Job Training)
    AI人材の育成においては、研修プログラムだけでは独り立ちさせることは難しく、AIプロジェクトの実践を通して経験を積ませることが重要です。NECでは分析専門組織を設置し、分析専門組織のメンバと一緒になってAIプロジェクトを遂行することによって実践力を身に付けています。また場合によっては、NEC社内の人事制度を利用し、分析専門組織への兼務/出向という枠組みで専門知識の習得を促したりしています。

  • 自己学習環境
    NECでは、社員のAIスキル底上げのために、思い立った時に自由にAIをお試しできる自己学習環境を準備しています。NECのAI技術ブランドである「NEC the WISE」を始め、OSSの機械学習ライブラリやディープラーニングフレームワークを自己学習環境に配置することによって、身近にAIに触れる機会を提供しています。最近では、この自己学習環境を使ったNEC社内コンテスト「NEC Analytics Challenge Cup」を開催し、NEC社内でも切磋琢磨しながらスキルアップを行っています。この「NEC Analytics Challenge Cup」では、普段、分析業務に関わってないメンバが上位に食い込むといったサプライズもあり、NEC社内の人材発掘的なメリットもありました。

  • 社外連携
    先ほど、研修プログラムは自前で整備しているという話を書きましたが、体系的に専門知識を学んでもらうという観点からアカデミアとの連携も進めています。東京大学と「UTokyo MDSコンソーシアム(東京大学数理・データサイエンスコンソーシアム)※2」を設立し、産学連携でデータサイエンス人材の育成に取り組んでいます。

  • 分析人材コミュニティ
    AI人材が増えるにしたがって、NECの中にさまざまなAI活用事例や分析ナレッジが貯まってきたため、AI人材同士が情報交換するための「NEC分析人材コミュニティ(NEC Data Analyst Community)」を立ち上げました。コミュニティを立ち上げることで、事業部門、分析専門組織、研究所といった組織間での情報共有を加速し、変化の激しいAI領域に追従できるようにしています。

  • 分析人材認定制度
    NECではAI人材を社内認定するための制度も整備しています。現時点では公的なAI人材認定制度がないこともあり、NECの中にある「プロフェッショナル認定制度※3」という仕組みを使って認定を行っています。あるべき人材像やキャリアパスを明確にすることによって、AI人材のモチベーションアップに繋げています。過去に投稿されたアナリストコラムも、本認定を受けたデータアナリストメンバにて作成しています。

最後に

今回はNEC社内のAI人材育成施策についてご紹介させて頂きました。NECではお客様と共に価値創出できるAI人材の育成に力を入れています。AI活用をご検討の際は、NECにお声がけいただけますと幸いです。

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