サイト内の現在位置

ロケット搭載機器

ロケットは、打上げられた後、目的地までのコースを正しい位置・正しい速度で飛ばさなければなりません。風の影響を受けたり、計算通りのスピードで飛ばないこともあり、その場合はロケットは自ら計画のコースで飛ぶように修正しています。NECのグループ会社であるNECスペーステクノロジーでは、このようなロケットの制御を行う搭載機器を開発・製造しているのです。

ロケットが予定された飛行経路を正しく進むように自動修正

ロケットは、地上からの誘導制御コマンドを受けずに、ロケットに搭載された電子機器とソフトウェアにより、自らの位置・加速度と姿勢を感知し、予定された飛行経路を正しく進むように自動修正しながら慣性誘導飛行を行います。そのために、誘導制御計算機は、ジャイロや加速度計等の各センサからの情報をもとにロケットの航法・誘導・制御計算を行っています。また、ロケット内の各種情報を収集し、テレメトリデータとして地上管制局へ送信し、地上管制局ではロケットが正常に飛行しているかモニタを行っています。

データ収集装置は、飛行中のロケットの状態(温度や圧力、搭載されている機器のデータ等)を収集する装置です。ロケットが正常に飛行しているか判断するためのデータを収集しています。

テレメトリ送信機は、データ収集装置が収集した各種データを、地上に送り届けるための装置です。
テレメトリ送信機から送信されたデータは地上管制局で受信され、管制室へリアルタイムで届けられます。管制室ではテレメトリ送信機から届いたデータを常に監視し、ロケットが正常に飛行しているか判断しています。

(左)データ収集装置、(右)テレメトリ送信機

日本のすべての基幹ロケットに搭載されている

高い信頼性のもとに、日本のすべての基幹ロケット(H-IIA/B, H3, イプシロン,イプシロンS)にNECスペーステクノロジーの搭載機器が採用されています。

H3ロケット3号機

ロケットや人工衛星を正しい軌道に送り届ける

宇宙の社会利用が重要となり、宇宙から収集したデータの活用が益々増えていく中で、人工衛星を安全・確実に、所定の軌道に送り届けるために、ロケットの重要性が高まっています。ロケットが安全かつ確実に飛行できるように、NECスペーステクノロジーのロケット搭載電子機器が貢献しています。

関連リンク