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【京都府】中丹支援学校とのボッチャ交流イベント
2023年度 全国ボッチャ選抜甲子園 応援企画
「全国ボッチャ選抜甲子園(以下、ボッチャ甲子園)」は、全国の特別支援学校・学級の生徒たちがチームを組み、ボッチャの日本一を目指す大会です。これまでスポーツに接する機会が少なかった子どもたちが、大会をきっかけにボッチャに触れ、スポーツの楽しさを知り、勝負に勝つ喜びや負ける悔しさ、チャレンジマインドや仲間の大切さなど多くのことを吸収しています。
NECは大会協賛のみならず、一般社団法人 日本ボッチャ協会(以下、ボッチャ協会)とともにボッチャ甲子園に挑戦する学校の応援活動も行っています。2023年度は、大会への継続的な出場を後押しするべく、ボッチャ甲子園の初出場校に伺いました。

2023年7月10日(月)にボッチャ協会、NECボッチャ部が訪れたのは、ボッチャ甲子園の初出場校(京都府としても初出場)となる京都府立中丹支援学校。体育館には大会出場生徒の片山さん、西元さん、真下さんほか、10名程度の生徒の皆さんにも集まっていただきました。
まずはボッチャ協会の曽根さんから「ボッチャの試合時の心構え」として、「敵味方にかかわらず、相手をリスペクトしましょう。良いプレーは皆で讃えましょう。そしてボッチャを楽しみましょう」というお話があり、イベントはスタートしました。
最初は投球練習。まずは自分が投げたボールにアプローチさせる練習、その後はチームメンバーが投げたボールにアプローチさせる練習です。車いすを前後左右に移動させてアプローチしやすい場所を見つけたり、投げる力加減を微妙に調整したり試行錯誤しながら練習を重ねました。



後半は、NECボッチャ部との交流試合です。投球練習時には緊張が残っていた生徒たちも徐々に慣れ、積極的にチームメンバーへの声掛けを行っていました。自分がチームに貢献できる局面、他の人に任せる局面を自ら判断してメンバーに率先して相談します。また、自分のボックスからボールの位置が見えづらい時には、他のメンバーが進んでアドバイスを行っていました。助言を受けてうまくアプローチができた際には、大きな歓声があがり、会場は大いに盛り上がりました。
イベント終了後、NECボッチャ部との交流試合の感想についてそれぞれ次のようにお話しいただきました。「楽しかったです。寄せたボールをはじき飛ばされた時には実力の差を感じました。」(片山さん)「体勢のつくり方やボールの投げ方など、細かい技術に驚きました。」(西元さん)「狙っている場所にピタッと止めるプレーがかっこよかったです。自分もあのようにプレーできるようになりたいです。」(真下さん)
また、ボッチャについてそれぞれ次のように語ってくれました。「ボールをジャックボールに近づけられた時に達成感を感じます。(一球投げるごとに局面が変わっていくので、)面白い場面が出てくることにも魅力を感じます。」(片山さん)「狙った場所に投げられたり、こうしたいと思った通りにいったときに面白さを感じます。一人ではなくみんなと話し合いながらプレーできるところも良いなと思います。」(西元さん)「練習をしていくうちに上手になるのが実感できるのが嬉しいです。」(真下さん)
担当の櫻井先生は、「ボッチャ甲子園は、車いすを使用する生徒たちが新たに取り組めることがないかと考えた先生から出場の打診がありました。出場を決めてからは、生徒たちもボッチャに熱中し、のめりこんでいきました。」と語ります。ボッチャは授業でやったことがある程度だったという生徒たちですが、ボッチャ甲子園への挑戦を通じて技術の向上だけではない大きな変化があったといいます。「練習を重ねるごとに生徒間のコミュニケーションが活発になっていきました。自分たちでこうした方が良いんじゃない?とアドバイスをし合う場面も増えていきました。予選が終わった後に、授業でボッチャを行う機会がありましたが、積極的に他の生徒に教えてあげる様子もみられました。」
今後については、「今しかない高校生活なので、この大会のように仲間と一緒に熱中できる機会はありがたいです。今後もそのような機会を生徒たちに提供していきたいと思いますし、ボッチャの試合にもまた出場したいと思います。」
今後もNECは、ボッチャを通じた生徒たちの「挑戦」を応援していきます。
NECでは、「全国ボッチャ選抜甲子園」や車いすテニス大会の協賛、また全国各地でのパラスポーツ大会開催など、さまざまなパラスポーツの推進活動を行っています。NECグループのPurpose(存在意義)である、誰もが人間性を十分に発揮できる持続可能な社会の実現を目指して。国籍や年齢や性別、障がいの有無などに関わらず、誰もが夢を抱き挑戦できる環境づくりのために、今後もパラスポーツ推進活動に取り組んでいきます。