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No.2(4月)ヒューマンインタフェース特集/携帯電話を支える技術特集

ヒューマンインタフェース特集



開発プロセス

平松 健司 ・福住 伸一

人間中心設計プロセスは、国際標準ISO13407で定義されており、ユーザビリティの高いシステムを開発する上での考え方が規定されています。NECヒューマンインタフェースセンターでは、この人間中心設計プロセスの考え方を、システム開発現場における具体的開発手順として体系化し、社内でのSI向け開発標準として組み込みました。SI向け開発標準の中に、手順化したユーザビリティ向上のためのアクティビティを組み込むことで、専門家でなくてもユーザビリティを考慮したシステムの設計・開発を可能としました。


加藤 淳一 ・平松 健司 ・福住 伸一

ユーザビリティは、システム開発における品質の要素であり、昨今では顧客満足度の重要な要素にもなっています。NECではシステム開発の開発方法論に国際標準である人間中心設計プロセスの考え方を具体的に手順化し、UI設計ガイドとして整備しました。本稿では、システム開発におけるユーザビリティの重要性と開発方法論におけるユーザビリティ定義、またユーザビリティ設計の効果について説明します。


青木 博之 ・三浦 一成 ・月田 逸郎 ・葛西 秀昭 ・平松 健司 ・福住 伸一

NECソフトでは、自社のSIやパッケージ開発において、「使いやすさ」の向上が、ソフトウェア開発プロセスの中での重要なテーマになってきています。VALWAYテクノロジーセンター・ユーザビリティ推進室では、ユーザビリティ・エンジニアリング技術を早期に導入し、技術普及、プロジェクト適用などを推進しています。本稿では、弊社のユーザビリティ推進活動について紹介します。


製品適用

石川 純一 ・松島 博明 ・平松 健司 ・佐藤 紀子

Webシステムの普及により、業務システムの利用者が業務主管の専門家のみでなく、従業員全員にまで広がってきています。利用者の拡大に伴い、より分かりやすい画面インタフェース、およびシステムごとに違うインタフェースの統一化の要求が大きくなってきています。それらを解決すべくNEC共通基盤ソフトウェア研究所ヒューマンインタフェースセンターと共同で行った、業務システムのUI(ユーザインタフェース)の標準化活動を紹介します。


赤司 興 ・平松 健司 ・池上 輝哉

新しい時代に対応した大規模業務システムを実現するために、顧客(作業者)の視点に立った業務システム構築を目指しました。様々な視点からの検討とペーパープロトタイピングによる論理的、技術的検証を踏まえ、事務を効率化し、様々な業務シーンでも活用できる画面を搭載した新しい大規模業務システムの構築に成功しました。今後は本ユーザインタフェースを実装できる開発フレームワークを様々な業務パッケージに適用し、顧客の立場に立った業務システム提供を目指します。


加藤 清志 ・池上 輝哉

運用管理ソフトウェア「WebSAM」では、サービス品質の維持と運用管理者の負担軽減を両立する「シンプル運用」を目指しており、その実現には、システムと管理者の適切な対話方法を提供するHI(ヒューマンインタフェース)が重要となります。運用管理分野では、一般的なHI原則に加えて、採用される専門技術、管理組織の体制などとの整合性も考慮しなければなりません。そこで、運用管理分野の特性を考慮したHI評価を行い、評価結果に基づく製品改善とフレームワークによる共通化といった活動を進めています。このようなWebSAMにおけるHI改善の取り組みを紹介します。


白井 誠

コンビニエンスストアの普及を支えてきた情報システムにおいて、特に店舗システムはこれまで大きな進化をたどってきました。今日この成熟したマーケットは差別化によりさらに競争が激化し、さまざまなサービスや、システム機能が検討、実現されています。今回は、大手CVSチェーンの店舗システムバージョンアップに伴い、来店客、オペレータに分かりやすく、使いやすいシステムを開発する中で進めてきたユーザビリティ向上の事例を紹介します。


吉川 彰一 ・野田 尚志

コラボレーティブウェアStarOffice Xのヒューマンインタフェースについて説明します。豊かなコラボレーションを実現するには、迅速なレスポンス、効率的な操作、一貫した分かりやすさ、各アプリケーションのシームレスな連携などが必要です。今回StarOffice Xは、特に、(1)アプリケーション横断的にHIを一貫させ共通要素を統一、(2)リッチインターネットアプリケーション技術を活用し、Webベースではできないユーザエクスペアレンスを提供、という2点を考慮して設計したことについて説明します。


基盤技術

旭 敏之

急速なIT普及に伴い、ユーザビリティに対する社会的要請は高まる一方です。ヒューマンインタフェースを継続的かつシステマティックに改善する技術が求められています。このためには、様々な要素技術を開発・統合し、エンジニアリング方法論として体系化する必要があります。本稿では、従来のユーザビリティ・エンジニアリング技法を概観するとともに、より実効的な方法論構築に向け、今後解決すべき技術課題とそれに向けたNECの取り組みを紹介します。


込山 俊博

本稿では、ソフトウェアエンジニアリングの国際標準化を推進しているISO/IEC JTC1 SC7で策定されたソフトウェア品質評価に関する一連の国際規格を紹介します。その一部であるISO/IEC 9126-1:Quality Modelでは、ソフトウェア品質の構造をモデル化し、モデルを構成する品質特性および副特性を定義しています。ユーザビリティ(使用性)は、品質モデルを構成する品質特性の1つに位置付けられています。本稿では、ユーザビリティに焦点を当て、ユーザビリティ評価の観点、およびそれらを定量的に評価するためのメトリクスを、ソフトウェア品質評価の国際規格に基づいて説明します。また、ユーザビリティの向上に向けた評価技術の活用について解説します。


池上 輝哉 ・岡田 英彦

システムの使いやすさ(ユーザビリティ)を定量的に評価する手法として、手順やしきい値を詳細化したチェックリスト評価法を提案、検証実験による精度向上を進めています。実験では、数名で評価を実施し、協議で結果を定めることで高い再現性を得られることを確認しました。本稿では、提案するチェックリスト評価法と実験の詳細、今後の展開について紹介します。


大久保 亮介 ・野田 尚志 ・平松 健司 ・福住 伸一

情報化社会の進展を背景に、コミュニティでやり取りされる情報の量、重要性が共に増しています。本稿では、コミュニティ間の関係や関連情報を効率的、かつ、網羅的に把握するための視覚化手法として「フォーカスグラフ」を提案します。フォーカスグラフはリンク表示と相関表示の2種類の視覚化表現を連携させることで所望の情報への到達を容易にします。


河野 泉 ・宮崎 陽司

大量の情報の中から欲しい情報を探すための検索システムが重要になってきています。筆者らは、利用者と対話しながら欲しい情報まで導くナビゲーション技術を開発し、検索システムの使いやすさ向上に貢献しています。NECフィールディングのカスタマーサポートセンターにおいて、検索時の状況に合わせて絞り込みキーワードを利用者に提示する『障害事例ナビゲーションシステム』を開発したので、その事例を報告します。


ユニバーサルデザイン

藤山 亨 ・加藤 勝利 ・森 一郎 ・有賀 めぐみ ・太田 知見

NECグループでは、IT企業としてユニバーサルデザインを実現することで、誰もが情報通信ネットワークを利用できる社会作りに貢献し、より多くの人々に使っていただける商品、サービス、ソリューションの開発を行っています。ここでは、ユニバーサルデザインに対するNECグループの取り組みと共に、ユニバーサルデザイン応用事例としてパーソナルコンピュータの製品事例、開発プロセスを紹介します。


吉坂 主旬

ヒューマンインタフェースに関する研究活動の一環として、ウェブアクセシビリティJIS検査ツール「WEBJUDGE」を開発しました。本ツールはウェブコンテンツのHTMLソースをJIS規格X8341-3に基づき自動で検査します。このツールの紹介と、製品に適用したコンサル事例の1つとして、自治体向けウェブコンテンツのアクセシビリティ向上・維持について紹介します。


携帯電話を支える技術特集



プラットフォーム

細井 俊克

携帯電話の多機能化と高性能化の要求に伴い、プラットフォームも日々進化し続けています。プラットフォームに要求されるのは、機能や性能の向上だけでなく、携帯電話としての基本性能である小型化や省電力化も重要な要求アイテムになっています。FOMAN905iに採用された新プラットフォームは、これらの要求を実現するため、新しい技術を採用し、多機能/高性能でありながら、小型化/省電力化を実現しました。本稿では、最新の携帯電話のプラットフォームを紹介し、その採用技術について解説します。


堀川 文宏 ・藤本 英男

NECでは携帯電話用ソフトウェアのOSとしてLinuxを採用し、(株)NTTドコモ殿、パナソニックモバイルコミュニケーションズ(株)殿と共同でMOAP(L)としてLinuxベースの携帯電話用ミドルウェアの開発を行ってきました。また、昨年LiMo Foundationを携帯電話事業者およびメーカ6社で設立しAPI仕様の定義を行い2008年2月にその仕様のベータ版を公開しました。LiMo Foundationではこれらの活動によりLinux OSによる携帯電話向けプラットフォームの構築を推進しエコシステムを構築します。


小型化・高機能化

尾崎 和也 ・近藤 弘章 ・中尾 順一 ・山本 晃

昨今の携帯電話は、高機能化や多機能化と同時に、小型・薄型化のニーズが高まっています。NECでは、開発機種全体の小型・薄型化を推進するため、サイズミニマムの先行試作機開発による商品への小型・薄型化技術展開を行っています。また、サイズミニマムの先行装置開発に向けて、様々な小型・薄型化要素技術開発に取り組んでおり、これらの開発成果を取り込み、厚さ9mm台の折り畳み型世界最薄3G携帯電話の先行試作機を開発しました。この技術資産を商品に展開することで、NECの携帯電話全体ラインナップの小型・薄型化による商品価値向上を推進しています。


加藤 聰

2007年11月に発売されたN905iでは新開発の520万画素カメラに顔検出機能付きAF(オートフォーカス)、ダブル補正機能(6軸手ブレ補正+被写体ブレ補正)、PictMagicⅣ(シーン分類型高画質化機能追加)を搭載しカメラ機能を大幅に向上させました。本稿ではこれらケータイカメラの高画質化技術のうち、NECが他社に先駆けて取り組み、先行してきたダブル補正機能、PictMagicⅣに関して詳細を解説します。


篠原 雅仁 ・伊藤 正史 ・岩田 慎一郎 ・西村 康規 ・材津 誠

FOMA/無線LANデュアル端末は、3G携帯電話とIP電話機能を併せ持つデュアルフォンであり、IP通信のインターフェースとして無線LANを使用しています。本稿では携帯電話に無線LANを搭載する上での課題や、IP電話の通話品質を確保する上で必要な主要要素技術に対する取り組みについて紹介します。また、今後の展開として、シームレスサービス、ブロードバンドに対する取り組みについて紹介します。


NEC Information

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