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パラリンピックスポーツで、未来の常識をつくる。 パラリンピックスポーツで、未来の常識をつくる。

上原 大祐 Daisuke Uehara

1981年、長野県生まれ。生まれながらに二分脊椎という障害を持つ。19歳からパラアイスホッケーに本格的に取り組み、トリノ2006冬季パラリンピックで日本代表に選出される。バンクーバー2010冬季パラリンピックの銀メダリスト。
2016年10月NECに入社。2017年に現役復帰し、日本代表選手として、平昌2018冬季パラリンピック出場を目指す。

アスリートとして、NEC社員として、精力的に活動している上原大祐。一度は現役を引退していたが、平昌2018冬季パラリンピックに向けて再びリンクへ。また障がいを持つ子どもたちへのスポーツの普及や、障がい者の理解促進を目指し、講演会や体験会なども行っている。そんな上原に、パラリンピックスポーツの魅力や課題、実現したい未来について語ってもらった。(取材日:2017年9月6日) アスリートとして、NEC社員として、精力的に活動している上原大祐。一度は現役を引退していたが、平昌2018冬季パラリンピックに向けて再びリンクへ。また障がいを持つ子どもたちへのスポーツの普及や、障がい者の理解促進を目指し、講演会や体験会なども行っている。そんな上原に、パラリンピックスポーツの魅力や課題、実現したい未来について語ってもらった。

パラアイスホッケーの魅力 パラアイスホッケーの魅力

The magic of para ice hockey. The magic of para ice hockey.

パラアイスホッケーはスレッジというソリに乗ってぶつかり合う、激しさが魅力のスポーツです。相手の身体をつぶして、パックを奪い、ゴールを狙うところはアイスホッケーと同じですが、2本のスティックを両手で使い、右手でも左手でも、パスやシュートができるところは、アイスホッケーと違う大きな魅力です。一見、身体が大きくてパワーがあれば強いと思われますが、私のように身体が小さい人ならではの、素早くて、スレッジやパックを巧みに操るテクニックにも注目してほしいですね。

パラリンピックスポーツは、障がい者だけのものではない パラリンピックスポーツは、障がい者だけのものではない

Everyone can enjoy. Everyone can enjoy.

パラアイスホッケーに限らず、パラリンピックスポーツをもっと盛り上げるためには、プレイヤーを増やし、同時にサポーターも増やしていくことが重要だと考えています。
意外と理解されていないのですが、パラリンピックスポーツは健常者も含め誰もが楽しめるスポーツです。
例えば、健常者の皆さんも車いすに乗ったら、車いすバスケットボールができますよね。けれど、障がい者が行うスポーツは、障がい者だけにしかできないと思い込んでいる。健常者の皆さんにマインドチェンジしてもらうために、体験会や講演会を開催し、障がい者と健常者が一緒に楽しめるような活動も行っています。

誰もが夢に挑戦できる社会へ〜東京2020の先を見据えて〜 誰もが夢に挑戦できる社会へ〜東京2020の先を見据えて〜

Tokyo 2020 is start. Tokyo 2020 is start.

パラリンピックスポーツを通じて、障がいを持った子どもたちが夢に挑戦できる環境づくりを進めたいと思っています。しかし、まだ課題はたくさんあって、今は障がい者が行うスポーツは練習場所を借りることさえ難しいし、日常生活では電車に乗ることだって健常者のようにサッとはいかない。100%同じとまではいかなくても、障がい者も当たり前のことが当たり前にできる社会にしていきたいです。そのためには、まず障がい者と健常者が、もっとお互いのことを理解し合う必要があります。だから、スポーツを通じて触れ合い、お互いに心のバリアフリーを目指しています。友達になれたら、課題は解決できると思いますから。

さらにはNECのICTでも、社会を変えていけると思っています。例えば、NECの顔認証技術を使えば、駅の改札を手ぶらで通れるようにすることができるかもしれない。そうすれば、障がい者はもちろん高齢者やベビーカーのお母さん達など、誰もがスムーズに生活できる社会になるはずです。東京2020に向けて社会全体の意識が変わり始めている中、東京2020をゴールではなくスタートとして、もっと豊かな社会になるように活動していきたいと思います。

平昌2018へ向けて〜選手としての想い〜 平昌2018へ向けて〜選手としての想い〜

We must win. We must win.

バンクーバー2010の後、引退しましたが、再び選手として現役に復帰すると決意したのには、理由があります。まず、もう一度氷の上にいる大祐を見たいと応援してくれる人がいること。そして何よりも、引退後のNPOなどの活動を通じて知り合った障がいを持った子どもたちに、自分が戦っている姿を見せたいと思ったからでした。子どもたちに自分の姿を見て、「スポーツは楽しいものだよ」と感じてもらいたいのです。私はパラリンピックを通じて、多くの貴重な経験をさせてもらい、大きく成長できました。同じように障がいを持った子どもたちにも、パラリンピックの舞台に立って、感動したり、勝利を喜んだりしながら、成長してほしいのです。

そのためには、必ず平昌2018の切符を手にすることが重要です。前回のソチ2014で、日本代表チームは惜しくも出場ができませんでした。日本ではパラアイスホッケーの競技人口が減っているので、2大会続けて出場を逃すとパラアイスホッケーを知らしめすチャンスを失い、日本から競技そのものが無くなってしまう可能性すらあります。そうならないように、まずは平昌2018の出場を決めることが、今の目標です。もちろん、出場を決めたら、必ずメダルを獲りにいくつもりです。

※2017年10月 パラアイスホッケー日本代表は、平昌2018冬季パラリンピック出場が決定しました。

パラアイスホッケーとは

「アイスホッケー」のルールを一部変更して行うスポーツ。スレッジと呼ばれる専用のソリに乗り、両手にスティックを持って競技する。激しくぶつかり合いながらスレッジとスティックを使いこなしてパックを操り、ゴールを狙う。冬季パラリンピック競技の一つであり、日本代表は長野1998冬季パラリンピックで初出場、上原も出場したバンクーバー2010冬季パラリンピックでは銀メダルを獲得。

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