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移行作業をDefinition Helperで楽に行おう
JobCenter Lab vol.26こんにちは。
WebSAM JobCenter ブログ担当の榎本です。
今回は定義移行をDefinition Helperで効率良く実施するユースケースをご紹介します。Definition HelperはWebSAM JobCenterの定義をExcelで編集可能なオプション製品です。古いバージョン(R12.8.2~)の定義でも読み込みが可能ですので、移行を容易にして工数を削減できます。
ユースケース
今回ご紹介するユースケースは以下です。サーバ更改のため移行とバージョンアップを実施します。
- Windows Server 2012上でWebSAM JobCenter R14.2を利用しているが、Windows Server 2019へサーバ更改を行う
- Windows Server 2019上のWebSAM JobCenterはR15.4へバージョンアップを行う
- サーバ更改に伴い、WebSAM JobCenterからキックするバッチの格納場所とキュー名が変更となる
- 移行元サーバと移行先サーバでマシン名が変更となる
- 「jcuser」ユーザの作成した定義を移行する
Definition Helperを使った定義移行手順
古いバージョンのR14.2から、Definition Helperを使って、新しいバージョンのR15.4へ定義移行を行います。
1. R14.2のCL/Winから定義をダウンロード
R14.2のCL/Winの画面から[ファイル]-[Helper機能]-[ダウンロード]-[定義情報]を選択して任意のフォルダに定義(JPF)ファイルをダウンロードします。
今回は、「jcuser」ユーザの作成した定義を移行する為、個別のユーザから「jcuser」を選択して「OK」ボタンを押下します。
ダウンロードしたい定義にチェックを入れて、「ダウンロード」ボタンを押下します。
任意のフォルダを選択して定義(JPF)ファイルをダウンロードします。
定義の量が多い場合、Definition Helperへの読み込みに時間がかかる場合がありますので、修正が必要な定義を指定してダウンロードしてください。
2. Definition Helperで定義の修正
R15.4のDefinition Helperを起動します。「input」シートに移り、「定義ファイルの読み込み」ボタンを押下して「1.」の工程でダウンロードした定義(JPF)ファイルを読み込みます。その後「シートに反映」ボタンを押します。
「jnw」シートに移動します。「シートプロパティ」ボタンを押下し、「保護モードを有効にする」のチェックを外します。バッチの格納場所のパスとキュー名をExcelの文字列置換で置換します。
「シートプロパティ」ボタンを押下し、「保護モードを有効にする」のチェックを入れます。
「jnw」シート 、「sched」シート 、「trg」シート 、「cal」シートで「全体のチェック」ボタンを押下して、各シートを参照モードに移行します。
「output」シートに移動します。「シートからの取り込み」ボタンを押下します。その後「定義ファイルの出力」ボタンを押下し、定義(JPF)ファイルを任意のフォルダに出力します。
3. R15.4のCL/Winで定義(JPF)ファイルをアップロード
移行先のR15.4のCL/Winで、[ファイル]-[Helper機能]-[アップロード]を押下し、定義(JPF)ファイルをアップロードします。
別のユーザから「jcuser」を選択して「OK」ボタンを押下します。
「2.」の工程でダウンロードした、定義(JPF)ファイルのあるフォルダを「参照」ボタンを押下して定義(JPF)ファイルを選択します。「マシン名変更を行う」にチェックを入れて「マシン名変更」ボタンを押下します。
移行元サーバと移行先サーバを選択して「追加」ボタンを押下し、「OK」ボタンを押下します。
「アップロードボタン」を押します。
「定義のアップロードに成功しました」と表示されていることを確認します。以上でジョブネットワーク定義の移行は完了です。
今回は移行元サーバのWebSAM JobCenterがR14.2でしたが、R12.8.2以降であれば手順は同様となります。また、サーバ更改等に伴うデータ移行に関しては、専用のガイドで詳しく紹介していますのでご確認ください。
https://jpn.nec.com/websam/jobcenter/download.html
⇒WebSAM JobCenter移行ガイド
Definition Helperのメリットまとめ
Definition Helperのメリットをまとめます。
- 古いバージョン(R12.8.2~)の定義をExcelで編集できます
- 修正した定義(JPF)ファイルを移行先の新バージョンのWebSAM JobCenterにアップロードして利用できます
(注)新バージョンの定義(JPF)ファイルを古いバージョンにアップロードすることはできません - 定義の変更箇所をExcelで検索し、一括置換や連続コピーができます
- WebSAM JobCenterに接続できない環境でもExcelがあれば作業できます
おわりに
今回のブログはいかがでしたでしょうか? Definition Helperを利用し、効率良く定義移行を行うことができました。その他のDefinition Helperの活用方法は、「JobCenter Lab vol.9 WebSAM JobCenterの定義をExcelで管理しよう」もあわせてご確認ください。
以下のWebページから60日間無償で利用できるWebSAM JobCenterの試用版がダウンロードできますので、ぜひ機能をお試しください。
[試用版]
https://jpn.nec.com/websam/jobcenter/trial.html
[参考情報]
https://jpn.nec.com/websam/jobcenter/download.html
⇒WebSAM JobCenter基本操作ガイド
⇒WebSAM JobCenter拡張カスタムジョブ部品利用の手引き
⇒WebSAM JobCenter移行ガイド