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NEC、ペルー・リマで開催された国際防災会議「Riesgo País 2025(カントリーリスク2025)」で南米外からの参加者として唯一登壇し、日本の先進的な緊急地震速報システムを発信
2025年5月28日、ペルー共和国の首都リマにて開催された「Riesgo País 2025(和訳:カントリーリスク2025)※」において、NEC レジリエンスDX統括部 戸枝滝登プロフェッショナルが基調講演を行いました。本会議は、ペルーをはじめとした南米諸国の防災関係行政機関、企業、専門家が一堂に会し、災害リスク管理の最先端事例や革新的技術について議論を深める重要な国際的プラットフォームです。
今回は現地会場にはペルー、チリからの来場者を中心に約100名、また当日の様子はオンラインでも生配信されました。南米最大の港町であるペルーのチャンカイ市の市長やチリ国家緊急事態局の関係者などが参加され、登壇後にはハイチ地震の当時の対応をお伺いするなど、意見交換を行いました。
講演詳細
- 講演タイトル: 日本の緊急地震速報
- 講演者: NEC レジリエンスDX統括部 戸枝滝登 プロフェッショナル
- 主なトピック: 戸枝は、日本における緊急地震速報システムの概要とNECが提供する技術の特徴を紹介。特にペルーを含む南米諸国が、迅速な地震対応や被害軽減の観点から日本の経験から学べるポイントについて、技術的知見と日本の運用実績をもとに提言しました。
主なポイント
- 災害から時間が経過すると人々の意識が薄れる中、将来の被害を最小化するためには「いま防災対策を講じることの重要性」を強調
- 大規模災害時の被害拡大の一因は、適切な情報伝達の欠如にあることを指摘。日本の緊急地震速報は、発生直前に被害予測情報を提供し、人々の的確な判断と迅速な行動を支援している事例を紹介しました。
出席者からの反響
講演後の質疑応答では多くの参加者から積極的な質問やコメントが寄せられ、「日本は過去の経験を活かし、緊急地震速報システムを作り上げることができている」「災害対策をするのは“今”という言葉が心に残った」「南米では災害直後は関心が高いが、時が経つと風化してしまう。日本の技術や取り組みから学びたい」といった声があり、戸枝の講演が南米の防災関係者に大きな示唆を与えたことがうかがえました。
本講演を通じ、NECは今後も、日本で運用実績のある防災ソリューションや先進的な技術を海外へ展開することで、世界中のより安全・安心で快適な社会の実現に貢献していきます。
講演を行う戸枝プロフェッショナル

講演後記念品として、地震の神の像(パチャカマック)のミニチュアを受け取る。
右から戸枝、フロール・クロ・ロペス社会学者、ミゲル・ロブレスパシフィック大学教授(経済学者)、レオナルド・テジョHASKONINGDHV社ダイレクター、ビクトル・オレジャナ(司会、元チリ防災庁副長官)

- ※パチャカマック(Pachacamac)は、アンデス文化の創造神で、世界(Pacha)を創る者(Kamaq)で、「世界の創造主」や「命を与える者」とも言われ、インカ帝国時代から大切にされてきた神様
- ※本防災会議のWebサイト:
https://www.riesgopais.org/lima/inicio-2025/(スペイン語)
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