Japan
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CAREER STORY
日本発の技術を守り抜く、
知財のプロ集団へ。
西野 亜由美 プロフィール
西野 亜由美
法務・知財職
グローバルイノベーションユニット
知的財産本部
大学時代は法学部に所属。卒業後、国際特許事務所で外国出願業務に従事しながら、アメリカの弁護士資格を取得した。9年半の勤務を経て、米系弁護士事務所の訴訟部へ。2011年、NECに入社し、企業弁護士として現在は知的財産本部で契約、交渉、訴訟の全領域を担当。
※2021年10月公開。所属・役職名等は取材当時のものです。
キャリアストーリー
「この縁を逃したくない」という思いで、
NECに飛び込んだ。
以前の勤務先は、米系弁護士事務所。入所時から「期限を切って経験を身に着け、2011年で卒業する」と決めていたこともあり、期限が近づくにつれて転職先を検討するようになりました。これまでのキャリアの中で出願、訴訟を主に担当していたので、次のステージでは「知財のプロとしての引き出しを広げるためにも契約、交渉の業務を深堀したい」と思っていました。NECはその条件に見合う会社のひとつでしたが、外資系での働き方に慣れ親しんでいたということもあり、当初は「日本企業のカルチャーは絶対に合わないだろう」と考えていたんです。
それでも入社を決めたのは、面接官をはじめとする皆さんの熱意に心が動かされたから。当時、NECは知的財産を事業競争力を支える重要な経営資源と位置づけていました。さらに、海外売上比率の向上に向けて、グローバル特許網の構築にも注力していたのです。そんな状況の中、経験やポテンシャルを評価していただけたのか、主任での採用枠にも関わらず、管理職待遇での採用を決めてくれたのです。カルチャーになじめるか不安もありましたが、NECの皆さんに心を動かされました。最終的には「この縁を逃したくない!」と思い切ってNECに飛び込むことを決めました。
知財の専門家として、
NECの新しい歴史に挑戦していく。
NECの知的財産本部の特徴は、多岐にわたる業務を担当できること。私自身、現在は大型契約の交渉やアメリカ訴訟対応が業務の8割ほどを占めていますが、ときには知財の責任者としてM&Aの事案に挑むこともありますし、これまでの経験を活かして出願領域や訴訟に関連してIT部門の方にアドバイスすることもあります。知財のプロとしての幅を広げられることはNECの大きな魅力だと思いますし、専門知識を活かしてNECの新しい挑戦を支えられることも私の大きな励みになっています。
今でも忘れられないのは、入社後すぐに担当したアメリカでの訴訟。転職直後で苦労することも多かったのですが、NEC初となる電子データによる証拠開示手続きを成功に導けたこと、その成果が認められて文書管理に関する全社改革プロジェクトを任されたことは大きな財産になりました。
「今のNECには、西野のように物言う人材が必要なんだ」「日本の企業文化に合わせなくていい。ありのままでいいんだ」。いつも同僚たちが受け入れてくれたから、のびのび挑戦することができたし、結果を出すことができた。仲間たちの支えがなければ、今の私は存在しなかったかもしれません。
アグレッシブになる事業を支える知財も、
プロ集団としてもっとアグレッシブにしていきたい。
入社から約10年が経ちました。当時は日本企業特有のカルチャーが色濃かったのですが、最近では「米系法律事務所に雰囲気が似てきたな」と思うことがよくあります。働き方やオフィス、人の価値基準まで。昔と比べて「すべてが変わった」と言っても過言ではありません。こうした変化と同期して、NECの事業もコンサルティングやAIなども含まれ、大きく様変わりしています。
グローバルレベルでの交渉や案件も増加していますし、NECの変革スピードを見ていると、それに見合うだけの”次世代の知財集団”の必要性をひしひしと感じます。もちろん、現在の知財には優秀な人材が集まっていますし、海外企業とのアグレッシブな交渉でも引けを取りません。しかし、グローバル市場で日本の技術を守り抜くためには、もっとアグレッシブに、もっと攻めの姿勢があっていいと思っています。
マネジメントの道に進むか、スペシャリストの道に進むか。NECではどちらの道も用意してくれています。いずれのキャリアを歩んだとしても、これまでの知識や経験を次世代に受け継いで、NECが持つ日本発の素晴らしい技術をしっかり守れるプロ集団を築いていけたらと思っています。
My Favorite CoV
あえて言うなら「行動はスピード、チャンスを逃さぬように」「組織はオープン、全員が成長できるように」でしょうか。これまでのNECは「石橋を叩いて渡る」ことが多かったように思いますし、セキュリティを意識するあまり情報がクローズになることも少なくありませんでした。これらの言葉には「絶対に変わるぞ」という経営陣の意思の強さを感じますし、今のNECには必要な価値観だと思います。
CoV:「Code of Values」。NECグループ共通の一人ひとりの価値観・ふるまいを示した行動基準