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金融若手メンバーに迫る!営業・新事業開発編
~Young talents' challenge~

Digital Financeの最前線に立ち、金融機関向けに営業活動や新事業開発に取り組む若手社員たち。NECの金融部門を選んだ理由や、実際の現場で感じたやりがいや喜び、今後のキャリアプランを語ってもらいました。

若手メンバーがイメージしたNEC金融部門の姿とは

―まずは自己紹介をお願いします。松山さんからお願いできますか。

松山
私が主に担当しているのは、大手銀行様2社と、銀行業界団体関連企業様の全3社。一般に「勘定系」と呼ばれる、基幹システム及び、高い信頼性が求められるミッションクリティカル系システムの営業を担当しています。趣味はサウナで、学生時代には、震災関連の研究をしていました。

大手銀行様向け基幹システムの営業を担当する松山さん

豊岡
私が担当するお客様は大手保険会社様です。今は主に新規案件開拓に従事しています。
ちょっとおもしろみがなくて恐縮ですが、趣味は散歩と買い物(笑)です。学生時代は、経営学部で経営について勉強していました。

大手保険会社様向けの新規案件開拓を担う豊岡さん

高島
私は今、静岡支社に在籍しており、静岡県内の地銀様と信金様を担当しています。また、豊岡さんと同じく新規開拓に従事しています。NECのユーザー様ではないお客様が大半なので、足繁くお客様のところに通い、関係を構築する日々を過ごしています。
趣味は、静岡に行ってからゴルフをはじめました。富士山と太平洋を眺めながらのゴルフはとても気持ちが良いです。大学時代には国際政策などを学んでいました。

静岡支社で地銀様や信金様の新規開拓に従事する高島さん

福山
私は大きく3つの役割を担っています。ひとつが、証券会社様向けのAIサービス「AI 不正・リスク検知サービスfor証券」の事業開発です。私は、事業の開発や推進を担う、いわゆるビジネスリーダーの立場で参画しています。
2つ目が、銀行業界団体関連企業様向けのプロジェクト担当営業。3つ目が、新規ユーザーの大手銀行様に向けて、提案を仕掛けていくことです。
趣味は野球観戦で、西武ライオンズが好きです。今年はだいぶ苦戦していますが(笑)。あと、ゴルフやサウナにもよく行きます。学生時代は、政治経済学部で東アジア政治に関する研究をしていました。

証券会社様向けAIサービスの事業開発などを担当する福山さん

―ではここから、皆さんがNECの金融部門を選んだ理由を教えてください。

松山
私はNECを選んだ理由と、金融部門を選んだ理由が少し違います。まずNECを選んだ理由ですが、先ほどお話しした通り、震災の勉強をしていたということと、開発途上国に行っていた経験から、インフラというものが世の中の根幹にあることを実感し、興味を惹かれました。そんな中で、変化の速いITインフラに触れることはおもしろそうだと思い、NECに入りました。

―金融部門を選んだ理由は?

松山
私が入社した当時、金融の仕事はけっこうハードだというイメージが浸透していました。このことが金融を志望した一番の理由です。というのも、私は20代の間は、とことん仕事に打ち込みたいと思っていました。その理由は、自分の時間を目一杯自由に使えるのは、20代だけだと考えていて、その時間を仕事に使って自身の成長に繋げたかったからです。その方がトータルの人生で見た時に良い方向に向かうと思いました。そう考えた時に、金融という分野は思い切り頑張れる環境ではないかと。そう感じて、志望しました。

―実際に入ってみて、いかがでしたか?

松山
思い描いた通りでした。自分で考え、自分でできる範囲が広く、非常に充実感があります。

 「20代は、目一杯仕事に打ち込みたくて金融部門を選んだ」と松山さん

―豊岡さんはいかがですか?

豊岡
まずIT業界であるNECを選んだ理由としては、学生時代に経験をしたアルバイトがきっかけになっています。飲食店などでアルバイトをしていると、どこに行っても人手不足が問題になっていました。この人手不足を何とか解消できないかと思った時に、IT技術を用いて、物事を効率化することで、解消していけるのではないかと。そう考えてIT業界の会社を探し、NECを選んだという経緯になります。

―金融部門はなぜ選んだのでしょう?

当時、「フィンテック」という言葉が注目されるなど、金融業界が大きく変わろうとしており、その動きに興味を持ったためです。当時は現金を使うことが主流でしたが、この先、キャッシュレスやネットバンキングなどが普及していくことで、私たちのライフスタイルが大きく変わろうとしていました。その変化の中心に身を置きたいと思い、金融部門を選びました。

―高島さんは?

高島
NECを選んだ理由ですが、私は岐阜県出身で、地方創生に何らかの形で携わりたいと思っていました。さらに、IT 業界で最先端の技術に関わるのはおもしろそうだなと思い、NECへの入社を決めました。ですから、もともと金融は志望しておらず、自治体などのお客様を対象にした公共系の仕事を志望していました。しかしながら、ご縁があったのか、金融に配属され、生まれも育ちもほとんど関わりがない静岡支社へ。正直に言うと、最初は少し不服に感じていたところもありました。

―実際に静岡支社に行ってみていかがでしたか?

いざ行ってみると、人も街も、とてもあたたかくて、支社の皆さんも手厚くサポートしてくださり、あっという間に馴染むことができました。また、金融という分野は社会インフラですので、地域金融機関の方々も地方の中小企業の皆さんと密接に関わり、地方創生にすごく熱い思いを持ってらっしゃる方が多い。また、今私が担当している地銀様も地方を盛り上げるための施策をたくさん講じられています。そういった面でも、入社当初の思いにつながっており、今では、金融業界から地方創生にアプローチするという活動に、楽しさを感じています。

「金融業界から地方創生にアプローチする活動が楽しい」と話す高島さん

―福山さんが金融部門を選んだ理由は?

福山
まず金融部門を選んだ理由としては、就活時に、5日間NECのインターンシップに参加したことがあり、その時に金融部門に勤めている方々に触れ、人柄や考え方がすごく自分自身に馴染むのを感じて、ここでならやっていけると感じたことが決め手です。
もうひとつ、NECのインターンの前に、「金融をITで変える仕事に就きたい」という就活の軸となる想いを育む出来事がありました。それは当時、ある外資系の証券会社が立ち上げたITスタートアップに長期インターンに入っていた時のことです。そこで働かせていただく中で、金融機関の、労働集約型モデルであるがゆえに抱えている課題や、それをITで変えていこうというスタートアップの皆さんの想いに自然と惹かれていきました。また有難いことに、長期インターンでは実際に大企業で働く方と話をする機会が沢山ありました。話をする中で強く感じたことは、大企業にだからこそ大きい仕事ができる、ということです。この経験が、私の就活の軸を決める大きな要素となりました。
この軸をもとに、いろいろな会社を見て回る中で、NECの金融部門の皆さんの、気さくで地に足のついた人柄や雰囲気に惹かれ、入社を決めたという経緯になります。実際に入社した今も、とても働きやすく、良い人が多い会社だなと実感しています。

試行錯誤の末につかんだ「成功」体験

―これまでのキャリアの中で、大きな喜びややりがいを感じた瞬間を教えてください。

松山
昨年挑戦した2つの大きなコンペで、どちらも受注した際にやりがいを感じました。実は恥ずかしながらそれまではコンペで負けが続いており、それもあって大きな喜びを感じたのです。
特に嬉しかったのは、負けた際の原因を自分なりに考えて、「次はこうしよう」と対策を練った上で挑戦し、それが当たったという点です。例えば、負けそうな雰囲気ってお客様の反応で何となく察することができるのですね。負けそうな雰囲気を覆すのは役職がついてない担当レベルではどうにもならないと考え諦めてしまっていることもありました。しかし、それではダメだと考え、今回はたとえお客様の感触が良くない時でも、「もう一回チャンスをください」とあえて粘り続けました。また、私のような役職がついてない担当の思いに賛同してくれるチームの皆さんに助けられました。特に、SEのエキスパートの方々が私と対等に議論をしてくださり、背中を押してくださったお陰で積極的に動けました。こうした、これまでの反省に基づいた姿勢が、2つのコンペの勝利という成果につながったのだと自負しています。

―豊岡さんはいかがですか?

豊岡
昨年、あるお客様から提案依頼がありました。それは特定の領域ではなく、幅広い領域に関する内容でした。その際に、さまざまな部門、チームと連携しながら提案に挑みました。結果、提案したほぼ全ての領域で受注が取れ、大きな喜びを感じました。
実は提案直前に、他部門と打ち合わせをした際に、うまくまとまらずに提案をやめるといったところまで話が戻ったこともあったのですが、何とか乗り越え、無事受注に至りました。また、複数領域にまたがる提案内容だったため、初めて取り扱う製品も多く、各部門と密に連携を取り、進めていきました。社内調整は大変でしたが、私自身学ぶところがたくさんあり、成長につながる体験だったと感じています。

昨年、複数領域にまたがる提案を行い「ほぼ全ての領域で受注に至った」と話す豊岡さん

高島
私は昨年度から、新規案件開拓を担当しており、静岡県の、それこそ東部から西部まで、お客様のところに通い、まずは関係を作るところからのスタートでした。
最初はお客様側も「また知らないベンダーの人間が来た」といった感じで警戒されていて、なかなか自社の状況について語ってくれませんでした。ですが、通い続けながら、お客様に有益だろうなと思う情報を提供し続けていくうちに、徐々に既存ベンダーへの不満やシステム更新計画などの情報を打ち明けてくださるようになり、そこで得た情報をもとに新規提案を行ったところ立て続けに2つのお客様先で2件、システム導入の受注が決まりました。NECとしてお付き合いの無いお客様へのシステム導入だったこともあって、ものすごく大きな達成感がありましたね。

―それはさぞ嬉しかったでしょう!

高島
はい。ただ、2つ受注したうちのひとつの案件で、システム構築中にトラブルになってしまって。「このままだと稼働できない、どうしようか。」と悩む時期もありましたが、プロジェクトメンバーと一丸となって対応を検討し、結果的には何とかトラブルを解決し無事システム稼働できました。いろいろと無理を聞いていただいたチームへの感謝は尽きません。
さらに、そうした辛い時期に、入社3年目まで担当していた既存のあるお客様に、「最近、新規案件をやっているようだけれど、大丈夫?」と気遣っていただくことがありました。そうした地域の皆様にあたたかく支えてもらったことも、私にとっては大切な体験です。

―福山さんは、何か印象的な出来事はありますか?

福山
「AI 不正・リスク検知サービスfor証券」の事業開発が、強く印象に残っています。このサービスで追加のメニュー(「総合売買審査サービス」)を2023年1月にローンチをしました。この構想を描きはじめたのが2020年度なので、実際にサービスをローンチするまで3、4年かかりました。
このプロジェクトでは、最初のステップでとても苦労しました。企画をはじめてから、開発を実施の許可が出るまでにも相当の年月がかかり、社内の投資承認を取る、実際にシステム開発を行うシステムエンジニアの調整なども考える必要がありました。当然、承認を取るためには、まだ具体的なサービスが完成していない状況でも、ある程度、お客様(候補)を見つけなければなりません。こういったいろいろな橋渡しが、当時は本当に辛かったなと記憶しています。
というのも、2019年12月に「AI 不正・リスク検知サービスfor証券」の最初のサービスメニューをローンチしているのですが、そう時間もたたないうちに社内の組織改編・異動があり、当時入社2年目の若手でしたが、ビジネス面に関してはある程度自分でやらざるを得なくなりました。

―それは大変な状況ですね。

ただ、そんな状況でも、小僧(若手)が頑張っていると、けっこう皆さん助けてくれまして、徐々に形になって行き、先ほども話に上がった「総合売買審査サービス」という追加のサービスメニューを2023年1月にローンチまで漕ぎ着けることができました。特に大手新聞をはじめメディアに「価値あるサービス」だと取り上げていただけたことが、非常に大きな喜びにつながっています。
今振り返っても、辛かったなとも思いますが、ポジティブに捉えると、入社2年目で、事業開発の中心を担わせてもらえたわけですから、とても良い経験をさせていただいたと思います。

関連プレスリリース:「NEC AI不正・リスク検知サービスfor証券」の新メニューとして、AIと業務機能を融合した「総合売買審査サービス」を提供開始
関連サイト:AI 不正・リスク検知サービス for アンチ・マネーローンダリング(AML)

企画からほぼ全てを担った証券会社向けのAIサービス開発が「強く印象に残っている」と福山さん

自分自身のキャリアプランを実現するために

―貴重なお話をありがとうございます。最後に、今後の展望をお聞かせください。

松山
最初にも少しお話ししましたが、20代はたくさん仕事を頑張ろうと思っていたところ、今年30歳になります。やろうと思っていたことは8割ぐらいできたという感触で、20代を終えようとしています。
NECの金融部門の良いところのひとつが、早い段階でマネジメント層に上がっていけることで、30歳前半でマネジメント層に上がる方もいらっしゃいます。当然、私もマネジメント層に上がりたい思いはあるのですが、ただ私としては、もう少しプレイヤーで成果を実感したいという思いもあります(笑)。プレイヤーとマネジメントをどう両立していくかが、今後のテーマかなと思います。

豊岡
現在、担当しているプロジェクトは、自分中心で回せるようになってきていますが、まだ上司の手を借りることが多いです。今後は、まずは自分がリーダーとなり、プロジェクトを推進できる状態になりたいです。さらに業界動向をしっかりと把握し、提案スキルなども身につけていくことで、例えば、新たなプロジェクトが発足した時に指名されるような人材になっていきたいですね。

高島
私も、大規模プロジェクトになってくると、自分がリーダーとなって推進するのが、まだ難しいと感じる部分があるため、リーダーとしてのスキルを今後は強化していきたいです。
また、更に先のキャリアという話については正直まだ悩み、模索している最中です。NECの中では女性営業職が集まる会もあり、女性幹部の方々の講話を聴く機会が設けられていたり、キャリアやライフイベントとの両立に関する意見交換を行える場があります。このような場でロールモデルとなるような諸先輩の方々を見つけ、自身のキャリアを具体化していきたいなと考えております。

福山
私は、もう少し上の立場で、事業開発に携わっていきたいです。これまで事業開発をした経験の中で、担当者であるがために、アイデアを形にするまでのスピード感が中々でないことも実感しており、そこをスピードアップしたい。もう少し高いレイヤーで事業開発に挑み、スピード感をもってお客様に価値提供をしてきたいですね。


―本日はありがとうございました。

(本記事は2023年9月時点の内容です)