2024年5月14日
日本電気株式会社

NECは、昨今のデータセンター需要の高まりを受け、100％再生可能エネルギーを活用したグリーンなデータセンターとして「NEC神奈川データセンター二期棟」と「NEC神戸データセンター三期棟」を開設し、5月よりサービス提供を開始します。NECは、温室効果ガス排出量削減への貢献や生成AIを始めとする次世代テクノロジーへの対応を強化することで、お客様のESG経営やDX推進を支援します。

昨今のデータセンター市場は、需要の高まりが続く一方、求められる要件には質的な変化が生じています。具体的には、脱炭素社会の実現に向けた高い電力効率の実現や再生可能エネルギーの利用、DX推進に伴うパブリッククラウド利用加速による接続性とセキュリティの確保、さらには生成AIを始めとする次世代テクノロジーへの対応などが求められています。

NECは戦略コンサルティングから実装までお客様のDX実現を支援する「NEC Digital Platform」を提供しています。これを支える共通基盤として、耐災害性・高セキュリティを実現する「安全・安心」、省電力などによる「効率・グリーン」、各種クラウドサービスへの接続を可能にする「コネクティビティ」の3つの特長を備えたデータセンターを展開しており、旺盛な需要に対応するため神奈川と神戸に新棟を開設しました。
また、NECは、2040年度までにバリューチェーンを通じた温室効果ガス排出量のNet-Zero達成を目指しており、この目標はSBTイニシアチブからSBT Net-Zeroに認定(注1)されています。この目標達成とお客様の温室効果ガス排出量削減に貢献するため、新棟は100%再生可能エネルギーを活用したグリーンなデータセンターを実現しました。
さらに、AIの進歩・普及とともに進展するGPUサーバ等のコンピュータ高集積化による高排熱に対応可能な設計を実現しています。

新棟の取り組み

1.100%再生可能エネルギーを活用したグリーンなデータセンターを実現

データセンターが利用する電力を100％再生可能エネルギーでまかないます。また、希望するお客様に対しては、使用した電力に応じて非化石価値を提供し、お客様のESG経営に貢献します。
データセンターが利用する電力を削減する取り組みとして、高温冷水、自然エネルギーによるクーリングなどを導入・活用しています。これらにより新棟はpPUE(注2)を1.16(設計値)とし、国内トップクラスの省電力データセンターを実現しています。また、太陽光パネルによる自家発電を行い、プロジェクトルームやリフレッシュルームなどを配置した事務エリアへ給電します。今後、お客様への提供価値向上を目指し、生グリーン電力(注３)を活用した取り組みの拡充を含め様々な方式を検討していきます。

2.生成AIを始めとする次世代テクノロジーへの対応を強化

AIの進歩・普及により、GPUサーバ等のコンピュータの高集積化が進んでおり、より高排熱の対応が必要となっています。それに対応するため、新棟ではラックあたり20kW超の排熱に対応できる高負荷対応エリアを設置しました。本エリアは、天井高が他エリアより高く、冷却装置を強化し、ラックレイアウトのカスタマイズが可能となっています。今後の更なる高集積化に対応するため、水冷等の冷却方式の導入検討を行っていきます。

NECは今後もデータセンターサービスの提供を始め、クラウドサービスやSI、運用までをトータルでサポートすることで、お客様のビジネス拡大に貢献していきます。また、「NEC 2030VISION」において「地球と共生して未来を守る」を掲げており、最先端のデジタル技術の活用を通じて脱炭素化を推進し、持続可能な社会の実現に貢献します。

以上

本件に関するお客様からのお問い合わせ先

NEC　クラウド・マネージドサービス インフォメーションデスク
E-Mail：info@ebiz.jp.nec.com