2023年11月15日
日本電気株式会社

NECは、マイクロソフトコーポレーション(注1、以下 マイクロソフト)のセキュアな環境で利用できるメタバースソリューション「Microsoft Mesh」を利用し、自社のバーチャルエクスペリエンスセンターを開発しました。お客様への案内開始は来年1月を予定しています。

NECは、お客さまと共に社会価値創造を行うため、体感と対話で新たなイノベーションを生む共創空間「NEC Future Creation Hub」を2019年より本社に設立しています。NECは昨年度から「Microsoft Mesh」を先行利用しており、今回、「NEC Future Creation Hub」のバーチャル3D空間を構築し、「空港でNECの顔認証を活用するとユーザ体験がどのように変わるのか」等のユースケースを再現した没入体験型のxRコンテンツを実装していく予定です。
本バーチャルエクスペリエンスセンターを活用することで、国内外や時間を問わずお客様を案内できる他、物理展示が困難な製品の内部構造や大型設備の再現が可能となり、共創を目指した新しい顧客体験を実現します。

将来的にはNECのデータ分析技術を適用し、ユーザの導線や滞在時間等のデータを可視化・分析することにより、データを基にしたより良い空間設計や体験デザインを検討していきます。

近年、インターネット上の仮想世界であるメタバースは、空間の制約を越えたコラボレーション手段としてコンシューマ向けのゲームやエンターテインメントだけでなく、企業における様々な業務への活用が期待されています。
企業がビジネス活用するには、よりセキュアな環境が求められますが、今回活用した「Microsoft Mesh」では、「Microsoft Teams」と同じ認証機能等が使用されるため、セキュアな環境でのメタバース活用が可能です。これにより、社内ドキュメントや3Dモデルなどの社内情報をプラットフォーム上で共有しやすくなり、ビジネスにおけるメタバース活用範囲の広がりが期待されます。

NECは、従来からxRに関する多数の業務活用実績を有しており(注2)、そのノウハウを活かしてメタバースの業務活用に関するビジョン策定から開発まで幅広い支援が可能です。
今後も「Microsoft Mesh」を利用し、バーチャルショールームに留まらず、デジタルツインやバーチャルトレーニング等様々なユースケースを実現し、お客様の事業価値向上に貢献していきます。

なお、NECは今回の「Microsoft Mesh」を利用した開発ノウハウをダイキン工業株式会社(注3、以下 ダイキン工業)に提供しています。
ダイキン工業では、業務でのxR・メタバース活用に取り組んでおり、NECから提供された「Microsoft Mesh」のノウハウを活かし、IT部門と各事業部門の連携を強化することで、メタバース活用に関するニーズの収集や検証の加速化を目指します。ダイキン工業では今後もバーチャルショールームの開発や、xR・メタバースを活用した業務の拡大を図っていきます。

今回の発表にあたり、日本マイクロソフトより以下のエンドースメントを頂戴しています。

NECは Microsoftが提供する人が集う新しい形であるメタバースソリューション 「Microsoft Mesh」 の実用化に早い段階から関心を示され、マイクロソフト米国本社を含めた Microsoft Mesh デモ環境の構築、フィードバック、ディスカッション、今後の活用検討など、積極的に取り組んでこられました。その蓄積してこられた開発や実装ノウハウをもとに、この度「 Microsoft Mesh 」を NEC とともに日本のお客様にお届けし、新しいコラボレーション環境をご利用頂けることを大変嬉しく思います。NECの掲げる「お客様と共に社会価値創造を行う」というお考えに寄り添う新たなコラボレーション手段のプラットフォームとして、お客様の様々な業務と価値変革実現へ向けて、更に連携を深めて参ります。

日本マイクロソフト
執行役員 常務
エンタープライズ事業本部長
渡辺 宣彦

以上

NECのメタバースについて

URL：https://jpn.nec.com/nvrs/index.html

本件に関するお客様からのお問い合わせ先

NEC 生体認証・映像分析統括部
E-Mail：nec@xrs.jp.nec.com