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2023年度「C&C賞」受賞者を決定

~「超伝導量子ビットの実現と量子情報技術の開発」および「プログラミング言語Pythonの開発と普及」に功績~

2023年10月10日
公益財団法人NEC C&C財団
日本電気株式会社

公益財団法人NEC C&C財団(理事長:新野 隆 NEC取締役 会長、所在地:東京都港区)は、本年度の「C&C賞」受賞者2グループ3名を決定しました。
本年度の受賞者は、超電導量子ビットを世界で初めて実現し、その後の量子情報技術の発展に貢献した、理化学研究所 中村 泰信博士と東京理科大学 蔡 兆申教授、現代社会を支えるWebアプリケーション、データサイエンス、人工知能など、様々な領域で利用されるプログラミング言語Pythonの開発と普及に貢献した、マイクロソフト グイド ヴァンロッサム氏です。

中村博士と蔡教授は、超伝導量子コンピュータの基本素子となる超伝導量子ビットを、1999年に世界で初めて実現するとともに、本領域の研究開発をリードし、その技術は企業や研究機関などの量子コンピュータの開発に応用されました。また中村博士は2023年3月、国産量子コンピュータ初号機を稼働させました。
グイド ヴァンロッサム氏は、Pythonの生みの親です。同氏はPython開発コミュニティを主導し、言語の設計・開発・普及に尽力するとともに、氏シンプルで読みやすく、効率的なプログラミングができる言語に発展させました。今ではPythonは初心者から専門家まで幅広い層のプログラマーに支持されており、様々なアプリケーションやサービスで利用されています。

中村 泰信博士
蔡 兆申教授
グイド ヴァンロッサム氏

「C&C賞」は1985年に創設された賞で、情報処理技術、通信技術、電子デバイス技術、およびこれらを融合した技術分野の開拓、研究、この分野の進歩がもたらす社会科学的研究活動に関し、顕著な貢献のあった方に授与されるものです。「C&C賞」の受賞者には、賞状、賞牌および賞金(各グループ1,000万円)が贈られます。
表彰式典は、11月29日(水)午後3時00分からANAインターコンチネンタルホテル東京(東京都港区)において対面及びオンラインのハイブリッドで開催します。同式典では、贈呈式に続き、受賞者の記念講演を行います。表彰式典には一般の方も参加またはオンライン視聴できます。

2023年度「C&C賞」受賞者

グループA(2名)

  • 氏名:
    中村 泰信(なかむら やすのぶ)博士
  • 現職:
    理化学研究所 量子コンピュータ研究センター センター長
    東京大学 大学院工学系研究科 物理工学専攻 教授
  • 氏名:
    蔡 兆申(つぁい づぁおしぇん)教授
  • 現職:
    東京理科大学 教授
    理化学研究所 量子コンピュータ研究センター チームリーダー
業績

超伝導量子ビットの実現と量子コンピュータをはじめとする量子情報技術分野への貢献

受賞理由

量子力学の原理・現象を情報処理に利用する量子情報技術は、量子通信、量子計算、量子計測、量子センシングなど多様な広がりを見せ、急速に発展しています。最近では、従来のスーパーコンピュータでは解くことが困難な問題をきわめて高速に解くことができると期待されている量子コンピュータが脚光を浴び、開発競争が激しくなっています。
超伝導量子コンピュータの基本素子となる超伝導量子ビットを、1999年に世界で初めて実現したのが、中村 泰信博士と蔡 兆申教授です。両氏は本領域の研究開発をリードし、その技術は企業や研究機関などの量子コンピュータの開発に応用されました。そして2023年3月、中村博士は国産量子コンピュータ初号機を稼働させました。
両氏が量子情報技術のパイオニアかつフロントランナーとして創出した数々の研究成果は、社会に様々なインパクトをもたらす量子コンピュータの実現に貢献しました。両氏の功績は多大であり、C&C賞の受賞者としてふさわしいと考えます。

グループB(1名)

  • 氏名:
    グイド ヴァンロッサム氏
  • 現職:
    マイクロソフト ディスティングイッシュド エンジニア
業績

プログラミング言語Pythonの開発とオープン化への多大な貢献

受賞理由

コンピューティング、5G、IoT、人工知能(AI)、データサイエンスなどのデジタルテクノロジーの急速な進化は、デジタルトランスフォーメーション(DX)を進展させ、新しいサービスやビジネスモデルを次々と創出しています。それらの多くはソフトウェアで実装されています。ソフトウェア化は、複雑なプロセスやタスクの開発を効率的にし、急速に進化するデジタルテクノロジーへの追随と、アイデアから実用化までの期間短縮をもたらし、ニーズに適応した柔軟なシステム開発を容易にしています。
グイド ヴァンロッサム氏は、プログラミング言語Pythonの生みの親であり、Python開発コミュニティを主導して、言語の設計・開発・普及に尽力しました。同氏のビジョンは、Pythonをシンプルで読みやすく、効率的なプログラミングができる言語にしました。今では、Pythonは初心者から専門家まで幅広い層のプログラマーに支持され、様々なアプリケーションやサービスで利用されています。
同氏のビジョン、リーダーシップ、そしてPythonコミュニティへの貢献は、プログラミングの世界に大きな影響を与えました。Pythonは、豊富なライブラリとフレームワーク、ツールを揃えた周辺環境のエコシステムによって、多様なソフトウエアアプリケーションで利用され、社会の発展に寄与しています。同氏のプログラミング言語Pythonの開発とオープン化への貢献は多大であり、C&C賞に値します。

各受賞者の業績の詳細と略歴、および当財団の活動と表彰式典の概要については、別紙ならびにNEC C&C財団ウェブサイト(new windowhttps://www.candc.or.jp/)をご参照ください。

以上

表彰式典(ハイブリッド開催)への参加申し込み先

本件に関するお客様からのお問い合わせ先

公益財団法人NEC C&C財団 宮﨑
E-Mail:zaidan@candc.jp.nec.com

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