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NEC発の創薬バイオベンチャー サイトリミック、CYT001臨床開発のための13億円の資金調達完了

2019年8月9日
日本電気株式会社
サイトリミック株式会社

サイトリミック株式会社(以下、サイトリミック、注1)が開発を進めているがんペプチドワクチンCYT001を用いた切除不能進行肝細胞癌患者を対象とした第I相医師主導治験(CRESCENT1、治験責任者:千葉大学医学部付属病院消化器内科 加藤直也教授、治験薬提供者:サイトリミック株式会社)が実施可能となり、これに伴い、今般、臨床でのPOC(Proof of Concept)確立のために必要な資金13億円の調達を完了致しました。会社設立からの累積の調達資金は23億円となりました。出資者の構成は会社設立時と変わらず、NEC、NECキャピタルソリューション株式会社、株式会社ファストトラックイニシアティブ、SMBCベンチャーキャピタル株式会社です。

近年、がん免疫治療、とりわけ抗PD-(L)1阻害薬等の免疫チェックポイント阻害剤(ICI)の実用化・適用拡大が進んでいますが、ICI単独で治療効果が得られる患者は多くの癌種で3割以下と限られており、併用による治療効果の上乗せの研究が活発に進められています。がんワクチンは、ICI単独では効果が期待できないいわゆる「Coldな腫瘍をHotにする」併用薬として期待されております。

サイトリミックのがんペプチドワクチンCYT001は、NECのAI技術を用いて発見された反応性の高い共通がん抗原ペプチドと、独自の組合せアジュバント(Poly ICLC(Hiltonol®)、LAG-3Ig(Eftilagimod alpha又はIMP321)の組合せによって「Coldな腫瘍をHotにする」高い効果を目指したものであり、第I相臨床試験に続き、抗PD-(L)1阻害薬との併用試験により、その効果について臨床でPOCを確立することを目指しております。今回の資金調達により引き続きCYT001の実用化に向けて研究開発を精力的に進めて参ります。

以上

  • (注1)
    サイトリミック株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:土肥 俊)

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