デンマークKMD Holding社の全株式を保有する特別目的会社への出資受け入れについて
2019年2月28日
日本電気株式会社
NECは、デンマーク最大手のIT企業であるKMD A/S(以下 KMD社)の持株会社であるKMD Holding ApS(以下 KMD Holding社)の全株式の取得手続きを完了し、本年2月21日に子会社化しました。
このたび、本買収のためにNECがデンマークに設立し、KMD Holding社の全株式を保有する特別目的会社において、株式会社 海外通信・放送・郵便事業支援機構(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:福田 良之、以下 JICT)からの出資を受け入れることを決定しました。
具体的には、NECが保有する特別目的会社の株式の一部をJICTに11.2億デンマーク・クローネ(注)で譲渡します。JICTは本年3月に出資予定であり、特別目的会社への出資比率は約15%となります。
NECは今回のJICTからの出資受け入れにより、KMD社の経営権を維持したまま買収費用を軽減し、さらなる成長投資に資金を振り向けることが可能となります。また、日本政府が過半出資する官民ファンドであるJICTが株主となることで、KMD社の主要顧客である政府機関との一層良好な関係性構築を図ります。
NECは、2020年度までの3ヵ年の中期経営計画「2020中期経営計画」においてセーフティ事業をグローバルでの成長エンジンに位置づけ、水平展開可能なプラットフォームを活用したビジネスモデルへの転換を進めています。今回のKMD Holding社の買収もこうした取り組みの一環であり、今後も自社でのコア技術やソリューションの開発を推進すると共に、M&Aや協業を通じて新たな顧客基盤、デリバリリソース、コア技術、ビジネスモデルを獲得することで、セーフティ事業を中心に社会ソリューション事業の一層の拡大および収益性向上を目指します。
以上
- (注)1デンマーク・クローネ17円換算で約190億円。
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