NEC、韓国ソウルの金浦国際空港向け航空管制レーダを受注
~拡大する航空需要に対応し、安全運航と航空管制サービスの効率化に貢献~
2018年11月30日
日本電気株式会社
NECは、韓国のソウル地方航空庁から金浦国際空港向け航空管制レーダを受注しました。本レーダは、2020年10月までの稼働開始を予定しています。
韓国は経済成長を背景に、アジア太平洋地域の空輸拠点として重要な役割を担っており、運航便数・旅客数・貨物量などで増加傾向を示しています。各空港や航空路では過密化が進み、より安全で効率的な運航を実現する高信頼システムへのニーズが高まっています。
このたびNECが提供する航空管制レーダは、空港監視レーダ(注1)と二次監視レーダ(注2)で構成されています。空港監視レーダは、最新の半導体技術と信号処理技術により、地面や気象要因による干渉(クラッター)を除去し、空域内の航空機の位置を高精度に探知することが可能です。また二次監視レーダは、過密な空域でも詳細な運航情報を取得することができます。金浦国際空港では既にNECが提供した航空管制レーダが稼働していますが、今回同レーダを増強することで、拡大する航空需要に対応し、さらなる安全運航と航空管制サービスの効率化に貢献します。
NECは、50年以上にわたり航空管制関連システムを、日本をはじめフィリピン、台湾、ネパール、バングラデシュなどアジア地域を中心に提供しています。韓国においては、1990年代から各空港に航空管制関連システムを提供しており、2017年には釜山の金海国際空港向け航空管制レーダを受注しています。
NECはこれに加えて、生体認証でチェックインや出入国審査時の本人確認の精度とスピードを向上するソリューション、発熱の疑いのある人を早期発見しウイルス感染被害を阻止するサーモグラフィカメラ、運航情報を直感的に見やすく表示するフライト・インフォメーション・ディスプレイなどを空港ソリューションとしてグローバルで提供しています。これにより、安全運航や航空管制サービスの効率化だけでなく、旅客の安全性やサービス品質の向上に貢献していきます。
NECグループは、安全・安心・効率・公平という社会価値を創造する「社会ソリューション事業」をグローバルに推進しています。当社は、先進ICTや知見を融合し、人々がより明るく豊かに生きる、効率的で洗練された社会を実現していきます。
以上
- (注1)空港監視レーダ(ASR:Airport Surveillance Radar)
地上から発射した電波に対し、機体からの反射波を受信して航空機の方位と距離を検出する。 - (注2)二次監視レーダ(SSR:Secondary Surveillance Radar)
地上からの質問信号に対して、航空機上の応答装置からの応答信号により、方位、距離、高度、識別コードなど運航情報を取得する。
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NEC 市場開発本部
TEL:03-3798-6441
NECは、社会ソリューション事業を推進する
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