平成30年度「卓越した技能者(現代の名工)」表彰を受賞
2018年11月12日
日本電気株式会社
NECの染谷 浩子(そめや ひろこ)は、平成30年度「卓越した技能者表彰(現代の名工)」(注1)を受賞することが決定しました。受賞内容は次の通りです。
■職種名 : 半導体チップ製造工
■受賞理由: 半導体デバイス作製評価技術を的確に応用し新機能デバイスを創出する技能に卓越し、世界初の表面トンネルトランジスタの実証(注2)、半導体微細加工技術の可能性を広げたnmサイズのDNAを分離する素子(注3)およびタンパク分析チップ作製プロセスの確立、アプタマー(注4)を用いたバイオセンサの実用化、コンビナトリアル型(注5)材料開発手法の鍵となるデバイス作製評価を主として担当した。また、当人の技能を伝承するため、後継技能者、若手研究者の指導・育成にも貢献している。
今後は、量子コンピューティング分野における素子開発にもその能力を発揮し、NECの最先端技術の創出に貢献していくことが期待されています。
NECグループは、このたび受賞した職種をはじめ、これからも様々な職種において、高い技能を有する人材の育成を進めてまいります。
「現代の名工」は、卓越した技能を持ち、その道で第一人者と目されている技能者を表彰するもので、昭和42年(1967年)の創設以来、技能者の地位及び技能水準の向上を図るとともに、技能の世界で活躍する職人や技能の世界を志す若者に目標を示し夢と希望を与えてきた、大変名誉ある賞です。
なお、表彰式は11月12日にリーガロイヤルホテル東京(東京都新宿区)で行われます。
NECグループは、安全・安心・効率・公平という社会価値を創造する「社会ソリューション事業」をグローバルに推進しています。当社は、先進ICTや知見を融合し、人々がより明るく豊かに生きる、効率的で洗練された社会を実現していきます。
以上
- (注1)「現代の名工」について
厚生労働省「卓越した技能者の表彰制度(現代の名工)の概要」
http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/syokunou/meikou/1.html - (注2)「量子化機能素子の研究開発」事後評価報告書(2002年2月):
http://warp.da.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/285403/www.meti.go.jp/
policy/tech_evaluation/e00/pdf/03/h13/106.pdf - (注3)Wataru Hattori, Hiroko Someya, Masakazu Baba, Hisao Kawaura, "Size-based continuous-flow directional control of DNA with a nano-pillar anisotropic array" Journal of Chromatography A, 1051(1-2) pp.141-146 Nov. 2004
- (注4)アプタマー:立体構造を形成した際に、特定の標的分子と選択的に吸着する性質を持つ生体分子の総称
- (注5)コンビナトリアル型:予測される組み合わせを網羅的に調べることで、探索候補全体の傾向を把握しながら進めるアプローチ
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