ページの先頭です。
サイト内の現在位置を表示しています。
  1. ホーム
  2. プレスリリース
  3. NEC、グループ全体における開発・生産基盤の統合を推進
ここから本文です。

NEC、グループ全体における開発・生産基盤の統合を推進

~IoT活用により生産性20%向上~

2016年11月4日
日本電気株式会社

NECは、NECグループの工場全体で、グローバルで変化が激しい顧客のニーズへ迅速に対応するため、「グローバルサプライチェーン能力の向上」、「品質・トレーサビリティの強化」を推進しています。
今回これらに向けて、各工場の開発・生産基盤の統合を推進するとともに、IoTの活用も拡大しました。

開発・生産基盤の統合推進では、グローバルERPパッケージ「IFS Applications」を活用したSCMシステムを従来のNECプラットフォームズ 甲府事業所(注1)に加え、同 掛川事業所(注2)・白石事業所(注3)、NECプラットフォーム テクノロジーズ 香港(注4)の3つの工場に導入するとともに、NEC府中事業場の放送機器などカスタム品を扱う工場にも導入しました。
また、工場ごとに最適化されていた製造実行管理システム(MES)(注5)も新たに標準化し、掛川・白石の2つの工場へ導入しました。

IoTの活用では、2015年10月より導入したNECネットワークプロダクツの本社工場(注6)で、現場で発生する問題への対応スピードと改善サイクルを短縮、オペレーションと設備稼働の効率化/最適化を行い、20%の生産性向上を実現しました。さらに、IoT活用標準システムとして掛川工場にも導入し、今後順次各工場へ展開する予定です。

NECはこれらのシステムを、既存の統合PDMシステム「Obbligato III」(注7)や販売・調達・経理システムなどの経営システムと連携し、全社統一を行うことで情報の一元化を行い、工場の改善サイクル向上や継続的な商品供給など、顧客への迅速かつ柔軟な対応につなげます。

IoT活用標準システムでハンズフリー化を実現した
NECネットワークプロダクツ本社工場(福島県福島市)の組立検査工程

今回統合を推進した開発・生産基盤の全体システム概要

  1. 設計から生産・保守まで、サプライチェーンの一貫した業務・システムを標準化
    2013年にNECプラットフォームズ 甲府事業所に導入したSCMシステムを同 掛川事業所・白石事業所、NECプラットフォーム テクノロジーズ 香港にも導入しました。また、設計から生産・保守までのサプライチェーンの一貫した業務・システムを標準化し、府中事業場における放送機器など、セミカスタム品やフルカスタム品のものづくりにも対応できる仕組みを構築しました。
    さらに、生産拠点ごとに最適化されていたMESシステムを統合・標準化し、2016年5月より掛川・白石の2つの工場で稼働を開始しました。これにより、「QCD(Quality, Cost, Delivery)担保の標準化」「生産の見える化」「トレーサビリティ基準の標準化」を実現しています。
    業務プロセスとシステムの標準化により、社内リソースを有効活用、拠点間の生産調整を容易に行うことができるなど、グローバルでのQCDの競争力強化を行い、より迅速に顧客ニーズに対応可能となりました。

  2. 先進IoT技術を活用することで「KPI管理」「異常の見える化」「効率化・最適化」を推進
    NECは、2015年10月よりNECネットワークプロダクツの本社工場でIoTの実装を行い(注8)、20%の生産性向上を実現しています。今回、本工場での下記取り組みを、NECプラットフォームズ 掛川事業所にも展開しました。

    1. KPI管理
      品質や稼働状況など、人・設備・モノに関する情報のリアルタイムかつ一元的な見える化を行い、経営者・工場管理者・現場の各階層でのKPI管理の強化により、改善サイクルの促進を行い、顧客への迅速な対応につなげます。

    2. 「異常の見える化」
      ラインの異常、品質悪化の兆候などを早期に捉え、迅速に意思決定を行うことができるようになりました。例えば設備の異常の早急な発見により、出荷遅延などの重大トラブルの影響をいち早く把握し、顧客への継続的な商品供給を実現します。

    3. 効率化・最適化
      人の作業を可視化・分析・ナビゲーションすることで、作業手順やリソースの配置を最適化し、段取り時間などの作業工数を削減しました。また、組立検査工程において、音声合成による作業指示と音声認識による実績入力を導入し、ハンズフリー化することで作業の効率化を実現しています。また、NEC独自の物体指紋認証技術を活用し、プリント基板にバーコードやRFIDを貼付することなく個体を識別、生産実績や品質情報を紐づけて工程内のトレーサビリティや品質分析を行うことも進めています。


NECは、IoTを活用した次世代ものづくりを支えるソリューションとして「NEC Industrial IoT」を提供しています。

NECは今後も、自社グループで得たノウハウやAIなどの最先端技術を活かして「NEC Industrial IoT」をはじめSCM、MES、PDMなどのソリューションを強化するとともに、様々な事業者との共創により、顧客のグローバルで一貫したものづくりのインフラ構築やプロセス変革に貢献します。

【別紙】[PDF]【補足資料】NECの開発生産プロセス/システム標準化について

以上

  • (注1) NECプラットフォームズ株式会社(代表取締役執行役員社長:保坂 岳深)、サーバ・ATMなどを生産
  • (注2)ルータ、車載機器などを生産
  • (注3)キーテレフォン、POSシステムなどを生産
  • (注4) NECプラットフォームズの事業関係会社、POS・通信機器等を生産
  • (注5)MES: Manufacturing Execution System
  • (注6) NECネットワークプロダクツ株式会社(代表取締役執行役員社長:佐梁 智昭)の本社工場(所在地:福島県福島市)
  • (注7) PDM:Product Data Management、製品技術情報を一元管理するシステム
  • (注8)2015/11/4 プレスリリース NEC、自社生産拠点においてIoT活用の実証実験を開始
    http://jpn.nec.com/press/201511/20151104_05.html

本件に関するお客様からのお問い合わせ先

NEC 第一製造業ソリューション事業部 バリュークリエイション部
TEL:03-3456-7533
E-Mail:monozukuri@mml.jp.nec.com

NECは、社会ソリューション事業を推進する
ブランドメッセージ「Orchestrating a brighter world」のもと、
今後の世界の大きな変化(メガトレンド)に対応する
様々な課題解決や社会価値創造に貢献していきます。
詳細はこちらをご覧ください。
http://jpn.nec.com/profile/vision/message.html
Orchestrating a brighter world 世界の想いを、未来へつなげる。

Top of this page