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NECの西日本フラグシップデータセンター「NEC神戸データセンター」を開設

~ハイブリッドクラウド対応を強化~

2016年4月20日
日本電気株式会社

NECは、西日本のフラグシップデータセンターとして「NEC神戸データセンター」を2016年4月21日に開設します。

新データセンターは、地震、水害、停電、ネットワーク障害などへの優れた耐災害性、NECの世界No.1(注1)顔認証技術を用いた入退場管理、監視カメラと行動検知技術を組み合わせた不審者の侵入防止などにより、安全・安心な環境を提供します。また、気化熱の原理を応用したNECの冷却技術「相変化冷却ユニット」のクラウドサーバルーム壁面全体への適用、自然エネルギー(外気・太陽光・地下冷気)の活用など総合的な省エネルギー対策を施し、PUE(注2)は西日本トップクラス(注3)の1.18(設計値)を実現します。
データセンター内は、クラウド+ハウジングのハイブリッド環境により、既存システムからの移行、クラウドとの共存にも対応可能です。さらに複数のクラウドへの柔軟なアクセスと統合運用管理により、お客様の事業継続性向上や運用の効率化に貢献します。

NECは「社会ソリューション事業」に注力しており、新データセンターの開設により、安全・安心、効率に優れたICT基盤やサービスの提供に注力します。

NEC神戸データセンター外観

新データセンターの特長

1.耐震性、高度なセキュリティや高いエネルギー効率(PUE 1.18)を実現
建物は、兵庫県神戸市の堅牢な地盤上にあり、耐震性に優れた免震構造を採用しています。また、非常時の給油ルートも確保しやすい立地と72時間無給油運転可能な電源設備により、地震、水害、停電、ネットワーク障害などへの優れた耐災害性と安定稼働を実現します。
セキュリティ対策では、世界No.1の認証精度を有する顔認証技術を用いて、カメラを意識することなくスムーズに入退場が可能な顔認証システムを採用し入室にかかる時間を約50%短縮、利便性と安全性を両立します。外周部分に対しては監視カメラと行動検知システムを組み合わせることにより、従来の赤外線センサーだけでは困難であった、人物による不審な挙動を自動検知し、事故(インシデント)発生を未然に防止します。
新データセンターは、総合的な省エネルギー化によりPUEは西日本トップクラスの 1.18(設計値)を実現します。クラウドサーバルームには、気化熱の原理を応用したNECの冷却技術「相変化冷却ユニット」を壁一面に適用しました。他の空調方式の改善と合わせて冷却効率を最大40%向上しています。また、外気を利用したフリークリング、太陽光発電、蓄電システム、地下冷気活用など自然エネルギーも積極的に活用しています。

サーバルーム壁面全体に配置した相変化冷却ユニット


2.柔軟で効率的なハイブリッドクラウド対応
新データセンターは、クラウドサービスとハウジングサービスをLAN(レイヤー2接続)による高速接続が利用可能なハイブリッドデータセンターであり、ユーザの既存システム移行、クラウドとの共存にも柔軟に対応できます。ネットワークにはSDN(Software-Defined Networking)を採用し、構成変更の容易化、運用の効率化を図っています。
また、お客様拠点からの多様なWAN接続手段(専用線、IP-VPNなど)に加え、NECの主要データセンターを異なるキャリア回線の冗長構成で接続するNECデータセンター間ネットワークにより、回線提供からネットワーク機器までを一括提供します。複雑なネットワーク設計や監視設定が不要となり、お客様の初期投資と作業負荷を軽減します。
さらに他社クラウドとの閉域網接続を短期間に構築、NECによる監視・運用を低コストで提供するNEC パブリッククラウド接続サービスによりハイブリッドクラウドにおけるセキュアで柔軟な利用環境を提供します。
運用・監視に関しては、西日本にある統合ITサービスマネジメントセンタから高い専門性を持つ要員が24時間365日実施します。本センタは東日本にある同センタとの相互バックアップにより、災害時にも事業継続が可能な体制をとっています。さらに統合運用サービス(NEC Remote Infrastructure Management サービス)の提供により、本データセンターとオンプレミスのお客様システムや他社のクラウドも含めた総合的な運用効率化を支援します。

3.東西ディザスタ・リカバリをはじめとするクラウドサービスの強化
NEC神戸データセンターからのクラウド基盤サービス「NEC Cloud IaaS」は6月末から提供開始予定です。NEC神戸データセンターとNEC神奈川データセンター間ではディザスタ・リカバリ(DR)環境を安価に構築できるサービスを提供します。NECデータセンター間ネットワークを介してデータを転送し、災害発生時にはバックアップ側のシステムを素早く復元可能です。お客様は、これらのサービスを利用することにより、初期投資を抑え、事業の拡大に合わせて事業継続性を向上できます。また、NEC Cloud IaaSの強化として、異なるセグメントの仮想LAN間接続、複数テナントを持つ場合のテナント間LAN接続を迅速かつ低コストで実現する仮想ルータサービスを提供しています(2016年3月開始)。今後は、仮想サーバや物理サーバのラインナップ拡充、PaaS領域の強化などにより、お客様の基幹システム(SoR:Systems of Record)や新ビジネス創造に有効なシステム(SoE:Systems of Engagement)へのクラウド活用促進を図ります。これらの強化を通じて、お客様による新たな価値創造実現に貢献します。

NECグループは、安全・安心・効率・公平という社会価値を創造する「社会ソリューション事業」をグローバルに推進しています。当社は、先進ICTや知見を融合し、人々がより明るく豊かに生きる、効率的で洗練された社会を実現していきます。

以上

  • (注1)NEC、米国国立標準技術研究所(NIST)の顔認証技術
    ベンチマークテストで3回連続の第1位評価を獲得
    http://jpn.nec.com/press/201406/20140620_01.html
  • (注2)PUE:Power Usage Effectiveness。データセンター(DC)の電力効率を示す指標。
    DC全体消費電力÷DC内IT機器消費電力で、1に近いほど良い。
  • (注3)関西地方より西にあるデータセンターで小規模やコンテナのみのタイプを除いたもので公開されている情報に基づく(NEC調べ)

NEC神戸データセンターに関する情報

本件に関するお客様からのお問い合わせ先

NEC ビジネスクリエイション本部
TEL:044-435-5241

NECは、社会ソリューション事業を推進する
ブランドメッセージ「Orchestrating a brighter world」のもと、
今後の世界の大きな変化(メガトレンド)に対応する
様々な課題解決や社会価値創造に貢献していきます。
詳細はこちらをご覧ください。
http://jpn.nec.com/profile/solutionsforsociety/index.html
Orchestrating a brighter world 世界の想いを、未来へつなげる。

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