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NEC、IoTソリューションを支えるICTプラットフォーム製品と体制を強化

2015年11月9日
日本電気株式会社

NECは、IoTソリューションを支えるICTプラットフォーム製品事業の強化として、エッジコンピューティングを中核に、デバイスを含めた統合運用管理やデータ分析など、IoT関連技術に注力し、2016年度中に開発要員を1000名に増強します。
製品強化の第一弾として、1ラックあたり572台(注1)のサーバを収容可能で、大量で多様なデータ分析に最適な高集積サーバ「DX2000」や、離れた場所にあるCPUやGPU(注2)などのコンピュータリソースを高速な通信を介して接続する「ExpEther 40G」を本日より発売します。また、スマートデバイスからクラウドを介してデバイスを遠隔利用可能なソフトウェア「Collaboration Assistant」を2016年度に発売します。

NECは「社会ソリューション事業」に注力しており、SDN(注3)、ビッグデータ、クラウド、サイバーセキュリティの強みを活かしながらIoT事業を強化し、ICTを活用した高度な社会インフラを提供していきます。

ICTプラットフォームの強化方針

NECが考えるIoTの5層モデルにおいて、セキュリティとリアルタイム性を確保し、実世界とサイバー世界をシームレスに接続するシステムを提供するにあたり、次の5点をICTプラットフォームの強化方針として、製品の開発・拡販を推進します。

  • 無数のデバイスから収集された大量なデータをリアルタイム処理し有効に利活用するための「高速・高精度な分析処理」
  • 負荷の変動に応じて、アプリケーションを最適な層で実行させ、効率的なシステムを実現する「分散協調型処理」
  • 多数のデバイスから収集されたデータを安全かつ効率的に処理する「デバイスの仮想化」
  • 5層全層にわたる「セキュリティ」の確保とデバイスやネットワークを含めた「統合運用管理」

新製品について

  1. 大量で多様なデータの分析に最適な高集積サーバ「DX2000」【本日発売】
    製品名 価格(税別) 出荷日 備考
    DX2000 1,150万円~ 2016年2月 1シャーシ14サーバ搭載時

    1ラックあたり572台(注1)のサーバを収容可能な高集積サーバです。高速なインメモリ分散処理に適した設計により、大量・大規模・多様なデータの高速処理が必要なリアルタイム分析に最適で、事前に検証済みの分散処理ミドルウェア「Hadoop」と組み合わせることで、従来システムで数時間を要する分析を数秒~数分で処理することが可能です。1シャーシ14台のサーバから導入可能で、データ量や必要処理量に応じてシステム拡張が可能です。また、高集積化により省電力や省スペース化を実現し、運用コストを30%削減(注4)可能です。

    DX2000

    DX2000(ラック搭載時)


  2. 離れた場所にあるリソースを接続可能な「ExpEther 40G」【本日発売】
    製品名 価格(税別) 出荷日 備考
    ExpEther 40Gセット 55万円~ 2016年3月
    • ExpEtherボード
    • I/O拡張ユニット

    コンピュータの設置場所や筐体サイズ、電源確保等の物理的な制約を受けずにCPUやGPU、ハードディスクなどのコンピュータリソースを、高速な通信を介して遠隔接続することが可能です。複数のサーバの拡張スロットに「ExpEtherボード」を挿入し、Ethernet(注5)で接続することで、1つのコンピュータリソースとして利用可能です。また、「I/O拡張ユニット」にGPGPU(注2)や高速なSSDといったPCI Express準拠の各種周辺装置を挿入することで、柔軟なI/O拡張も可能です。さらに、通信にはNECの独自技術である高速・軽量暗号技術「TWINE」(注6)を活用しており、データ量の増加に応じた効率的なシステム拡張や、安全で高速なデータ転送を実現します。

    ExpEtherボード

    ExpEther I/O拡張ユニット


  3. クラウド環境からデバイスの周辺機器を操作可能な「Collaboration Assistant」
    【2016年度発売予定(クラウド版)】

    デバイス層において、従来の仮想化技術では困難であったセンサや周辺機器を活用したデータ収集や、機器操作、アプリケーション利用を可能とするクラウドサービスです。
    サービスを活用することで、例えば現場作業者がスマートフォン等を用いて、収集したデータや作業状況がクラウドセンタを介して熟練技術者等と共有されます。これにより、場所や距離の制約を超えて様々なノウハウを活かすことが可能になり、現場作業の効率化に貢献します。

    スマートデバイスを用いて現場情報を共有

なお、NECは本日発表した3製品を、NECグループが開催する「C&Cユーザーフォーラム&iEXPO2015」(会期:11/12(木)~13(金)、会場:東京国際フォーラム(東京都千代田区))にて、展示します。
「C&Cユーザーフォーラム&iEXPO2015」について https://uf-iexpo.nec/

NECグループは、「2015中期経営計画」のもと、安全・安心・効率・公平という社会価値を提供する「社会ソリューション事業」をグローバルに推進しています。当社は、先進ICTや知見を融合し、人々がより明るく豊かに生きる、効率的で洗練された社会を実現していきます。

以上

  • (注1) 1シャーシあたり44台のサーバが搭載可能で、1ラックに13シャーシ搭載時。
  • (注2) GPUは3D等の画像に必要な計算処理を行う処理装置。GPGPUはGPUの処理能力を画像処理以外の用途に転用すること。
  • (注3) Software-Defined Networking:ネットワークをソフトウェアで制御する概念。
  • (注4) 「Express5800/R110g-1E」と新製品との比較。NEC試算。
  • (注5) 主にLAN (Local Area Network)に利用されている通信規格の1つ。
  • (注6) 高速・安全な通信の暗号技術「TWINE」
    http://jpn.nec.com/press/201208/20120821_02.html

本件に関する情報

本件に関するお客様からのお問い合わせ先

ビジネスクリエイション本部
E-Mail: iot_pf@spf.jp.nec.com

NECは、社会ソリューション事業を推進する
ブランドメッセージ「Orchestrating a brighter world」のもと、
今後の世界の大きな変化(メガトレンド)に対応する
様々な課題解決や社会価値創造に貢献していきます。
詳細はこちらをご覧ください。
http://jpn.nec.com/profile/solutionsforsociety/index.html
Orchestrating a brighter world 世界の想いを、未来へつなげる。

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