2014年2月14日
日本電気株式会社
NECは、新聞社が紙面印刷する際の色調整業務において、高い再現品質を保ちながら、紙とモニターを組み合わせて運用できるカラープルーフシステムを、毎日新聞社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長: 朝比奈 豊)に納入しました。
本システムは、NEC独自の色・画像処理技術を用いており、毎日新聞社が広告カラー紙面を作成する際に、複数工場の各々の環境に適した運用の中で業務効率化を実現します。NECは今回の実績を活かし、新聞業界の業務改革に貢献していきます。 |
背景
カラープルーフシステムは、新聞社がカラー紙面を印刷する際に、広告主などに指定された色を再現するための“色校正システム”です。多くの印刷工場では、色見本を専用のプリンタに出力する紙プルーフが一般的とされています。紙プルーフは、色見本と実際の印刷結果を比較しながら、その都度印刷のインク調整などを行います。
しかし最近では、色見本の確認をスピードアップできるとともに、紙・インクのコスト低減が可能で、地球環境にも配慮した液晶ディスプレイを用いたモニタープルーフの導入が注目されています。
製品の特長
NECのカラープルーフシステムは、モニタープルーフ、紙プルーフ両方への対応が可能です。これにより、システム導入時は紙プルーフを使い、その後、モニタープルーフに移行することも容易に行えます。複数の印刷工場を持つ新聞社では、紙プルーフとモニタープルーフを自由に選択することが可能になり、段階的な移行も実現できます。モニタープルーフへの移行の際は、プログラムの改修が必要なく、サーバ側での簡単な作業(マスタ登録など)で対応することが可能なため、短期間での移行が可能です。
また、本システムはNEC独自の色・画像処理技術を活用しています。色の数値ではなく環境光を加味した見た目の色を再現する方式を採用することで、目視では確認することが難しいリッチブラックやこげ茶色などの色味を正確にモニター上に再現できます。
今回の導入概要
毎日新聞は、15か所の印刷工場で本システムを導入し、うち2か所ではモニタープルーフを設置しました。これにより、紙プルーフとモニタープルーフの両方への対応が可能になりました。新聞社がカラー紙面を印刷する際、広告主から紙プルーフを利用した印刷を要望されることもあることから、毎日新聞は今後も、モニタープルーフと紙プルーフ双方の利点を考慮しながら、最適な運用の検討をしていきます。
NECは、モニタープルーフと紙プルーフ両方の出力が可能なカラープルーフシステムを積極的に拡販し、新聞業界の業務改革に貢献していきます。
NECグループは、「2015中期経営計画」をもとに、人が豊かに生きるための安全・安心・効率的・公平な社会の実現に向け、ICTを活用した高度な社会インフラを提供する「社会ソリューション事業」をグローバルに推進し、「社会価値創造型企業」として、社会の様々な課題解決に貢献していきます。
以上
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