中西金属工業、クラウドサービスを活用しグローバル生産管理を実現～ NECがクラウド対応ERP「IFS ApplicationsTM」を提供 ～

＜本件に関する情報＞ http://jpn.nec.com/ifs/ http://www.nec.co.jp/obbligato/

中西金属工業株式会社（注1、以下NKC）は、グローバルでの設計・製造に関わる情報の一元管理や業務の見える化・効率化を実現するシステムを、クラウドサービスを利用して導入しました。
本クラウドサービスは、日本電気株式会社（注2、以下NEC）が、IFS社（注3）のグローバルERPソフトウェア「IFS Applications」(注4)をクラウド型で提供しています。

NKCは、ベアリング・リテーナー、コンベア及び自動制御装置、住宅関連製品、各種金属プレス加工品等の製造販売を行っています(注5)。
自動車製造のための搬送設備や自動制御装置事業を行う輸送機事業部は、受注の際、まず本社において納期・製造コスト・製造要員の負荷などを考慮し、日本・米国・中国の3拠点、または海外の協力会社のいずれかに製造拠点を決定します。製品の設計は、日本・米国・フィリピンで行い、また海外の営業拠点はタイやインド、インドネシアなど13拠点にわたり、1つの製品に関する設計の進捗状況や製品ごとの部材調達状況、製造進捗状況の見える化などが課題となっていました。

NECは、「IFS Applications」のクラウドサービスを活用し、データセンターに、案件ごとの設計・製造プロセスに必要な関連情報を集約し一元管理することで、設計から製造・出荷に関わる業務の見える化を実現し、協力会社を含む海外各拠点の担当者と日本との情報共有の効率化・早期化に貢献しました。また、データセンターを利用することで、セキュリティの確保と、万一の災害の際の事業継続性も実現しています。

「IFS Applications」のクラウドサービス利用により、NKCは、これまで電話やメール、郵送で実施していた情報伝達について、クラウド上のデータを参照、またはダウンロードすることなどして業務の待ち時間を減らし、業務全体の効率化を図るとともに、収益増を目指しています。

なお、NKCは2007年から設計業務の効率化や設計／生産のシームレスな連携に取り組んでおり、見積情報、設計図面･仕様書･部品表などの製品技術情報を管理するNECのPLM(Product Lifecycle Management)ソフトウェア「Obbligato III」(注6）を導入しています。「Obbligato III」の設計情報を、「IFS Applications」と連携させることで、このたびの見積から受注・設計・製造・出荷までの一連の業務を世界中のあらゆる拠点で把握する事が可能となっています。

NKCは、今後海外における本クラウドサービスの利用拠点を拡大し、世界中どこで誰が業務を実施しても同じ品質で、よりきめ細かい生産管理ができるように推進していきます。

NECとIFS社は、今回の実績を活かしながら、引き続き「IFS Applications」のクラウドサービスを拡販し、企業のグローバル競争力の強化と業務効率化に貢献していきます。