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【AUTOSAR AP】セミナーレポート

SDV時代の車載ソフトの更新とは

~AUTOSAR APでのアップデートに関する
UCM/V-UCMの特徴をご紹介~

※本資料は、NEC主催オンラインセミナー
「SDV時代の車載ソフトの更新とは ~AUTOSAR APでのアップデートに関するUCM/V-UCMの特徴をご紹介~」(2024年7月30日開催)
の講演内容を基に、最新企画であるAUTOSAR APの概要や R23-11アップデートに関するUCM/V-UCMの特徴をまとめたものです。

SDV時代の到来により、クルマのライフサイクルを通して “ソフトウェアアーキテクチャ”の柔軟なアップデートや、
より複雑化/大規模化したECUの開発が求められ、それに適したAUTOSARの 最新規格が誕生しました。
最新規格であるAUTOSAR APの特徴や、アップデートに関するUCM/V-UCM の特徴をご紹介いたします。
 
                                            (講師: 製造システム統括部 木野・中山)
※レポートの一部をご紹介します

目次

  • ◇ AUTOSAR AP全体概要
      1. AUTOSARについて
      2. 近年の自動車ニーズとSDV
      3. AUTOSAR Adaptive Platform(AP)について
      4. APのアーキテクチャと一部機能について
    ◇SDV時代の車載ソフト更新 ~AUTOSAR UCM/V-UCM~
      1.SDVで変わること
      2.ソフトウェアアップデートで求められること
  •   3.AUTOSAR APにおけるアップデート(AUTOSAR UCM/V-UCM)
  •  

AUTOSAR AP全体概要

1. AUTOSARについて
AUTOSAR(AUTomotive Open System ARchitecture)は、自動車業界共通の標準アーキテクチャを開発・確立するための欧州発の団体です。2008年頃から量産車に適用され、現在では欧州の新規車両開発で最も採用されており、日本でも採用する動きが活発化しています。
 
AUTOSAR標準の考え方
アプリケーションとハードウェア間の依存性を排除。
ハードウェアの違いを吸収し、再利用可能なソフトウェアを実現することを目的としています。

AUTOSAR CPとAPの違い
将来的に全てCPがAPに置き換わっていくのではなく・・・


2. 近年の自動車ニーズとSDV

近年自動車に求められるニーズ
ADASや自動運転を実現するためには・・・

SDV時代の車載ソフト更新 ~AUTOSAR UCM/V-UCM~

1. SDVで変わること
「車両のコネクティッド化」や「自動運転に関する技術搭載」などにより、クルマの概念が変わり、自動車のビジネスモデルが変化しています。
変化に対応するために、重要な価値がソフトウェアにより決まる “Software Defined Vehicle” への転換が必要になっています。  

ソフトウェアが主体となることで・・・

2. ソフトウェアアップデートで求められること
ソフトウェアアップデートでは、車載ソフトウェアを常に最新の状態にしておくことが求められます。
そのためには、市場に出回った後でもソフトウェアをアップデートできる仕組みが必要となります。

<アップデートが求められる理由>
 ・脆弱性への対応 セキュリティ強化
 ・不具合の修正
 ・新たな機能の追加実装  

<最新の状態にする仕組み>
 ①診断クライアント   従来の主な方法で、車を販売所や・・・