国際モダンホスピタルショウ2026イベントレポート

7年ぶりに出展した国際モダンホスピタルショウ2026。
NECブースには会期中を通じて多くの医療関係者の方にご来場いただき、通路を埋め尽くすほどの熱気に包まれました。

来場者からは、「電子カルテベンダーというイメージだったが、医療DXプラットフォーマーへ進化していると感じた」「病院経営DXや生成AIへの取り組みを初めて知った」といった声も多く聞かれました。医療現場の働き方改革、患者体験向上、病院経営改革、セキュリティ強化など、医療機関が直面する課題解決への期待の大きさを改めて実感する3日間となりました。

NECが描く医療の未来

NECは、60年にわたる医療情報システム領域での実績があります。1966年の日本初のレセプトシステム提供から始まり、電子カルテやオーダリングシステムなど医療ITの基盤を長年支えてきました。近年では、2019年の創薬領域への参入し、2024年には医療機関向けの生成AIを展開しています。さらに2026年には、病院経営DXサービスへと進化し、医療現場から経営領域まで幅広く価値提供を行っています。

NECのValue Proposition(バリュープロポジション)として、医療機関の真の経営課題を解決する「社会価値創造リード企業」への転換を掲げています。
従来の電子カルテシステム単体でのソリューション提供では限定的な価値にとどまっていました。NECはこれを、DXサービスとの組み合わせによるオファリング型(※)へ進化させ、表面化していない課題まで踏み込み、最大限の価値提供を実現していきます。

  • (※)
    オファリング(Offering)とは、企業が顧客の課題解決やニーズを満たすために、製品、サービス、コンサルティング、サポートなどを組み合わせ、包括的なパッケージとして体系化した提案・提供モデルを指します。

NECは、お客さまの変革を成功へ導く価値創造モデルを「BluStellar(ブルーステラ)」とし、イタリア語の「青い星(blu stella)」に由来し、社会とお客さまの「道しるべとして輝く星」になるという思いを込めています。その構成要素として、オファリングを経営課題軸で束ねて型化した「BluStellar Scenario(ブルーステラシナリオ)」を提供していきます。

【関連リンク】BluStellarとは : 企業情報 | NEC

出展ブース全容

今回NECブースでは、事業コンセプト「デジタルの力ですべての人に健やかな未来を」をテーマに掲げ、病院経営課題テーマごとの価値創造シナリオ「BluStellar Scenario」を中心に、電子カルテに留まらない医療DXプラットフォームを中心とした価値提供の全体像を提示しました。

来場者からは

「電子カルテベンダーの印象からDXプラットフォーマーへ変わった」
「AIや病院経営DXまで取り組んでいることを初めて知った」

との声をお寄せいただき、NECが目指す医療DXの方向性に大きな共感をいただきました。

推奨順路通りに見て頂くことで、価値提供の広がりがより皆様に伝わるように、しかし興味のあるテーマだけを見て頂くことも可能なように、お客様をお迎えするブース配置といたしました。
中央のStageは約30分ごとにテーマを変えてミニセミナーを行い、たくさんの方にご覧いただくことができました。

ブース・ソリューション詳細

ブース内は常に賑わいを見せ、非常に沢山のお客様に来場いただきました。
中でも、展示ゾーンA「働き方改革」と展示ゾーンD「病院経営改革」に多くの関心を寄せて頂きました。

展示ゾーンA:働き方改革

医師・看護師をはじめとする医療従事者の業務負荷軽減に向け、取り組み事例と共に生成AI活用を中心とした業務効率化ソリューションを展示しました。記録業務や文書作成業務の負担軽減を通じて、患者と向き合う時間の創出を支援します。

来場者の声:「AIの活用で業務改善につながる」「現場で使えるAIだと感じました」

スタッフの声:「生成AIへの関心は非常に高く、具体的な導入効果や運用方法に関する質問が数多く寄せられました」

展示ゾーンB:患者体験向上

外来DX事例と、それを支える通院支援アプリ「wellcne」を中心に、患者の利便性向上と医療機関の業務効率化を両立する患者体験向上ソリューションを紹介しました。予約から受診、情報提供までをデジタルでつなぎ、選ばれる医療機関づくりを支援します。

来場者の声:「患者ストレス解消と職員負担軽減というテーマが非常に参考になった」

スタッフの声:「患者サービス向上だけでなく、病院経営改善や業務効率化までつながる点に共感いただくケースが多くありました」

展示ゾーンC:セキュリティ対策

大阪急性期・総合医療センター様の取り組み事例と共に、クラウド化や医療DX推進に不可欠となるサイバーセキュリティ対策を紹介しました。Microsoft AzureやMicrosoft 365と連携しながら、安全・安心な医療データ活用を支える環境づくりを支援します。

スタッフの声:「セキュリティ対策の予算確保が難しいという声や、災害対策への不安など、医療機関が抱える課題を数多く伺うことができました」

展示ゾーンD:病院経営改革

2026年5月に販売開始した持続可能な病院経営に向け伴走支援する「MegaOakコマンドセンター」など、データ可視化・AI分析・伴走支援を組み合わせた病院経営DXサービス群を展示しました。診療実績や経営データを活用し、持続可能な病院経営の実現を支援します。

来場者の声:「病院経営改善に直結する取り組みだ」「AI分析により、的確な経営改善対策が行えると感じた」

スタッフの声:「病院経営インサイトAIは他のベンダーでは見たことがない。医療IT業界で唯一のサービスだと評価いただきました」

出展者セミナー

当日のセミナーでは、済生会宇都宮病院 新田清一先生をお迎えし「医療従事者の働き方を変える生成AIの最前線~MegaOak AIメディカルアシスト/音声入力LLMサービスは現場を変えられるか?~」と題して、医療現場における生成AI活用の実践事例や今後の展望についてご講演いただきました。

病院での活用状況や導入効果について熱心にメモを取られる聴講者の姿が印象的でした。ご講演に加え、質疑でのやり取り等からも、医療従事者の負担軽減につながる生成AIの可能性への期待を強く感じました。

写真はセミナー会場の様子です。事前予約は即日満席となり、当日は急遽椅子を追加いたしました。
医療の現場で生成AIを活用する事、それを使っている現場の生の声が聴ける事に対し、大きな反響を頂きました。

当日の質疑応答(Q&Aログ)

Q.  音声を取る時にデバイスは何を使っていますか?スマートフォンのようなものか、PCのマイクスピーカーを使っているのでしょうか?
A.  (本実証においては)USB接続タイプのマイクを、PCに接続して使っています。

Q.  今後スマートフォンをもし病院で導入された場合には、そういったもので、院内のどこでも(生成AI搭載の電子カルテが)使えるようになるのでしょうか?
A. 将来的にはそのような活用ができる見込みです。

さいごに

7年ぶりのホスピタルショウ出展を通じて、NECが目指す「医療DXプラットフォーマー」としての姿を、多くの医療関係者の皆さまにお届けすることができました。

会場では、生成AI、病院経営DX、患者体験向上、セキュリティなど幅広いテーマに高い関心が寄せられ、「電子カルテベンダーから医療DXプラットフォーマーへ」というNECの変革に対する期待を実感しました。

NEC医療事業は、「デジタルの力ですべての人に健やかな未来を。」を掲げ、1960年代から培ってきたITの知見と生成AIなどの先進デジタル技術を融合し持続可能な地域医療の実現、さらには一人ひとりの健やかな暮らしを支えていきます。

今回ご紹介した「BluStellar Scenario」は、その実現に向けた取り組みのひとつです。
私たちはこれからも、医療を支える皆さまに寄り添いながら、誰もが健やかに生き生きと暮らせる未来の実現に挑戦し続けます。