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New Normalにおけるものづくりを支えるこれからのSCMとは

New Normalにおける
ものづくりを支えるこれからのSCMとは

Webセミナーレポート

2020.11.18

SCM

日本の製造業はいま、労働力不足・サプライチェーンの分断など、新型コロナウィルス感染拡大を含め次々と起こる課題への変動対応力が求められています。 本Webセミナーでは、このNew Normal社会における、ものづくりを支えるこれからのSCMの仕組みや事例についてご紹介しました。

講師:NEC 製造・装置業システム本部 中西紀章

“New Normal”とは

“New Normal”とは、「新しい生活様式・日常」のこと。新型コロナウィルス感染拡大が起点となって言われ始めた観がありますが、 2008年のリーマン・ショック発生時にも使われていました。社会にそのように大きな影響が及ぼされることにより、 「従来の既成概念に捕らわれない変革を求められる時代」と言い換えることもできます。

New Normal以前からのものづくり・SCM課題

New Normal以前から続いているものづくり・SCMの課題としては以下が挙げられます。
①国内の労働人口減少への対応、スキル・ノウハウの継承
②不正検査、高度化する規制への対応、品質・トレーサビリティへの対応
③デジタル化への対応の遅れ“2025年の崖”(経済産業省DXレポート)
④グローバル企業との競争激化、日本のものづくり優位性の低下
⑤災害時・非常時におけるサプライチェーンの分断・BCP
⑥SDGsや働き方改革への対応

New Normalにおけるさらなる課題

これらに加え、New Normalにおいてはさらに次の課題への対応が求められています。
①急激な需要変動にアクセルとブレーキを俊敏に踏み分ける対応力
②あらゆる変化に即時対応できるサプライチェーンの持続的再編
③密を避けたものづくり、スマートファクトリーによるリモート化・自働化・自律化
④従来の常識にとらわれない新しいビジネスモデルへの変革

課題を乗り越える3つのポイント

これらの課題を乗り越えるために、次の“ものづくり・SCMの3つのポイント”が挙げられます。
①Value Chain Innovation:サプライチェーン、企業間がシームレスに繋がること
②生産マップフリー:いつでもどこでも同じ“ものづくり”ができること
③レガシーからの脱却:いつでもどこでも同じ“仕組み”を構築すること それぞれのポイントを説明します。

Value Chain Innovation

自然災害やウィルス蔓延でサプライチェーンの分断が問題になりました。 そこで、こうした事態でも生産体制やサプライチェーンの再編やサプライヤーの開拓・選択を自動化する 「スマートValue Chain(VC)基盤」を構築する構想があります。

Value Chain Innovation

スマートVCでは、受発注業務をそれぞれのAIが自動的に行う「AI間交渉」(実証中)、製品の品質検査情報をデジタルデータで収集・共有する「品質データ基盤」(運用中) 事業者間や部署間をクラウド上の連携基盤を利用し情報を流通させる「企業間オープンフレームワーク」(実証中)などの機能があります。

生産マップフリー

NECにおいても、2011年にタイで発生した洪水で工場が長期的な生産停止状態に。 背景には、工場や製品別に個別最適化されたものづくり・SCMにより、別の場所で同じレベルのQCD確保に時間がかかるという問題がありました。 そこで、いつでもどこでも同じ“ものづくり”ができる“生産マップフリー”に着手。 ものづくり、生産管理業務、情報システムのそれぞれの標準化を図りました。方法としては、Ⅰ類(量販製品)、Ⅱ類(組み合わせ構成品)、 Ⅲ類(受注生産)、Ⅳ類(フル受注設計生産)という製品特性に応じて4分類し、それぞれにおいて標準化を進めました。

生産業務をⅠ類〜Ⅳ類に類型化し、業務プロセスとシステムを標準化

レガシーからの脱却

生産マップフリーの一要素である情報システムをどこでも同じ仕組みが使えるようにする施策です。
経済産業省DXレポートにある“2025年の崖”として、デジタル人材確保や老朽化したレガシーシステムといった問題を抱えている日本企業が、非常に多くを占めています。

また、パッケージを導入したものの、アドオンやカスタマイズが多くバージョンアップに踏み切れないというケースも多くの企業で見られます。
さらに、個別最適化したサブシステムが乱立し、運用管理が複雑化したり情報がタイムリーに繋がらない“サイロ化”の問題もあります。

レガシー脱却の3つのポイント

NECでは、こうしたレガシーからの脱却に向け、業務標準化と共に“システムの標準化”を実施。さらに、AI/IoT活用のDXでさらなる高度化を推進しています。
レガシー脱却のポイントは、次の3点が挙げられます。

①脱却方針とロードマップを定義する
既存資産の流用、パッケージ適用、クラウドシフトといった方針の決定、一括導入や多段階導入などのシステム導入のロードマップの策定

②事業やビジネスの方向性に合致したパッケージを選定する
個別機能にとらわれず、ありたいビジネスの姿に着目する
導入前にPoCやパイロット評価などの事前アセスメントを行う

③パッケージの標準機能の最大限活用(Fitting型導入)
パッケージの標準機能を前提に自社の適用方法を検討する
目先の効率性ではなく、パッケージの標準機能で得られるメリットを重視する

NECは、製造業として、またデジタル化を推進するDX企業として、製造業の皆さまとNew Normalにおける変革を共創してまいります。

NECにおけるSCM改革事例 次世代ものづくりを目指すNECの歩み

【関連リンク】

IFS Applications NewNormalにおけるものづくりを支えるグローバルERPパッケージ

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