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サプライチェーン改革改革前にやらないと後悔する7つのポイント

NECユーザーフォーム2021 Webセミナー【2022.04.13】

カテゴリ:DX・業務改革推進その他

NECは、2021年11月11日と12日の2日間にわたり「NECユーザーフォーラム2021 ~知りたいことがここにある。明日につながるみんなの知見~」と題するセミナーイベントを行いました。その中でも特に注目度が高かった、「サプライチェーン改革 改革前にやらないと後悔する7つのポイントについて」。NECのサプライチェーン改革に長年携わり、自らを“失敗の匠”と称するNECサプライチェーン統括本部の松井氏が、NECが経験した様々な取り組みをご紹介しました。

NEC サプライチェーン統括本部 シニアエキスパート 松井 聡

収益性最大化に向けた経営のパラダイムシフト

高度成長期は人口増加によるハイパー消費で、顧客の要求に対して販売機会を逃さないため「切れない在庫」を抱えることが重要でした。ところがコラボ消費で顧客ニーズの多様化した現在、経営者は「収益性を最大化する“適正在庫”で市場変動に応えること」を株主から求められるようになっています。
経営視点で考えると「まとめて買って、まとめて造って、運べばコストが下がり利益が増える」という旧来の発想は通用せず、キャッシュフロー・コンバージョン・サイクル(CCC)を意識した「期間当たり収益性の最大化を目指すこと」が重要になります。その為には①「稼働やコスト低減」に偏った工場生産性の見直し、②「本当に売れて金を稼ぐまで」、つまりサプライチェーン全体での最適化、③サプライチェーン全体の効率化を示す「新しいKPI」を策定すること、この3ステップが必須となります。

NECが抱えた課題とサプライチェーンの全体最適化

かつてのNECは、予測に基づく計画でモノを買い、造り、運ぶ「計画主導(Push)方式」を取っていました。しかしこの方式では、市場が予測に合わない動きを示すと一気に不良在庫が倉庫に積み上がってしまい危機的な経営状況に陥ることとなりました。

市場の変動を吸収しつつ、工場の稼働を安定化して平準化生産を進める為には、自社の工場能力(資材/設備制約)と市場要求・競合状況に見合ったストックポイント(市場変動や需要期への対応を目的として在庫(材料・仕掛・完成品)を構える場所)をサプライチェーンの中に設計する必要があります。そしてサプライチェーンを安定的に繋ぐための定時定ルートの物流網を構築し、コスト上昇する物流費を効率化することも大切です。これによって、当てにならない「成行(なりゆき)在庫」を持ってしまう従来方式から、市場に迅速に対応できる柔軟な仕組みに支えられた「適正在庫」の実現を図って行きました。

本セミナーでは、この仕組み仕掛けを紐解き「改革の前に実施しておきたい7つのポイント」をご紹介しました。
また、最後に、NECが学んだ、サプライチェーン改革をする上でとても重要な視座をお話しました。言うまでもなく、サプライチェーンの改革にあたっては、過去から凝り固まってしまった組織間力学を見直し「資材購入から製品販売まで全体を俯瞰」して、ゼロベースで“あるべき姿について議論”し、課題を共に認識しつつ、将来像を一緒に共有しながら改革を進めることが重要となります。

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「NEC ものづくり共創プログラム」は、生産革新やグローバルサプライチェーン改革推進に必要なノウハウやアセットを4つのコンセプトで提供しています。NECはお客様と同じ「ものづくり企業」として、お客様の改革推進に向けた活動を強力に支援します。

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