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IR資料

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質疑応答(要約)

2007年3月7日 NGNネットワークインフラ事業説明会の質疑応答

Q.1キャリア向けネットワーク事業において、今年度の売上のうち、どの程度が海外向けとなる見込みですか。またNGNはどの程度を占める見込みですか。
A.1約7000億円の売上のうち、約3割が海外向けの見込みです。NGNについては、600億円程度の売上を見込んでいます。
Q.2中期的なNGNの売上成長の見方を教えてください。
A.2中期的には、キャリア向けネットワーク事業で1兆円というターゲットをおいています。NGN売上については国内では来年度下期から本格化し、順当に行けば、来年度、再来年度と大きく増えると見ています。その後、国内市場は一巡すると思いますが海外、特に新興国でのNGNが増えてくると見ていますので、結果として1兆円の中期ターゲットにおいて、売上の3~4割がNGNになるのではないかと考えています。
Q.3キャリアNW事業の収益性について、現状と中期的な目標とを教えてください。
A.3現在、キャリア向けネットワーク事業を行っている同業では、グローバルに見て、トップ2社の収益性が特に高いものの、これを除けば各社営業利益率5~15%のレンジに収まっています。当社はその中で平均より高いポジションにあると認識しています。中期的にも、業界平均を上回る収益性を上げていきたいと考えています。
Q.4今後のモバイル・インフラ事業の方向性を教えてください。また、これと関連して、現在好調なパソリンクの勢いはいつまで続くと考えられますか。
A.4

国内については、今年度は、モバイル・ナンバー・ポータビリティによって基地局特需があったのが、来年度はなくなるというのが大方の見方のようです。しかしながらエンドユーザが重要視しているのは、魅力的なサービスやつながり易さですので、そのための通信事業者の投資は一定規模続くものと見ています。

海外について、伸びているのは固定よりも携帯電話分野です。インドなどでは非常な勢いで新規加入者が増えていますし、今後も南米、ロシア、アフリカなどが伸びると見ています。通信事業者にとっては、工事に時間をかけずにすばやくサービスを開始し、投資回収を始めるということです。したがい、設置の容易な無線のネットワークであるパソリンクはまだまだ伸びると考えています。さらに、今後は、無線のネットワークがIPスイッチングの技術や光の技術と組み合わせることで新しいビジネス・チャンスが生まれると考えています。
Q.5ハードウェアが汎用品化していく中で、どのようにしてハードウェアで利益を上げていくのですか。
A.5

1つ目は、製品を個別に開発するのではなく、共通プラットフォーム化して開発費を抑えること。2つ目は設計手法を効率化し、他社より早く製品化することで先行者利益を取っていくこと。3つ目が、製造プロセスにおいて徹底的な小ロット生産対応を可能とし、棚卸リスク/鮮度ロスを最小限にすること。これらを三位一体で行なうことで価格競争力をつけていきたいと思います。

また、コスト削減に加えて、技術開発力も重要です。伝送速度40ギガビット/秒のDWDM(高密度波長分割多重装置)*など、商用化レベルで他社を先行していますし、大容量と小型化の実現という点で、世界最高という製品がいくつもあります。これら他社に先を行く技術で差異化を推進していきます。

*Dense Wavelength Division Multiplexing: 光ファイバーを使った通信技術の一つ。波長の違う複数の光信号を同時に利用することで、光ファイバー上の情報伝送量を飛躍的に増大させることができる。同様の技術であるWDMをより高密度化したもの。

Q.6海外新興市場で売上を伸ばしていきたいとの説明がありましたが、期待する分野は何ですか。
A.6

当社の交換機の顧客ベースは全世界にありますが、中でもブラジルや、ロシア、インドネシアなど、いわゆる新興市場に大きな顧客ベースを持っています。これを活かしていきます。したがって、システム的には、まず現在の設備を活かしながらNGNに移行することを提案していきます。つまり、まずはソフトスイッチ(IPネットワークで音声の交換機能を担う機器)やアクセス・ゲートウェイ(加入者線とIP網の間で方式の相互変換を行なう機器)のビジネスから入り、その延長上にIMS*ベースのネットワークを入れていきたいと考えています。

*IP Multimedia Subsystem: 固定網や移動体通信、テレビ放送などで提供されていたサービスをIP化して統合、マルチメディアサービスとして実現させるための規格

Q.7海外展開について有線系はどのように伸ばすのですか。
A.7光・IP製品については、従来は単品売りが中心であったのに対し、システム売りに変えていくことが大きなポイントとなります。光製品では中国メーカーの価格攻勢が厳しく、光のコア、メトロ/エッジ、アクセスと基幹網から加入者線に至るトータルネットワークの事業提供力で差異化していきたいと考えます。