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2023年度(24年3月期)第2四半期 決算概要
Ⅰ. 2023年度 第2四半期 決算概要
2023年度 第2四半期実績について説明します。
上期実績の概要です。
売上収益は1兆 5,488億円、前年度比で6.4%の増収となりました。
調整後営業利益は458億円となり、前年度比では146億円の増益です。
また、本源的な事業の業績を測るNon-GAAP営業利益は461億円となり、前年度比で277億円の増益となりました。
上期までの進捗ということでは、概ね当社想定線での進捗と評価しています。
なお、GAAP利益からNon-GAAP利益への調整項目については、決算説明資料の22ページと23ページを参照ください。
セグメント別の実績について説明します。
全社上期の調整後営業利益の変動要因としては、ITサービスで169億円の増益、社会インフラで131億円の増益となりました。各セグメントについては後ほど詳細をご説明しますが、ITサービス、社会インフラともに増収増益となりました。
なお、ITサービスの2Qは、前年同期に計上したNECエンベデッドプロダクツの株式譲渡益60億円の剥落によりマイナスとなっていますが、それを除いたオペレーションは増益となっています。
「その他」は、日本航空電子工業の減益により31億円の減益です。「調整額」は、前年同期に計上した資産売却益の剥落や、社内DX投資の増などにより123億円の費用増となっています。
これらの結果、全社の調整後営業利益は146億円の増益となりました。
また、Non-GAAP営業利益は、277億円の増益となりました。
セグメント別の状況について、まずITサービスを説明します。
売上収益は、引き続き国内向けが牽引し、旺盛な需要により企業向け・官公庁向けが好調に推移したことで、前年度比10%を超える増収となりました。
また、調整後営業利益は、前年同期の株式譲渡益60億円の剥落があるも、売上増に伴う利益増に加え国内SIの収益性向上も寄与し、増益となりました。
次にITサービスの受注動向です。
上期のITサービス全体では前年度比で1%の減少となりましたが、四半期単位では変動が大きいNECファシリティーズを除いたベースでは4%の増加となりました。
国内のうち、パブリックは前年度の大型案件の反動減によりマイナスとなりましたが、エンタープライズでは14%の伸びとなり、好調を維持しています。
エンタープライズの業種別に見ますと、金融業向けは大型案件を獲得し大幅増となりました。製造業向けは、若干のマイナスとなっていますが、これは採算性の観点から受注案件を選別していることによるものです。流通・サービス業向けは、前年度比5%の増加となり好調を維持しています。
国内その他は、NECファシリティーズの大型案件の反動減によりマイナスとなっていますが、アビームコンサルティングは好調に推移しています。
また、海外DGDF(デジタルガバメント/デジタルファイナンス)はKMDを中心に、NEC Software Solutions UK、Avaloq、ともに増加しています。
続いて社会インフラです。
テレコムサービスは、前年度に実施した海外5Gの構造改革効果、および前年度に計上した一過性損失の影響により改善しました。加えて海洋システム事業などの売上増により増益となりました。
ANS(エアロスペース・ナショナルセキュリティ)は、売上収益、調整後営業利益ともに堅調に推移しました。加えて、上期の受注は前年度比40%の増加、2Qでは、防衛領域中心に複数の大型案件を獲得し、前年同期の3倍強の受注額となりました。同領域は、下期以降に控えている案件もあり、今後の伸びを期待しています。
Ⅱ. 2023年度 業績予想
2023年度通期の業績予想について説明します。
年間の業績予想です。本上期は想定通りの進捗であり、7月28日に発表した年間予想値から変更ありません。
セグメント別の売上収益と調整後営業利益の当年度の業績予想です。こちらも7月28日の予想値から変更はありません。
ご参考として、ITサービスの年間予想を再掲します。
社会インフラの年間予想を再掲します。
Ⅲ. トピックス
最後にトピックスです。
1つめは生成AIの取り組みです。
他社に先駆けて世界トップクラスの日本語性能を有する生成AIを開発したことについて1Q決算説明会でお話ししましたが、新たに10月から相模原市との共同検証や、安全・安心な生成AIを提供するためのリスク評価プロジェクトを開始し、引き続き日本の生成AI市場をリードしていきます。
2つ目は、IRイベント開催のお知らせです。
まず、「IR day」です。こちらは資本市場の皆さまを対象としたイベントとなりますが、11月30日に開催いたします。各セグメントの責任者から、2025中期経営計画の達成に向けた取り組みについてご説明いたします。
次に、「NEC Innovation Day」です。
こちらはメディア・ITアナリストおよび資本市場の皆さまを対象としたイベントで12月15日に開催いたします。基調講演での、NECの研究開発、および事業価値創出の戦略についての講演に加え、ヘルスケア・ライフサイエンス事業についてもご説明いたします。
以上で説明を終わります。