NEC 無線通信安定化ソリューション

最適な無線に高速切替、安定した無線通信環境を提供

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概要

工場や倉庫では、無線LAN利用のニーズが高まる一方、現場特有の要因によって無線通信が不安定になることが導入の壁になっています。

NEC 無線通信安定化ソリューションは、時々刻々と変化する現場の無線環境に応じて、最も品質の良い無線リンクを探索・選択し、通信経路を高速切替することで、途切れずに安定した無線通信環境を提供します。

これにより、あらゆる機器とシステムをつなぐスマートファクトリーの実現と、生産性の向上に貢献します。

スマートファクトリーに向けた無線化ニーズの高まりと実用化の壁

製造現場の人手不足が深刻化する中で、生産性を持続・向上する策として、IoT化によるつながる工場、スマートファクトリーの実現が求められています。それに伴い、工場のあらゆる機器とシステムを繋ぐ通信ネットワークの整備が急務となっています。

有線LANでは、通信自体は安定しているものの、ライン変更に柔軟に対応できない、設置工事に多大なコストがかかるといった課題があり、無線化へのニーズが急速に高まっています。
しかし、工場や倉庫といった環境での無線LAN利用においては、生産設備などの金属体による遮蔽や無線システム間の干渉、工場装置の動きなどの影響により、無線通信が不安定になる課題が顕在化しています。設備の安定稼働が必要な製造現場では、こうした課題に対する解決策が求められてきました。

そこで、「NEC 無線通信安定化ソリューション」によって、途切れず安定した無線通信環境を提供することで、お客様のつながる工場、スマートファクトリーの実現と、生産性の向上に貢献します。

特長

無線品質をリアルタイムに推定し、最適な通信経路を選択

アクセスポイントの電波強度だけでなく、帯域の混雑度などを考慮して利用可能な帯域をリアルタイムに推定し、その推定結果を基に高品質な通信経路へ高速に切り替えます。これにより、刻々と変化する無線LAN環境でも安定した通信環境を提供します。

移動しても高品質な無線リンクに高速切替し通信を継続

接続しているアクセスポイントの無線品質が悪くなると、最適な別のアクセスポイントを自動的に検知し接続を切り替えます。これにより、シームレスなハンドオーバーを実現し、移動体でも途切れずに安定した無線通信を提供します。

  • 接続可能な周波数帯は、2.4GHz(1~13ch)/5GHz(W52/W53/W56)です。
  • W53/W56周波数帯においてアクセスポイントがステルス機能を使用している場合に限り、ハンドオーバー機能が制限されます。

仮想化技術により既設ネットワークへ容易に導入可能

お客様のネットワークに仮想化経路ゲートウェイと無線通信安定化デバイスを追加することで無線通信区間を仮想化します。これにより、既設のアクセスポイントに変更を加える必要がなく、容易に導入できます。

システム構成

●仮想化経路ゲートウェイ    
 - 仮想化を終端する装置
 - アクセスポイントのバックホールに接続

●無線通信安定化デバイス
 - 通信経路を自律的に選択し安定した無線通信を行う装置
 - 現場機器とイーサネットで接続し安定した無線に変換

提供形態

お客様の装置に組み込んで使用して頂けるように、ソフトウェアパッケージと、SIでのご提供となります。
ソフトウェアパッケージの対応OSやKernelバージョン、動作確認済みハードウェアなど、詳細については、お問い合わせください。

最新情報

関連リンク
注釈
  • NEC 無線通信安定化ソリューションは、国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)の研究成果が使われています。
  • 本ソリューションは、内閣府が進める「戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)第2期/フィジカル空間デジタルデータ処理基盤」(研究推進法人:NEDO)の研究開発の成果を活用し、NECが開発したものです。
  • Ethernetは、富士フイルムビジネスイノベーション株式会社の登録商標です。
  • Photo by  著作者:vanitjan/出典:Freepik