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ドイツ気象庁(DWD)様
SX-Aurora TSUBASA導入事例
欧州三大気象局の一つ、ドイツ気象庁様(DWD)から欧州最大級の気象予測システムを受注
~ベクトル型スーパーコンピュータ「SX-Aurora TSUBASA」を活用~
受注概要
ドイツ気象庁様は、ドイツにおける短期および長期的な気象及び気候現象のモニタリング、分析、予報などの気象気候サービスの提供を行っています。
今回導入する新しいシステムを利用して、より精度が高い気象警報および気象予報を行う計画であり、例えば、短期間に集中的に降る豪雨をよそくし、洪水に備えるなどの対応が可能となります。
導入システム概要
今回の受注システム規模は総額62億円であり、欧州最大級の気象予測システムとなります。
2019年11月末迄:現行と同規模システム導入
2020年迄 :現行の3倍の性能へ増強、さらなる予測モデルの強化
2022年 :次期SX-Aurora TSUBASAを追加導入予定
NECプレスリリース(2019年6月17日)
2020年9月15日より、実運用を開始しております。
お客様の声
ドイツ気象庁(DWD)
Systems and Operations Head of Department
Dr. Henning Weber様
DWDのミッションとは?
ドイツ気象庁(DWD)はドイツ全土の気象サービスを提供しています。DWDはドイツの経済活動および社会環境などのあらゆる分野から生じる気象要件を満たす責任を負っています。私達の職務は気象に関する研究や研究成果に関する情報を発信することです。
現在ご利用のアプリケーションが直面している課題は何ですか?
また現在のアプリケーションにおける拡張計画はありますか?
天気には国境がありません。天気予報、暴風雨警報、気象予測などのすべての気象サービスは世界的な規模で行われ膨大な計算能力を必要とします。ここではスピードが不可欠です。これはDWDが高性能コンピュータセンターに大規模な投資を行っている理由です。
NECの新しいスーパーコンピュータが現在導入されており、向上した計算性能と最適化された予測モデルによってさらに正確な予測が提供可能になります。
NEC SX-Aurora TSUBASAを選んだ理由は何でしょうか?
SX-Aurora TSUBASAの技術は高い計算力だけでなく非常に高いメモリバンド幅を提供しています。我々のシミュレーションモデルはこの点で特に恩恵を受けます。
アプリケーション性能が高いことはNECの提案システムの消費電力が低いことからも明らかといえます。
これまでのx86テクノロジーと比較し同一の電力条件においてSX-Aurora TSUBASAはおよそ20~30%すぐれた演算性能を提供しています。
GPUを使ったソリューションと比較してもアプリケーションをSX-Aurora TSUBASAの環境に適用する際の変更もごくわずかで済みます。
さらにコードは他のプラットフォームに対する互換性もあります。
NECがSXのテクノロジーを開放しSX-Aurora TSUBASAのベクトル技術が標準システムにシームレスに統合できるようになったことを大変うれしく思います。これによりSXのテクノロジーを複雑でヘテロジニアスなシステム環境において、より使いやすくなったと考えています。
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