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Windows 10環境での注意(PowerChute Business Edition v9.2.1/v9.1.1)


該当OS

  • Microsoft(R) Windows(R) 10

対象製品

PowerChute Business Edition Basic v9.2.1
PowerChute Business Edition Basic v9.1.1

  • 使用するPowerChute Business Editionのバージョンにより対応OSが異なります。
    詳細は以下を参照してください。

発生する問題点

発生する問題点 1
Windows 10マシンにてWindows ファイアウォール機能を有効に設定しており、かつ下記(1)(2)のいずれかの環境で運用している場合、Windows ファイアウォール機能によりリモート監視ができない場合があります。

(1) Windows 10マシンにインストールされているPowerChute Business Edition エージェント、サーバをネットワーク上の異なるマシンで管理する場合

(2) ネットワーク上の異なるマシンにインストールされているエージェント、サーバをWindows 10マシンで管理する場合

回避策
Windows 10 マシン上にて、[Windows ファイアウォール] の “許可されたアプリおよび機能” に登録されている ’PowerChute Business Editionエージェント’ および ’PowerChute Business Editionサーバ’ を有効にしてください。

【設定手順】

(1) [コントロール パネル] → [Windows ファイアウォール] を起動します。

(2) 「Windows ファイアウォールを介したアプリまたは機能を許可する」を選択します。

(3) リスト内にある ’PowerChute Business Editionエージェント’ および ’PowerChute Business Editionサーバ’ にチェックを入れ、[OK] ボタンをクリックします。

※ リスト内に ’PowerChute Business Editionエージェント’ および
’PowerChute Business Editionサーバ’ が存在しない場合、下記手順に従い、手動でプログラムを “許可されたアプリおよび機能” に追加してください。

3)-1 [別のアプリの許可] ボタンをクリックします。

3)-2 [アプリの追加] 画面の下にある [参照] ボタンをクリックし、PowerChute Business Edition インストールフォルダ下の ’pbeagent.exe’ または ’pbeserver.exe’ を選択し [開く] ボタンをクリックします。
追加するプログラムは、[アプリの追加] 画面に表示されます。

3)-3 追加するプログラムが選択されていることを確認し、[追加] ボタンをクリックします。

3)-4 ’APC PowerChute Business Edition Agent’ または ’PowerChute Business Edition Server’ がリスト内に追加されていることを確認し、[OK] ボタンをクリックします。

※ Windows ファイアウォールの設定が有効である場合、PowerChute Business Edition エージェントおよびサーバをインストールする際に下記のような確認メッセージが出力され、Windows ファイアウォールの “許可されたアプリおよび機能” に自動的に登録されます。
(1)・(2)の構成で運用される場合は、「はい」を選択してください。

例) PowerChute Business Edition エージェントをインストールした場合
PowerChute Business Editionのセットアップは、Windows ファイアウォールが有効になっていることを検知したため、エージェントサービスをWindows ファイアウォールの許可されたアプリおよび機能に追加します。

PowerChute Business Editionをネットワーク上で監視・管理するためには、Windows ファイアウォールの許可されたアプリおよび機能に追加されるエージェントサービスが例外プログラムとして有効になっていることが必要です。

エージェントサービスをWindows ファイアウォールの例外プログラムとして有効にしますか?

後でこの設定を変更するためには、Windows ファイアウォールの許可されたアプリおよび機能に追加される「PowerChute Business Edition エージェント」のチェックボックスを必要に応じてオン・オフしてください。

※ 同一のWindows 10 マシンにてPowerChute Business Edition の全コンポーネントをインストールし運用する場合には、上記のプログラムを追加する必要はありません。
但し、コンソールログイン画面でローカルサーバの検出をすることができない場合があります。
127.0.0.1またはlocalhost がログイン先として表示されますので、そのままログインするか、手動でローカルマシンのホスト名またはIPアドレスを入力しログインしてください。

※ 同一のWindows 10 マシンにてPowerChute Business Edition の全コンポーネントをインストール後、ネットワーク上の異なるマシンへログインし、その後、PowerChute Business Edition コンソールよりローカルサーバの検出を行ってもローカルマシンが表示されないことがあります。
Windows ファイアウォールの “許可されたアプリおよび機能” に登録されている ’PowerChute Business Editionサーバ’ を有効にするか、手動でローカルマシンのホスト名またはIPアドレスを入力しログインしてください。

発生する問題点 2
Windows 10 マシンにてPowerChute Business Edition によるポップアップメッセージが送信/受信できません。
回避策
Windows 10 ではMessengerサービスが提供されていないため、PowerChute Business Edition によるポップアップメッセージの送信/受信はできません。
発生する問題点 3
ネットワーク上の異なるマシンにインストールされているPowerChute Business Edition サーバからWindows 10 マシンにインストールされているPowerChute Business Edition エージェントを検出した場合、IPアドレスで表示される場合があります。
回避策
表示の問題で、動作に影響はありません。
発生する問題点 4
MIBブラウザからWindows 10 マシンのPowerChute Business Edition エージェントにアクセスできません。
回避策
MIBブラウザから、PowerChute Business Edition エージェントにアクセスして設定や情報の取得を行う場合、Windows ファイアウォールの例外リスト内にある「SNMP Service」を有効にしてください。

【「SNMP Service」を有効にする方法】
(1) [コントロール パネル] → [Windows ファイアウォール] を起動します。
(2) 「Windows ファイアウォールを介したアプリまたは機能を許可する」を選択します。
(3) “SNMP Service”にチェックを入れます。
(4) [OK] ボタンをクリックします。
発生する問題点 5
インストール時に以下のダイアログが表示されます。
「次のプログラムにコンピュータへの変更を許可しますか?」
回避策
[はい] をクリックして、インストールを続行してください。
発生する問題点 6
「管理者情報」に、JIS2004で追加された文字および環境依存文字(unicode)を入力すると「?」と表示されます。
回避策
PowerChute Business EditionはJIS2004で追加された文字および環境依存文字(unicode)をサポートしていないため、それらの文字を入力すると「?」と表示されます。

JIS2004で追加された文字および環境依存文字(unicode)は使用しないでください。
発生する問題点 7
使用する環境によっては、UPSSleep.exeやExport.exeを実行しても、PowerChute Business Editionエージェントインストールフォルダ配下(utilsフォルダ内)にUPSSleep.logやExport.logが作成されない場合があります。
回避策
使用している環境によっては、以下のフォルダにファイルが作成される場合があります。
なお、以下のフォルダには隠しファイルとして作成されます。

『%SystemDrive%¥ユーザー¥<ユーザ名>¥AppData\Local¥VirtualStore¥Program Files¥APC¥PowerChute Business Edition¥agent¥utils』

※ 上記フォルダを表示するためには、エクスプローラを起動し、「ツール」→「フォルダオプション」の [表示] タブにて、”すべてのファイルとフォルダを表示する” を選択してください。


なお、UPSSleep.exeまたはExport.exeファイルを “管理者としてこのプログラムを実行する” に設定(右クリックメニューより [プロパティ] - [互換性] - [特権レベル] にて設定)すると、PowerChute Business Editionエージェントインストールフォルダ配下(utilsフォルダ内)に作成されます。
発生する問題点 8
PowerChute Business Editionにてアプリケーションを起動させるようなコマンドファイルを設定した場合、コマンドファイル実行時、アプリケーションを起動できないことがあります。(例、notepad)
回避策
本現象に対する回避策はありません。
Windows 10では、このようなアプリケーションを起動させるコマンドファイルを設定しないでください。
機能改善 【システムの電源OFF】
以下の設定を行っていない場合、スケジュールシャットダウン時、または電源障害発生時のOSシャットダウン後にシステムの電源がOFFとなります。
そのためサーバのBIOS設定によっては、スケジュール起動時・電源異常回復時にUPSが出力を開始してもシステムが自動起動しない場合があります。
(BIOSの設定によって、[AC-Link] の設定を [Power On] に設定変更ができない機種)

現象を回避するためには、グループポリシーを変更し、[Windows システムのシャットダウンのときに電源を切らない] 設定を有効にする必要があります。

【設定方法】

(1) [スタート] メニューから [ファイル名を指定して実行] を選択し、「gpedit.msc」と入力します。

(2) [ローカル コンピュータ ポリシー] → [コンピュータの構成] → [管理用テンプレート] → [システム] を順に展開します。

(3) [Windows システムのシャットダウンのときに電源を切らない] をダブルクリックします。

(4) [有効] を選択し、[適用] ボタン → [OK] ボタンをクリックします。

※ なお、この設定はシャットダウンタイプにて「休止」または「シャットダウンと電源オフ」を選択した場合には有効になりません。