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キャリアを考える一歩目を後押し 職場体験プログラム「NEC ジョブシャドウイング」
2026年8月18日

ジョブ型人材マネジメントを採り入れる企業が増えている昨今、自らキャリアを選び、成長する姿勢がますます求められるようになっています。キャリアというと昇進や異動をイメージしがちですが、目の前の仕事の幅を広げ、新たな挑戦を積み重ねることも、キャリアに向き合う大切な一歩です。そんな社員の挑戦を後押ししようと、NECは2025年度から、社内の他の職場を体験するプログラム「NEC ジョブシャドウイング」を開始しました。参加した社員だけでなく、受け入れた職場側にも、気づきと学びが生まれています。
半日~1日体験 「聞くのと体験するのは大違い」
「ジョブシャドウイング」の名前の由来は、他の職場に “影のように密着・同行する”という意味からきています。会議に参加したり、実際に資料をつくったり、他の職場の仕事の進め方や役割を体感できるこのプログラム、NECの特長は半日から1日という短期間で体験できることです。2025年度は数十件の参加がありました。
参加の理由は様々です。「今後のキャリアを考える材料になると思い、まずは体験してみたかった」。こう語るのは、2025年秋に参加した関梨奈です。当時はシステムエンジニア(SE)職として入社して2年目。もともと興味を持っていたマーケティングの仕事を探してジョブシャドウイングに応募しました。当時の上司からは「普段の仕事では得られない知見がたくさんあるはず。持ち帰って共有して」と背中を押されたといいます。
「研修のような感覚で気軽に応募できた」と語る関。「業務を理解するのに1日は短かったのでは?」と問うと、「1日の最初から打ち合わせなど実際の仕事に参加させてもらったので納得のいく時間だった」と答えます。これまでも、他の職場の情報収集はしていたものの「聞くのと体験するのとでは全然違いましたね」。
「マーケティング、といってもいろんな関わり方がある。表面的なことしか分かっていなかったと気づいた」という関は、改めて自身のキャリアについてじっくり向き合った結果、別の部署への異動を選択。ジョブシャドウイングの体験で「自分が本当にやりたいことが何かが明確になった」といい、キャリア選択に一歩踏み出すことができました。仕事に関わる人の多様さにも目が向き「視野が広がった実感がある」と振り返ります。

受け入れた職場に生まれた 気づきと挑戦
受け入れる側にもメリットがあります。「社内公募による人材の獲得も狙いつつ、今いるメンバーに刺激を与えたかった」。2025年に受け入れ職場として手を挙げたデジタルネットワーク統括部の目崎浩光はこう語ります。関を含む2人の参加者を受け入れました。
「特別な準備はしませんでした」といいながら、こだわったのはグループ会議や案件共有会議のある日にセットし、「飾らない普段の業務にそのまま入ってもらうこと」です。お客さまや社内の問い合わせ対応にも同席してもらいました。その理由を「仲間に加わりたいかどうか、納得して判断してもらうのが大事だから」といいます。
参加者からの視点による質問を受けて「自分たちの当たり前が当たり前じゃなかった」など気づきも多く、業務効率化につながるヒントもありました。また、チームのメンバーが別のジョブシャドウイングに参加するきっかけになるなど、新たな挑戦も生まれています。「組織に新しい風を入れて、個々人のスキルを高めるためにも、ジョブシャドウイングを通じてもっと人材交流が進むといいですよね」と語る目崎は、2026年度の受け入れ職場にも手を挙げるつもりです。

「主体的なキャリア形成」と「組織力の強化」
NECにはキャリア自律施策としては、社員が自ら「社内求人」に応募することができる社内公募制度「NEC Growth Careers」(NGC)がありますが、ジョブシャドウイングは体験職場への異動を促すことが主な目的ではありません。
参加者は学びを得て視野を広げる。受け入れ職場は自ら業務を見つめ直し、メンバーにも刺激を与える。「新たな学びや経験を通じて、自身の可能性を広げる一歩」というのがジョブシャドウイングの最初の狙いです。そのうえで「さまざまな経験を積むことで、仕事の幅や視野が広がり、その広がりが職場の活性化にもつながってほしい」と、キャリア開発施策を推進するNEC タレントマネジメント統括部の担当者は語ります。2026年度のジョブシャドウイングは8月から募集を開始し、今後、より多くの職場に広げる予定です。

社員一人ひとりの成長の積み重ねが、NECのPurpose(存在意義)に掲げる社会価値創造につながっていく──。NECはこれからも、社員のキャリアの挑戦を後押ししていきます。