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ありがとうNECグリーンロケッツ東葛 NECで育んだ伝統と地域の絆を継承へ
2026年6月25日

5月2日、NECグリーンロケッツ東葛のホストゲーム最終戦。スタジアムに響き渡る拍手と歓声。スタンドを埋め尽くすファン一人一人の顔を、選手たちは静かに見つめていました。「NECのレガシーは引き継がれます」「40年間、本当に本当にありがとうございました」。
NECグリーンロケッツ東葛は40年の歴史に区切りをつけ、チームは新たにJR東日本へと引き継がれます。ただひたむきに走り続けた40年。NECグリーンロケッツ東葛がつないできた、楕円のボールに託された想いとは。
NECグループの仲間と紡いだ歴史
グリーンロケッツ創部は1985年。当時の企業スポーツチームの設立は、企業イメージの向上に加え、従業員の士気高揚も主要な目的でした。グリーンロケッツも社員に愛されるチームを目指しており、選手はほぼNECグループの社員でした。
グリーンロケッツ3期生であり、最後のゼネラルマネ-ジャーとなった太田治は振り返ります。

「創部から間もない当時は、午後5時過ぎまで仕事をして、18時から練習し、その後職場に戻る選手もいました」。今でもよく覚えているのは、試合の翌日には、同僚から「あのトライよかったよ」といった激励の声をかけられ、ラグビーの話題で盛り上がったこと。「職場のみんなに元気をお届けできたと思うと嬉しかったですね」。グリーンロケッツは、会社のサポートと社員の応援を受けながら成長してきました。



初の日本一は2002年。太田は、その時の監督でした。
「降格への入れ替え戦に回るかどうかのギリギリの状態で日本選手権に出場しました。崖っぷちでしたね」。
東日本社会人リーグ8チーム中7位からの日本一。その姿は“ミラクル7”と呼ばれました。そこから4年連続で日本一。名実ともに強豪としての地位を確立しました。
「われわれのチームって派手じゃなくて、泥くさいラグビーをずっとしてきました。泥臭く、あきらめない姿勢。それが日本一につながったと思っています」


それはNECグリーンロケッツのDNAであり、NECグループのDNAでもありました。
支えてくれた「ファン」と「地域」

グリーンロケッツの価値は、戦績だけでは語れません。そこには、地域、そしてファンとのつながりがあります。
「ファンの皆さんのおかげで、ここまで続けることができました」。選手は口々に語ります。長年応援してきたファンたちもまた、応援フラッグに感謝の言葉を書き込んでいました。「NECありがとう」



5月、試合に駆け付けたファンからは、こんな声も聞かれました。
「仕事帰りに、気づくと来ていました」。「子どもが小さい頃から、一緒に応援してきました」
20年以上応援しているという千葉県我孫子市在住の男性はグリーンロケッツの魅力を語ります。「選手も、チームに関わる人たちも仲がいい。そして、ずっと東葛という地域に根差してやってきてくれたこと」
ラグビーを通して元気を届けたい。そのチームの思いは、NECグループの仲間たちだけでなく、地域に、そして支えてくれるファンにもしっかり伝わっていきました。

ホーム最終戦に集まった観客は、過去最多となる1万1,620人。その光景を見つめ、ファンの一人は語ります。「これまでの積み重ねが、今日につながったんだと思います」
「結果でこたえられなかった悔しさもある」。選手たちはそう振り返りながら、スタンドを埋め尽くすファンへ声を絞り出しました。「それでも、皆さんのおかげで、ここまで続けることができました」「先輩たちが築いてくれたNECのレガシーは引き継がれます」
託されたバトン 受け継がれる誇り

「本当に地域の皆さんから支持され、愛されているチームだと思います」。5月のホーム最終戦に駆け付けたJR東日本の喜㔟陽一社長もまた、緑色に染まったスタンドを見つめ、感嘆しました。
このチームは2026年7月、JR東日本に受け継がれます。
「40 年間の栄光の歴史を我々がきちんと引き継いでいきたい。そして新しい歴史を一緒に築いていけることを我々も楽しみにしています」。喜㔟社長は力をこめて語ります。「これからも地域の皆様、NECグループの皆様にも応援していただきたい」。
ファンはこうも語ります。「名前が変わっても、またこの場所で、同じように応援していたいです」。
この40年、NECグリーンロケッツ東葛は、NECグループ社員とともに誇りを育み、地域と支え合い、そしてファンとの絆を確かなものにしてきました。
応援フラッグに書き込まれた「NECありがとう」。スタンドを埋め尽くした「ありがとう」。そして選手たちが掲げた「40年間ありがとう」。
感謝の気持ちに支えられ、グリーンの誇りと絆は受け継がれていきます。
