Japan
サイト内の現在位置

いま、テクノロジー企業は峻別される時にあります。AIを扱う企業がそこかしこに溢れる一方で、AIそのものが劇的なスピードで進歩し続けている。この状況下において、その企業が本物かどうかは、社会にとって本当の価値を提供しているかが判断の分かれ目です。NECグループのPurpose(存在意義)に「安全・安心・公平・効率という社会価値を創造し、誰もが人間性を十分に発揮できる持続可能な社会の実現を目指す」とある通り、私たちは社会価値の創造者かつ提供者であり続けます。この決意の裏付けとなる実行力が、いま改めて問われています。
私たちは、この人類史に残るであろう社会の変化を、かつてない追い風だと捉えています。AIが様々なソフトウエアを容易に創り出せることで、新しい価値の創造が爆発的に加速するでしょう。あらゆる産業構造が変わり、業界の秩序に変化が起こることは間違いありません。その時に欠けてはならない要素である「AI」「セキュリティ」の両面において、私たちは深く信頼のおけるナレッジを活かし、課題に対する本質的な解決策をお届けします。
5カ年に及んだ2025中期経営計画では、この歩みを力強く進めていくための足場を築くことができました。ITサービス/社会インフラへの事業基盤の再定義と、これに伴う組織再編。グループ全体での提供価値の最大化を目的とした、M&Aを含むポートフォリオ改革。稼ぐ力の改善による財務基盤の安定。私たちのデジタル・トランスフォーメーション(DX)のノウハウを最適な形で届ける器(うつわ)である「BluStellar」の確立。制度・働き方の改革や、人材の多様化といった企業カルチャーの進化。
ここに記しきれないほど実施してきた企業変革は全て、Purposeの実現すなわち社会価値を届けるためのものです。経営危機以来、約15年に渡って進めた数々の施策の成果は数字に表れ、NECグループの置かれているフェーズが再建から成長へと移ったことを示しています。だからこそいま、AI産業革命において「一流のグローバルテックカンパニー」として活躍する将来像が描けるようになりました。しかし、確固たる成果を出すためには、すべきことがまだまだあります。
2026年度から始まる新たな中期経営計画。ここで実行していく数々の挑戦を通じて、NECグループはさらなる飛躍を遂げていきます。
「短期利益の最適化/長期利益の最大化」の徹底のため、NECグループならではの価値をもっと磨いていきます。成長ドライバーであるBluStellarのシナリオ充実によるオファリングの強化。自社からまず先進テクノロジーを使いこなす「クライアントゼロ」のさらなる深化。各領域を代表するお客様と共に取り組む「クライアントワン」による業種特化の実践知の獲得。これらによって、AIの社会実装におけるリーダーとしての役割を果たします。並行して、国家の安全保障に貢献するために、デジタルインフラやナショナル・セキュリティといった高難度な技術領域で圧倒的な競争力を確立。デュアルユースにも取り組むことで価値を提供する先を拡げます。
激変の時代における社会全体のパラダイムシフトを見据えた仕組み・仕掛けも構築していきます。社会に私たちのテクノロジーに関する価値観を共有し、共感のもとで革新を促すためのThought Leadership活動を推進します。そして引き続き、11万人の社員一人ひとりが主体的に変化を起こす文化への転換を実行していきます。
Purposeの実現に向けた企業変革に終わりはなく、私たちは変わり続けることを変えません。挑戦を恐れず、先進テクノロジーを通じて社会に革新と安心をお届けします。2026年度、そしてこれからのNECグループの歩みにご期待ください。
2026年4月1日
NEC 取締役 代表執行役社長 兼 CEO
森田 隆之