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ダボスに宿る対話の精神~CEO森田が発信する日本の役割

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世界経済フォーラム(WEF)の年次総会、通称「ダボス会議」。スイスの山奥に政財界リーダーが集い、世界が直面する課題について議論する場です。2026年のテーマは「A Spirit of Dialogue(対話の力)」。国際協調が揺らぎ、AIなどの先進テクノロジーが人々の暮らしや国家の浮沈を左右する今、相互理解の大切さが見直されています。毎年ダボスに足を運ぶNEC社長兼CEOの森田隆之も、様々な対話を通じてNECグループそして日本が進むべき道を考えました。

「森田さん、あなたの会社はテクノロジー分野における日本の発展に重要な存在ですが、いまの状況をどう見ていますか」。1月20日。英紙フィナンシャル・タイムズのチーフ外交コメンテーターが発言を促すと、満員の会場の視線が森田に集まります。WEFのパネル講演「Japan‘s Turn(今度は日本の番だ)」の一幕。日本企業からは森田が参加しました。「人工衛星、海底の通信ケーブル、自国製のAI。日本はこうした自前のテクノロジーを他国にも提供できる。それが平和な世界を守るために私たちが貢献できることだ」と、NECの得意領域に触れつつ日本という国が担うべき役割を発信します。

「ジャパン・アズ・ナンバーワン」と称された時代から「失われた30年」の凋落を経て、日本が世界に再び貢献する時代がきているのでは。こうした空気が、世界が注目するダボス会議に漂います。片山さつき財務相やオーストラリア元首相ら、森田を含む登壇者はそれぞれのバックグラウンドに基づく活きた情報を共有し、対話を深めました。
登壇を終えて次の予定に向かう森田。感想を聞くと「日本という国が本当に期待されている時なんだなと思った。良い議論になった」と、静かに手ごたえを語りました。

翌朝、森田の姿はWEF会議場内にあるBloombergの屋外スタジオにありました。肌を刺すような寒さのなか、キャスターが「NECは日本の防衛・安全保障に深く関わっていますよね」と熱く問いかけます。2人は世界情勢や日本経済の見通し、そしてNECの事業展望まで白い息を吐きながら対話を拡げます。

話題は日本政府が掲げる、経済安全保障や経済成長にとって重要な「17の戦略分野」に及びます。この戦略分野に含まれる、AIやサイバーセキュリティ、そして世界トップ3のシェアをもつ海底ケーブルを手掛けるNEC。森田は「国として戦略的に強化していきたい投資領域が初めて明確になった。私はこれを強く支持し、歓迎している」と語ります。こうした考えを伝える相手は目の前のキャスターだけではありません。カメラの向こうにいる世界のビジネスパーソンに対し、NECグループだけでなく日本への期待感を高めるべく対話します。

この他にも、会議に参加する世界のリーダー達とのビジネスミーティング、WEF公式ブログへの寄稿など、ダボスという舞台で積極的な発信を広げます。これにかける想いを森田に尋ねると「ダボスではどんな場面でも日本の役割について必ず発信している。結果的に賛同されなかったとしても、私が発信することで日本について知ってもらうきっかけになり、対話や議論につながる。これが大事なこと」と語ります。

発信は理解を生み、対話を呼ぶ──。ダボスの機会に限らず森田が普段から心掛けて実行していることです。自ら発信し、社員や経営層、投資家やお客様、パートナー企業など、様々な相手との対話を重ねています。一方的な発信にせず、オーディエンスの属性や関心にも細かく気を配ります。ダボス直前に参加した、スイスのグループ会社の社員との対話会「Town Hall Meeting」を終えた車中でも「もっとNECを知ってもらう内容にしても良かったかな」と車窓を眺めつつ考えを巡らせました。

NECグループは「安全・安心・公平・効率という社会価値を創造し、誰もが人間性を十分に発揮できる持続可能な社会の実現を目指す」とPurpose(存在意義)に掲げています。このPurposeの実現のために、あらゆるステークホルダーにNECがどんな存在かを伝え、考えを理解してもらい、共感を得ることで前進する。これを、森田は率先して実践しています。

A Spirit of Dialogue=対話の力は、世界が直面する課題の解決や、国際協調への逆風に対峙し、社会をより良い方向に進めることができる。森田そしてNECグループはこれからも対話を続けていきます。

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