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NEC顔認証、万博おばあちゃんが感じる未来社会 「想像を超えて進んだ社会に」

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「万博おばあちゃん」の愛称で知られる山田外美代さんは、2005年の愛・地球博をきっかけに万博の大ファンになり、2025年日本国際博覧会(以下、大阪・関西万博)にも毎日通っています。そんな山田さんが使う大阪・関西万博の通期パスでは、NECの顔認証技術が日本で開催する万博では初めて入場管理に使われています。「万博の顔」でありNECの顔認証のトップユーザーでもある山田さんに、顔認証への感想と未来社会への期待を尋ねてみると──。

スムーズ、だけじゃない「安心」を実感

「こんなので入場できるの?」と思ったのは初めて顔認証入場を体験した大阪・関西万博の開幕日。2日目には「ここでやるんですよね、と少し知ったかぶりをして(笑)。上手に通れた時は嬉しかった」とニッコリ笑うのは「万博おばあちゃん」こと山田外美代さん。愛・地球博の後も上海やミラノなど7つの万博に通い、世界中にその名をとどろかせています。

今回の大阪・関西万博でも「皆勤賞」を目指す山田さんにとって初めての顔認証入場。秒単位で通れる感覚に「すごく進歩を感じました」といいます。

実現しているのはNECです。今回の万博では「入場管理」と「決済管理」でNECの顔認証システムを導入。入場管理では通期パスと夏期限定の夏パスの購入者が顔認証入場の対象となります。事前に顔写真を登録し、当日はゲートでQRコードをかざした後、設置されたカメラに顔を向けるだけで本人確認と入場が同時に完了。世界各国から1日10万人以上の人が訪れる大規模イベントでの顔認証導入は、NECにとっても前例のない挑戦でした。

山田外美代さん
山田和弘さん

セキュリティ強化に力を入れ、なりすまし防止にもつながっています。山田外美代さんと一緒に来場している息子の山田和弘さんによると、例えば通期パスのQRコードを取り違えて入ろうとしても「顔認証があるから通れなかったんです」といい、「間違いがないから、安心できます」とセキュリティの重要性を実感しました。万博で体験する技術は「むかし想像していたよりずっと先に進んでいる。これからも想像を超えてくるのかな、と思います」。

NECが描く未来 「楽しみだから長生きしなくちゃ」

愛・地球博の時には通期パスをボロボロになるまで使ったという山田さんに、改めて「どっちの方が好みですか?」と尋ねると「顔認証ですね」と即答。理由は「未来を感じるから」。そこで、今回の万博のキーワードでもある「未来社会」の技術への期待をきいて、NECの取り組みを紹介してみました。

「一人一人確認するために長い列ができることってよくありますよね。そこで何人もの人が一斉に通っても一度に顔で確認できるようなことができたらいいのに、と思います」

立ち止まることなく一度に多人数を認証できるシステム──。実はそれ、NECが「NEC Smart ID Express」として開発。NECの顔認証技術と、身体の特徴から人物を照合する技術を使って1分間に100人のリアルタイムな認証が実現でき、1人ずつ順番に通過させるためのゲートがなくても入れます。このシステムを活用することで、公共施設などにおける入場時のさらなる混雑緩和が期待されています。

ほかにも国際空港での手続きやテーマパークなどの入場管理、店舗での決済サービスやATMでの諸手続き、マンションやホテルのセキュリティ活用など、実証段階のものも含めると、NECの顔認証は人々の暮らしの様々な場面に広がりつつあります。

「たくさんの人がゴチャゴチャ並ばなくても入れる世界?」「カードキーを持ち歩かなくてもよくなるの?」。NECの取り組みを知った外美代さんは目を輝かせて、こう続けます。

「そんな世界が待っているなら未来が楽しみです。長生きしたいですね」。

「安全・安心・公平・効率という社会価値」の創造をPurpose(存在意義)に掲げるNEC。万博の取り組みを通して、新しい社会価値がきっと生まれている未来社会に、また一歩近づいていきます。

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