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PP・サポートサービス+プロアクティブ診断のご紹介

CLUSTERPRO オフィシャルブログ ~クラブロ~

はじめに

CLUSTERPRO Xでは 2022年3月から、新たに「PP・サポートサービス+プロアクティブ診断」のサービス提供を開始しました。今回は、「PP・サポートサービス+プロアクティブ診断」について、サービスの概要や導入メリット、詳しい利用方法をCLUSTERPROサポートエンジニアがご紹介します!

「プロアクティブ診断サービスって何だろう?」「PP・サポートサービス+プロアクティブ診断を購入したけど、どうやって利用するんだろう?」と疑問に思われている方は、是非今回のクラブロをご覧ください!

この記事の内容

1. PP・サポートサービス+プロアクティブ診断とは

「PP・サポートサービス+プロアクティブ診断」では、これまでのPP・サポートサービス(以下の図の1.から3.)に加え、お客様のクラスタシステムを診断するサービス(以下の図の4.)を提供します。

  • プロアクティブ診断サービスは、構築後のクラスタシステムに対する診断を行います。

PPSS1

2. PP・サポートサービス+プロアクティブ診断の導入メリット

PP・サポートサービス+プロアクティブ診断を導入することによって得られるメリットは、トラブルを未然に防ぎシステムを安定稼働させることです。

クラスタシステム導入に際して以下のようなお困りごとはありませんか?

  • CLUSTERPROの製品知識・導入経験のあるSEを確保できない。
  • 設定の妥当性に自信がもてない。設定に問題があるのであれば是正し、トラブルを未然に防ぎたい。
  • クラスタシステムの運用保守を担当しているが、システム構築は他社が実施しており、トラブルが発生しないか不安。
  • システムテスト時点の想定より負荷が高くなっているので設定値の見直しが必要かも?
  • 他のユーザ環境で発生したトラブルへの対策で適用が必要なものがないか確認したい。
  • CLUSTERPROの最新アップデートを適用する必要があるか判断できない。

プロアクティブ診断サービスでは、経験豊富なCLUSTERPROのサポートエンジニアがお客様システムに適したCLUSTERPROに関する設定や、クラスタシステムの稼働状況を分析し診断レポートを提供します。診断レポートをもとに設定の見直しを行うことで、トラブルを未然に防ぎ、システムを安定稼働(システム障害時には正しくフェールオーバーし業務継続)に導きます。

システム構築時の第三者観点チェックとしてもご利用いただけます。

PPSS2

3. 診断レポート入手までの流れ

診断レポートを入手するには、構築したクラスタ環境でプロアクティブ診断用の追加ログ採取ツール(*1)を使ってログを採取し、PP・サポートサービス窓口までご送付いただきます。ご送付いただいたログをもとにCLUSTERPROのサポートエンジニアが診断レポートを作成し返送します。診断レポートはお客様専用のPP・サポートポータルコンテンツよりダウンロード可能です。

image

  • (*1)CLUSTERPRO X 5.0以降では製品にプロアクティブ診断用の追加ログ採取ツールが同梱されています。
    CLUSTERPRO X 4.3以前では以下のサイトから追加ログ採取ツールを入手してください。ログ採取の手順に関する詳細は「PPサポートサービス+プロアクティブ診断ご利用手順書」をご参照ください。

4. 診断レポート入手までの流れ

さて、お待ちかね!気になる診断レポートの内容について、その一部をご紹介します。
診断レポートでは大きく分けて、2種類の診断を行います。クラスタの稼働状況を診断する「健全性診断」とクラスタの設定を診断する「設定診断」です。
レポートの冒頭には総合診断結果を記載しています。健全性診断、設定診断それぞれの診断結果の概要を確認することができます。以下の例では健全性診断には問題はありませんでしたが、設定診断でいくつか指摘があります。

4.1 健全性診断

健全性診断では、クラスタの稼働状況を確認することができます。

グループ起動/停止時間では、業務の起動および停止に要した時間を確認することができます。server1の起動予測時間とserver2の停止予測時間を足し合わせて、待機系への切替に必要な時間を求めることができます。

監視処理時間では、各モニタリソースの監視処理に要した時間を確認することができます。監視処理の遅延が生じている場合は、監視タイムアウト値の調整等の対処を提案させていただきます。Database AgentのOracleモニタリソース等で監視遅延が生じている場合は、例えば、アプリケーション観点でスループットを改善する対処が必要になるケースもあります。監視で異常を検出したが監視リトライを設定していてフェールオーバーに至らなかったケースのような、間欠的に発生した障害も本レポートで確認できます。

4.2 設定診断

設定診断では「クラスタに関する設定」、「OSに関する設定」、「その他」の3つの観点で診断します。

今回はクラスタに関する設定に問題があった場合を例に説明します。

判定マークから、診断結果に問題があったことが分かります。

<凡例>

explanatory-note

  • レポートの冒頭にこの診断内容に関する概要が記載されています。
  • 本レポートで対象としている CLUSTERPRO の設定箇所と、その設定を変更する際のサーバ、クラスタで起動している業務(フェールオーバーグループ/グループリソース) への影響が記載されています。
  • 診断対象の現在の設定値と指摘の理由を説明しています。
  • 指摘に対する対処を提案しています。

このように設定診断では、問題の有無、問題があった場合はその対処をレポートします。設定診断は、他のお客様で発生した事例をもとに常にアップデートしています。トラブルを未然に防ぐために、健全性診断はもとより、設定診断も定期的に行うことが大切です。

まとめ

今回はプロアクティブ診断の導入メリットや診断レポート入手までの流れ、診断レポートの内容について説明させていただきました。システム障害時に正しくフェールオーバーし業務継続させるために、是非プロアクティブ診断をご利用ください。トラブルを未然に防ぎ、お客様が安心してシステムを運用できることを、私たちCLUSTERPROサポートエンジニア一同願っております。

詳細については、以下のプロアクティブ診断の紹介コンテンツをご覧ください。
popuphttps://www.support.nec.co.jp/View.aspx?id=3030100356

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