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クラウド環境で英語版のWindows ServerにCLUSTERPROをインストールするときの注意ポイント

CLUSTERPRO オフィシャルブログ ~クラブロ~

はじめに

クラウド環境で、Windows Serverのインスタンスや仮想マシンを作成する場合、表示言語が英語になっていることがあります。
例えば、Amazon Web Services(以降、AWS)で、Windows ServerのEC2インスタンスを作成する場合、「クイックスタート」で選択できるWindows ServerのAMIは、英語版で用意されています。
EC2インスタンスへのリモートデスクトップ接続後に日本語環境でないことに気づき、日本語の言語パックをインストールされた方や、CLUSTERPROをインストールする時に、インストールがうまくいかなかった経験をお持ちの方もいらっしゃるのではないかと思います。

今回は、英語版のWindows ServerにCLUSTERPROをインストールする場合の注意ポイントと、英語版のWindows Serverを日本語化する場合の手順についてご紹介します。

この記事の内容

1. CLUSTERPROをインストールする時の注意ポイント

CLUSTERPRO Xを英語版のWindows Serverにインストールした場合は、EXPRESSCLUSTER Xとしてインストールするようになっています。

CLUSTERPRO X は "EXPRESSCLUSTER" の名称で、現地法人を拠点に各地域で販売/サポートを行っております。

  • CLUSTERPRO Xは、英語環境のWindows ServerではEXPRESSCLUSTER Xとしてご利用いただけます。
  • EXPRESSCLUSTER Xとしてご利用いただく場合でも、機能としてはCLUSTERPRO Xと同等にご利用いただけます。

CLUSTERPRO Xとしてご利用いただく場合は、日本語の言語パックを導入した上でシステムロケールを日本語に変更してインストールしていただく必要があります。

2. 英語環境のWindows Serverにインストールする

CLUSTERPROでは製品版の他に、2ヶ月間の期間限定で、製品版の全機能をご試用いただくことができる試用版をご用意しております。

【参考】
  popupCLUSTERPRO X - 試用版

英語環境のWindows Serverにインストールする場合、製品版と試用版では実行いただくファイルのパスが異なりますのでご注意ください。

  • 製品版・X 4.1以降の試用版の場合
  • <インストールモジュールの展開ディレクトリ>\<製品バージョン>w_x64\menu.exe
  • X 4.0以前の試用版の場合
  • <インストールモジュールの展開ディレクトリ>\<製品バージョン>w_x64\Windows\<製品バージョン>\common\server\x64\setup.exe

  • X 4.0以前の試用版をmenu.exeから実行すると、エラーとなりますのでご注意ください。

なお、注意ポイントとしてご紹介させていただきましたが、CLUSTERPRO Xを英語環境のWindows Serverにインストールした場合は、EXPRESSCLUSTER Xとしてインストールされる点にご注意ください。

3. 日本語環境のWindows Serverにインストールする

日本語環境のWindows ServerにCLUSTERPROをインストールする場合は、製品版でも試用版でも、実行いただくファイルのパスは同じです。

  • <インストールモジュールの展開ディレクトリ>\<製品バージョン>w_x64\menu.exe

日本語環境のWindows Serverを用意するには、以下の方法があります。

  • 英語版のWindows Serverの環境に、日本語の言語パックを導入した上でシステムロケールを日本語に変更する。
  • 日本語版のWindows ServerのAMIを使用してEC2インスタンスを作成する。(AWSの場合)

3.1 英語版のWindows Serverを日本語化する

英語版のWindows Serverを日本語化する場合は、以下の手順で行います。

3.1.1 Windows Server 2019の場合

英語版のWindows Server 2019では、まず、日本語の言語パックをインストールします。
言語パックのインストール手順は以下のURLをご参照ください。

言語パックのインストール後、以下の手順で日本語化します。
日本語化が不完全な場合、EXPRESSCLUSTERとしてインストールされる、ファイル名や説明文が英語で表示される、文字化けすることがあります。

  • 1.Windowsメニューから[Settings]をクリックします。

Settings

  • 2.[Time & Language]をクリックします。

  • 3.[Time & Language]配下の[Language]をクリックします。

  • 4.[Add a language]をクリックします。

  • 5.検索ボックスにて『japan』を入力し、[日本語]を選択します。続けて[Next]をクリックします。

日本語を選択 2019

  • 6.[Install language pack and set as my Windows display language]にチェックが入っていることを確認し、[Install]をクリックします。

Install

  • 7.インストールが完了したら、[Windows display language]が[日本語]になっていることを確認します。
    確認したらログオフして、ログインし直します。表示が日本語になっていることを確認します。

  • 8.Windowsメニューから[設定]-[時刻と言語]の順にクリックし、[時刻と言語]配下の[地域]をクリックします。
    [国または地域]から[日本]を選択します。

  • 9.[時刻と言語]配下の[言語]をクリックします。
    [関連設定]から[管理用の言語の設定]をクリックします。

  • 10.[管理]タブを選択し、[システムロケールの変更]を選択します。

地域の管理タブ 2019

  • 11.[地域の設定]で現在のシステム ロケールでプルダウンから [日本語(日本)]を選択し、[OK]をクリックします。
    再起動の確認するダイアログが表示されるので、再起動します。

地域の設定 2019

  • 12.仮想マシンに再ログインし、Windowsメニューから[設定]-[時刻と言語]の順にクリックし、[時刻と言語]配下の[言語]をクリックします。
    [管理用の言語の設定]をクリックします。
    [管理]タブの[設定のコピー]を選択します。

再ログイン 地域の管理タブ 2019

  • 13.[ようこそ画面と新しいユーザーアカウントの設定]ダイアログの下部の[ようこそ画面とシステムアカウント]と[新しいユーザーアカウント]チェックボックスにチェックを入れ、[OK]をクリックします。
    再起動を確認するダイアログが表示されるので、再起動します。

ようこそ画面と新しいユーザーアカウントの設定 2019

3.1.2 Windows Server 2016の場合

  • 1.Windowsメニューから[Control Panel]を選択します。

Control Panel

  • 2.Clock,Language,and Region配下の[Add a language]を選択します。

  • 3.[Add a language]をクリックします。

  • 4.[日本語]を選択し、続けて[Add]をクリックします。

  • 5.[日本語]を選択し、[Move up]をクリックします。

  • 6.[日本語]ボタンの右端の[Options]をクリックします。

  • 7.[Download and install language pack]をクリックします。

  • 8.インストールが完了したら、[Close]をクリックします。

  • 9.一度、再起動を行い、ログインし直します。表示が日本語になっていることを確認します。
    [コントロールパネル]から[日付、時刻、または数値の形式の変更]をクリックします。

  • 10.[場所]タブを選択し、[主な使用場所]に日本を選択します。

地域の場所タブ

  • 11.[管理]タブの[システムロケールの変更]を選択します。
    地域のオプションの変更を確認するダイアログが表示されたら[適用]をクリックします。

地域の管理タブ

  • 12.[地域の設定]で現在のシステム ロケールでプルダウンから [日本語(日本)]を選択し、[OK]をクリックします。
    再起動を確認するダイアログが表示されるので、再起動します。

地域の設定

  • 13.仮想マシンに再ログインし、[コントロールパネル]-[日付、時刻、または数値の形式の変更]の[管理]から[設定のコピー]をクリックします。

再ログイン 地域の管理タブ

  • 14.[ようこそ画面と新しいユーザーアカウントの設定]ダイアログの下部の[ようこそ画面とシステムアカウント]と[新しいユーザーアカウント]チェックボックスにチェックを入れ、[OK]をクリックします。
    再起動を確認するダイアログが表示されるので、再起動します。

ようこそ画面と新しいユーザーアカウントの設定

3.2 日本語版のWindows ServerのAMIを使用する(AWSの場合)

AWSの場合、日本語版のWindows ServerのAMIを使用することができます。
日本語版のAMIを検索する場合は、以下の手順で行います。

  • 1.EC2インスタンスを作成する画面で、左側の[コミュニティAMI]をクリックします。

  • 2.コミュニティAMIの検索にて、Windows Server 2019を検索する場合は『Windows Server-2019 Japanese Base Amazon』を入力、Windows Server 2016を検索する場合は『Windows Server-2016 Japanese Base Amazon』を入力し、最新の日付のAMIを選び、[選択]をクリックします。

さいごに

今回は、クラウド環境で英語版のWindows ServerにCLUSTERPROをインストールするときの注意ポイントについてご紹介しました。
英語版のWindows ServerにCLUSTERPROをインストールする場合は、是非事前にご一読ください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。

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