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プロジェクト・ストーリー「成田空港One ID」 [08:44]
音声テキスト
コロナ以前の航空業界では国際的に旅客数が増加し続けていた
空港での混雑による旅客の不満が高まっていた
顔認証をベースにしたスムースな搭乗の実現の議論がされていた
IATAという団体がOne ID というコンセプトを発表
日本で One ID を世界に先駆けて導入する動きがあった
成田空港様の調達に際して今回のプロジェクトが始動した
成田空港では搭乗ゲートやカウンターが非常に混雑していた
特にGWや年末は大行列ができ大きな課題となっていた
エアライン様側も被害を被っており非常に苦しい状況にあった
改善していかなければという強い課題感を持った
Face Expressは(日本版 One ID )
4つのタッチポイントと呼ばれる顔認証の登録をする場所と
それに、顔認証を行うエンジンが集まるOne IDのプラットフォームで構成される
最初の登録時には搭乗券とパスポートそれに本人の顔を紐づけて登録
この3つの情報を紐づけてトークンと呼ばれる情報をつくる
そうすれば手荷物預けや保安検査、搭乗ゲートも顔パスで通れる
4種類のタッチポイントごとにカメラの特性が異なる
さらにタッチポイントが置かれている場所がそれぞれ異なる
たとえば搭乗ゲートに付近には大きな窓があり強い日差しが差し込む
環境によって画像品質が異なる中で顔認証を実現することが大きな課題だった
そのために基準におさまる画像品質を実現していく必要があった
大きな窓のそばでは強い日差しを防御する必要があった
遮光カーテンやパーティションなど物理的な施策が必要だった
その施策をディスカッションして決めていたことが精度実現のポイントだった
システムをつくりあげるまでいろいろな検討をし続けた
なかなか実現できない生みの苦しみがあった
日本以外のNECの現地法人と協力してつくり上げることが出来た
NECだからことできたシステムだった
NECは海外にも多数の現地法人がある会社
グローバルな強みを生かして今回のシステムは開発できた
チェックインのキオスクや手荷物預け機はオーストラリア
搭乗ゲートはアメリカ顔認証ユニットは香港
世界中のベンダーと航空業界の規約を守り顔認証のシステムをのせていった
英語を使いながら調整をするそれがいちばん難しかった
2021年7月19日にシステムはサービスイン
その日に報道陣が駆けつけてインタビューをしていた
快適さに感動したという声を聞きつくり手として嬉しかった
顔情報を登録しておくことで空港から移動して街で使えないか
たとえば顔パスで電車に乗れたりコンビニで決済ができたり
空港の中だけではなく街中に広がっていく可能性がある
よりNEC全体として社会に大きい価値を提供していきたい
コロナ禍の中でマスク着用したまま顔認証登録をしたいという要望も
現状は航空法案の関係でマスクをとって登録する必要がある
ゆくゆくはマスク着用でトークンをつくれるようにしたい
今回のプロジェクトでは顔認証をメインの技術だった
NECには顔認証以外にも虹彩認証という新しい技術もある
より頑健な本人確認にむけて虹彩認証も活用していきたい
今は成田空港に物理的にサーバーを置いている
停電など外的な要因でシステムが止まる可能性もある
リスクの低減にむけクラウドでの運用も視野に入れたい
Orchestrating a brighter world
NEC
概要
この世界には、解決すべき課題が、数多く残されています。
私たちのミッションは、世界中の課題に向き合い、
様々なステークホルダーと共創しながらテクノロジーで解決策を生み出すこと。
そのエンジンは、他でもない、あなたの挑戦です。
自分の挑戦が世界を変え、社会を変え、NECも変えていく。
イノベーションを生み出す主役は、あなた自身です。
そして私たちと一緒に、社会に新しい価値を創造していこう。
NECはあなたと共に挑戦し続けます。
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(2021年12月14日)