Japan
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OpenSSLに複数の脆弱性
掲載番号:NV15-017
脆弱性情報識別番号:JVNVU#98974537
概要
OpenSSLには複数の脆弱性が存在します。
- CVE-2014-3569
プロトコルを使用するという試行の処理に脆弱性があります。
攻撃者により、予期せぬハンドシェイクを介して、サービス運用妨害(NULLポインタデリファレンス
およびデーモンクラッシュ)状態にされる可能性があります。
- CVE-2014-3570
攻撃者によって暗号保護メカニズムを破られる脆弱性が存在します。
- CVE-2014-3571
には、DTLSパケットの処理に脆弱性があります。
攻撃者によって細工されたDTLSパケットを処理することでサービス運用妨害(NULLポインタ
デリファレンスおよびアプリケーションクラッシュ)状態にされる脆弱性が存在します。
- CVE-2014-3572
ECDHEからECDHへダウングレードされる脆弱性があります。
攻撃者によって前方秘匿性を喪失される可能性があります。
- CVE-2014-8275
攻撃者によって認証ブラックリスト保護メカニズムを破られる可能性があります。
- CVE-2015-0204
RSAからEXPORT_RSAへダウングレードされる脆弱性があります。
攻撃者によってEXPORT_RSAへダウングレードされ、ブルートフォース攻撃によって暗号を
解読される可能性があります。
これは「FREAK攻撃」とも呼ばれています。
- CVE-2015-0205
を伴うクライアント認証の処理に脆弱性があります。
攻撃者によってサーバへのアクセス権を取得される可能性があります。
- CVE-2015-0206
メモリリークを起こす脆弱性があります。
攻撃者によって細工されたDTLSパケットを処理することでサービス運用妨害(メモリ消費)状態
にされる可能性があります。
対象製品
IP38Xシリーズ
影響の有無
(1) CVE-2014-3570、CVE-2014-8275
IP38Xシリーズの SSHサーバ機能、SSHクライアント機能、SCP機能がこの脆弱性の影響を受け、
サービス運用妨害 (DoS) 攻撃を受けるなどの可能性があります。
https://www.rtpro.yamaha.co.jp/RT/docs/sshd/
SSHクライアント機能
https://www.rtpro.yamaha.co.jp/RT/docs/ssh/
SCP機能
https://www.rtpro.yamaha.co.jp/RT/docs/scp/
無効になっています。
(2) CVE-2015-0204
IP38Xシリーズ IP38X/SR100のQAC/TM機能がこの脆弱性の影響を受け、中間者攻撃
(man-in-the-middle attack)により、QAC/TMで行われる通信の内容を復号される可能性
があります。
対象となる製品のバージョン
装置シリーズ名 | バージョン |
IP38X/1210 | 全てのリビジョン |
IP38X/5000 | 全てのリビジョン |
IP38X/3500 | 全てのリビジョン |
IP38X/FW120 | Rev.11.03.08以前 |
IP38X/810 | Rev.11.01.21以前 |
IP38X/N500 | 全てのリビジョン |
IP38X/1200 | 全てのリビジョン |
IP38X/SR100 | 全てのリビジョン |
IP38X/58i | 全てのリビジョン |
IP38X/3000 | 全てのリビジョン |
IP38X/107e | Rev.8.03.42以降 |
IP38X/1500 | Rev.8.03.37以降 |
IP38X/1100 | Rev.8.03.37以降 |
(2)CVE-2015-0204の対象となる製品のバージョン
装置シリーズ名 |
バージョン |
IP38X/SR100 | Rev.10.00.44以降 |
対処方法
この脆弱性への対策をした以下のファームウェアへのリビジョンアップをお願いします。
装置シリーズ名 | ファームウェア対応状況 |
IP38X/1210 | Rev.14.01.09 |
IP38X/5000 | 順次リリース予定 |
IP38X/3500 | 順次リリース予定 |
IP38X/FW120 | Rev.11.03.13 |
IP38X/810 | Rev.11.01.25 |
IP38X/N500 | 順次リリース予定 |
IP38X/1200 | 順次リリース予定 |
IP38X/SR100 | 順次リリース予定 |
IP38X/58i | 順次リリース予定 |
IP38X/3000 | 順次リリース予定 |
IP38X/107e | 順次リリース予定 |
IP38X/1500 | 順次リリース予定 |
IP38X/1100 | 順次リリース予定 |
(2)CVE-2015-0204、CVE-2015-0288の対策
この脆弱性への対策をしたファームウェアのリリースを予定しています。
対策済みファームウェアへのリビジョンアップをお願いします。
装置シリーズ名 | ファームウェア対応状況 |
IP38X/SR100 | 順次リリース予定 |
SSHサーバ機能、SSHクライアント機能、SCP機能を無効にする。
コマンド:
- SSHサーバー機能のOFF
sshd service off |
- sshコマンドとscpコマンドの使用を禁止
security class |
(2)CVE-2015-0204、CVE-2015-0288の回避策
QAC/TM機能を停止する。
コマンド:
qac-tm use off |
参考情報
Japan Vulnerability Notes JVNVU#98974537:
OpenSSL に複数の脆弱性
https://jvn.jp/vu/JVNVU98974537/
CVE-2014-3569, CVE-2014-3570, CVE-2014-3571, CVE-2014-3572, CVE-2014-8275,
CVE-2015-0204, CVE-2015-0205, CVE-2015-0206:
https://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2014-3569
https://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2014-3570
https://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2014-3571
https://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2014-3572
https://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2014-8275
https://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2015-0204
https://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2015-0205
https://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2015-0206
更新情報
- 2015/10/21