NEC、チェコ気象庁からスーパーコンピュータ「LXシリーズ」を受注
2017年6月14日
日本電気株式会社
NECとNECドイツは、チェコ気象庁 (Czech HydroMeteorological Institute)からスカラ型スーパーコンピュータ(HPCサーバ「LXシリーズ」)を受注しました。本スーパーコンピュータは2018年1月に稼働を開始し、チェコ気象庁の気温・降雨予測をはじめとしたより正確な気象予報を可能にします。
チェコ気象庁は、1919年に設立されて以来、日々の気象予報の提供に加え、河川など陸面と大気との水循環解析、大気・河川中の汚染物質評価など、質の高いサービスを提供しています。また地域的な気象予報モデルの研究開発では、欧州において中心的役割を果たしてきました。その成果は、農業、水産業、陸上・海上・航空輸送業をはじめ様々な分野の社会的要請に対応しています。
今回、NECが納入した「LXシリーズ」は、インテルXeon® E5-2600 v4製品ファミリーを搭載したデュアルソケットコンピュートノード320ノードで構成され、トータル7,680のコアを有しています。また、本システムには、30ギガバイト/秒の情報処理能力がある1ペタバイト大規模並列ファイルシステムも組み込まれています。
これらにより、HPCクラスタのコンピュータ処理ピーク性能は既存のシステムに比べ80倍以上速くなることが期待されます。
NECのLX技術を選んだ理由として、CHMIの数値予報部門の責任者であるラドミラ・ブラツコヴァ(RadmilaBrožkova)博士は以下のように述べています。
「NECが有する信頼性の高いHPC技術は、予報作成と技術革新の双方において重要です。現在、26カ国が参画する数値気象予報システムALADINの開発で、CHMIはフランス気象庁について2番目に顕著な貢献をしています。私たちは、中でも大気環境変化の予測精度向上、スモッグ発生に関する警報/規制の仕組みの改善を目指しています。」
NECグループは、安全・安心・効率・公平という社会価値を創造する「社会ソリューション事業」をグローバルに推進しています。当社は、先進ICTや知見を融合し、人々がより明るく豊かに生きる、効率的で洗練された社会を実現していきます。
以上
LXシリーズについて
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