NEC、群馬銀行から「振込不能管理システム」を受注
~約75%の振込エラー処理を自動化~
2017年4月10日
日本電気株式会社
NECは株式会社群馬銀行(本店所在地:群馬県前橋市、代表取締役頭取:齋藤一雄、以下 群馬銀行)から、為替の振込エラー処理の効率化を実現する「振込不能管理システム」を受注しました。本システムは、本年6月から順次稼働を開始する予定です。
「振込不能管理システム」は、振込伝票への記載内容の不備により、自行からの振込が他金融機関でエラーとなる「仕向エラー処理」や、自行や他金融機関からの振込が自行内でエラーとなる「被仕向エラー処理」に対応するシステムです。また、残高不足で一括振込エラーとなった案件を管理する「振込資金リスク管理」機能なども実現しています。
本システムにより、従来紙ベースで行っていた仕向・被仕向エラー処理の確認・修正作業や、振込資金の管理および後処理がシステム上で可能となり、ペーパーレス化の実現とともに、ピーク日の被仕向エラー処理では全体件数の約75%の自動化を見込んでいます。
本システムは、株式会社静岡銀行(本店所在地:静岡県静岡市、代表取締役頭取:中西勝則)の知見を活かして同行向けに開発したシステムを基に、群馬銀行向けに一部機能を強化して納入するものです。
NECは社会ソリューション事業に注力しており、今後も本システムをはじめ金融機関の成長や事務効率化に貢献するソリューションの提供・拡販に取り組んでいきます。
背景
従来、群馬銀行では、振込伝票への記載内容の不備により取引が成立せずエラーとなった振込について、紙ベースで処理を行っていました。群馬銀行は本システムを導入することで、振込エラー処理量の削減とペーパーレス化による環境負荷の低減を目指します。
本システムの特長
- 事務プロセスの削減とペーパーレス化を実現
従来、紙の受信票を参照しながら金融端末で行っていた仕向エラー・被仕向エラー・資金エラーによる為替の振込エラー処理をシステム化。これにより、振込エラー処理に必要な情報を画面上でまとめて見ながらスムーズな処理を可能にし、事務プロセスの削減とペーパーレス化を実現。
また、FAX自動送受信機能により、お客様や営業店への連絡事務負荷を軽減するとともに、システム上で為替の振込エラー処理の進捗管理が可能なため、処理の遅れや漏れのリスクを低減。 - 自動処理機能により振込エラー処理量を削減
被仕向エラー処理において、受取人名がエラーの場合、法人略語の有無や別名による違いなど、従来オペレータが判断していた条件をシステム化し、同一受取人と判断できた場合は自動入金を実施。また、それ以外のエラーに対しては、仕向先金融機関への自動照会または自動資金返却を実施。これにより、ピーク日の被仕向エラー処理について約75%の自動化を見込んでおり、事務処理を効率化。
また、振込資金リスク管理では、立替払いした振込資金の回収や残高不足等による依頼人口座からの出金エラー案件を管理し、依頼人口座への入金時には自動的に振込立替払資金の回収や、振込資金の確保から一括振込、送金手数料の受領までの処理を実施。これにより、振込資金エラー処理について約90%以上の自動化を見込んでおり、管理作業を軽減するとともに処理漏れリスクを低減。
NECグループは、安全・安心・効率・公平という社会価値を創造する「社会ソリューション事業」をグローバルに推進しています。当社は、先進ICTや知見を融合し、人々がより明るく豊かに生きる、効率的で洗練された社会を実現していきます。
【別紙】振込不能管理システム
以上
本件に関するお客様からのお問い合わせ先
NEC 第二金融ソリューション統括部 第二ソリューショングループ
E-Mail:nec_dx_finance2@mlsig.jp.nec.com
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